明石市に残された『源氏物語』13帖「明石」史跡の謎を解き明かす本『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』
源氏物語史跡と明石城主松平忠国との謎を追う
ペンコム(兵庫県明石市、代表:増田幸美)はこのほど、『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』〜明石城主 松平忠国と物語史跡の謎を追う〜、義根益美(よしもとますみ)著を出版しました。
日本最古とも伝わる長編小説「源氏物語」は、平安時代中期の「紫式部」によって書かれ、日本だけでなく、世界30ヵ国以上の言語に翻訳されています。
この13帖に「明石」が描かれていることから、旧播磨国明石藩(兵庫県明石市、神戸市西区)には、源氏物語ゆかりの「史跡」が多く残されています。
しかし、虚構の物語である『源氏物語』と、現実世界がつながっているのはなぜでしょうか。
謎を解くヒントは、明石の5代城主 松平忠国(1597〜1659年)が、自詠の歌を刻み、「善楽寺」「神戸市松本」「忠度塚」に建立したとされる、三つ子のように形も大きさも同じ3基の石碑です。
本書では、3基の石碑に残された小さなヒントから、多くの歴史資料をひもときながら、明石市在住の著者と出版社がタッグを組み、「源氏物語の謎」を解き明かしていきます。

『源氏物語』と「明石」「松平忠国」関連の明石初 新資料も続々。巻頭カラーで解説

兵庫県明石市−−ここは「源氏物語 十三帖明石」を体験できるまち。明石の浦、月見の松、明石入道の碑、浜の館……
物語ゆかりの地に、五代明石城主 松平忠国が自詠の歌を刻んだ石碑がひっそりと建つ
「いにしへの 名のみ残りて有明の 明石のうへのおやすみしあと」
歌の意味を訪ねると、そこには途方もない世界が広がっていた……
本書では、数々の資料をもとに、次の3章で謎を解き明かしていきます。
なぜ、紫式部は『源氏物語』に明石の巻を書いたのか、を追う「第一章 古典文学と明石」、
松平忠国とはどんな人物だったのか、を追う「第二章 松平忠国の経歴と人物像」、
そして、「第三章 源氏物語と明石」では、忠国が建てた石碑の意味や、今残る「文学遺跡」との関係を考えていきます
本書の制作過程では、これまで明石市では、資料が残っていないとされてきた明石5代城主 松平忠国に関する新資料も続々発見。巻頭カラーページにて解説しています。
源氏物語 ゆかりの地を歩く 巻頭カラーMapと図版付き
源氏物語を知らなくても、本書を読みながら、ゆかりの地を歩けば、文学と歴史が楽しめます。

「主な内容」
巻頭カラー 松平忠国と源氏物語 ゆかりの地を歩く Map&図版
第一章 古典文学と明石紫式部はなぜ、『源氏物語』に明石の巻を書いたのか
第二章 松平忠国の経歴と人物像─松平忠国とはどんな人物だったのか
第三章 『源氏物語』と明石忠国はなぜ、石碑を建てたのか。「文学遺跡」との関係は

著者
義根益美(よしもと ますみ)
日本近世史を中心に研究。自治体の市史編さん、神戸文学館学芸員などを経て、時代や分野に関係なく幅広く様々な資料と向き合ってきた。現在は地域に残されている資料や博物館所蔵資料の整理・調査・研究に従事し、博物館発行の図録や学会誌に解説や研究発表を続けている。「資料に忠実に」がモットー。神戸女子大学大学院文学研究科後期博士課程中途退学。兵庫県明石市在住。
書籍基本情報
・書 名:『源氏物語 明石のうへのおやすみしあと』〜明石城主 松平忠国と物語史跡の謎を追う〜
・目次「第一章 古典文学と明石」なぜ、紫式部は『源氏物語』に明石の巻を書いたのか、を追う
「第二章 松平忠国の経歴と人物像」松平忠国とはどんな人物だったのか、を追う
「第三章 源氏物語と明石」忠国が建てた石碑の意味や、今残る「文学遺跡」との関係を追う
・著 者:義根 益美(よしもと ますみ)
・発売日:2024年12月5日
・価 格: 2,200円(本体2,000円+税10%)
・判 型:四六判(横127mm×縦188mm×厚さ20mm)
・ページ数:278ページ
・ISBN: 978-4-295-41023-2
・Cコード:C2021
・発 行:株式会社ペンコム
・発 売:株式会社インプレス
出版社概要
商号 :株式会社ペンコム
代表者:代表取締役 増田幸美
所在地:兵庫県明石市人丸町2−20
設立 :2010年12月24日
URL :https://pencom.co.jp/
お問い合わせ先
株式会社ペンコム 担当:増田
E-mail:office@pencom.co.jp