成安造形大学開学30周年記念展覧会  2023 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション16  『Error of Reality』を開催

2023-09-29 10:00

成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)では、大学開学30周年記念として、セイアンアーツアテンション16「Error of Reality」を2023年10月13日(金)から11月11日(土)の期間に開催いたします。
「Error(エラー)」は一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。本展では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。

『Error of Reality』メイン画像

成安造形大学開学30周年記念展覧会

2023 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション16「Error of Reality」

会期 |2023年10月13日[金]~11月11日[土]11:00~17:00
休館日|日・月曜日・祝日
会場 |成安造形大学【キャンパスが美術館】
入場 |無料
主催 |成安造形大学、成安造形大学同窓会

|展覧会概要
今年のセイアンアーツアテンションでは、『Error of Reality』と題した展覧会を開催いたします。私たちの現実世界を捉える感性や認識に少しだけエラーを起こさせるような、現実と虚構の間を行き来する、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。

私たちは現在、目の前にある現実世界をどのように認識し、感じているでしょうか。科学技術が発展し、インフラが整備され、生活水準は確かに向上しているように思えます。一方、自然災害、パンデミック、戦争など、過去に経験したことのあるあらゆる災害を、私たちは21世紀早々一つも防ぐことはできませんでした。日本では経済の低迷や少子高齢化など、先行きの見えない課題が山積し、生活の豊かさを実感する以上に、漫然とした不安や閉塞感を感じている人も多いのではないでしょうか。

そうした中、本展では私たちの現実世界を捉える感性や認識の「エラー」の可能性について考えてみます。タイトルにある「エラー」という言葉はラテン語を語源とし、本来あるべき状態から逸脱したもの、というニュアンスを含んでいます。例えばコンピュータプログラミングの世界では、電子計算機を期待通りに動かすための記述(=プログラム)が、正しく記述されていない時に、エラーは発生します。エラーは一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。

私たちの現実世界を捉える感性にも、そうした逸脱=エラーが垣間見える時があります。目の前に提示される様々な物事に対して、現実だと感じていたものがそうではなかったり、虚構だと感じていたものが現実であったり、そうした感性のエラーは時にトラブルの元にもなりますが、行き詰まりを見せる現実世界の感じ方を捉え直し、ネガティブな見方をポジティブに反転させる契機となることもあります。

そこで本展覧会では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある作品を紹介していきます。現実性と虚構性の間を絶妙なバランスで渡り歩くアーティストの表現に触れることで、私たちが持っている現実世界への常識をリセットし、日々の不安や閉塞感にわずかながらの風穴をあけ、目の前に広がる世界の見方をより楽しく、豊かにする契機となることを目指します。

|出展作家

今村 遼佑|IMAMURA Ryosuke

1982年 京都生まれ
2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了
https://artcenter.seian.ac.jp/display/6252/

垣本 泰美|KAKIMOTO Hiromi

1976年 大阪生まれ
1999年 成安造形大学造形学部デザイン科写真専攻 卒業
https://artcenter.seian.ac.jp/display/6259/

■虚構新聞社社主UK+本学在学生|Kyoko Shimbun UK+Students of Seian University

虚構新聞社社主UK|Kyoko Shimbun UK
最新の略歴
2004年 虚構記事を配信するウェブサイト「虚構新聞」を設立
2012年 第16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品
2021年 「朝日新聞 滋賀県面」『虚構新聞―特別編―』連載
2022年 成安造形大学 客員教授

本学在学生|Students of Seian University
2023年度「情報デザイン演習3」受講学生

谷平 博|TANIHIRA Hiroshi

1982年 島根県生まれ 同県在住
2005年 成安造形大学 造形学部 造形美術科 洋画クラス 卒業
2007年 東京藝術大学 大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修了
https://artcenter.seian.ac.jp/display/6261/

平瀬 ミキ|HIRASE Miki

1993年 埼玉県生まれ
2017年 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科 卒業
2019年 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現研究科メディア表現専攻 修了
https://artcenter.seian.ac.jp/display/6262/

|関連イベント

「Error of Reality」クロストーク

今村 遼佑×垣本 泰美×虚構新聞社社主UK×谷平 博×平瀬 ミキ×保坂 健二朗

日程|2023年11月2日[木]
時間|19:00~20:30
場所|成安造形大学 聚英館3階聚英ホール
*事前申込不要 参加費無料

成安造形大学の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、出展作家とともに展覧会についてお話しいただきます。
詳細については【キャンパスが美術館】Webサイトをご覧ください。
https://artcenter.seian.ac.jp/event/6307/

「Error of Reality」ギャラリーツアー&レセプション

ギャラリーツアーでは、各会場を回りながら作家とギャラリートークを行います。
また、ツアー後にはコミュニティスペース「結」にてレセプションを開催します。

ギャラリーツアー

日程|2023年10月14日[土]
時間|14:00~
集合|I棟1Fプレゼンテーションルーム
内容|展覧会解説+ギャラリーツアー

レセプション

日程|2023年10月14日[土]
時間|16:00~
場所|コミュニティスペース「結」
内容|出展作家、関係者との歓談

ギャラリーツアー&レセプションに関するお問い合わせ

成安造形大学 キャンパスが美術館
TEL : 077-574-2118
EMAIL: artcenter@seian.ac.jp

|【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて
【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。キャンパス内に所在する複数のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。
教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀県ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。
毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で17回を数えます。[*ATTENTION=注意、注目する]

キャンパスが美術館

Webサイト  | https://artcenter.seian.ac.jp/
X(旧Twitter)| @SEIANARTCENTER
Instagram  | @seian_art_center

|ご来場について
来学時の事前予約は不要です。
ご来場の際には、会場入口で氏名の記入をお願いしています。
また、マスク着用・手指消毒などは個人の判断にお任せします。

◎電車の場合=大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分
「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)
※土曜日・日曜日はスクールバス運休
または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車

◎車の場合=湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分

今村 遼佑《ねじれの位置と、木漏れ陽》
垣本 泰美《Weaving a Memory #01》
虚構新聞社社主UK+本学在学生
谷平 博《わからないことを問い続ける放浪者》
平瀬 ミキ《Translucent Objects》
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