陰謀に満ちた16世紀を舞台に、25歳で即位したエリザベス1世の前半生を描いた絢爛豪華な宮廷劇。 「エリザベス」 5月15日(土)よる7時~BS12 トゥエルビで放送
全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)は5月15日(土)よる7時より『エリザベス』(1998年・米)を放送します。
1.映画「エリザベス」
25歳の若さで戴冠した英国女王エリザベス1世の前半生を描く歴史映画。策略、政治的陰謀、セックスに満ちた16世紀の世界を絢爛豪華に再現した本作で、エリザベス1世を演じた主演のケイト・ブランシェットは大ブレイク。本作と、続編となる『エリザベス:ゴールデン・エイジ』のいずれにおいてもアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。(英語・日本語字幕)
■監督:シェーカル・カプール
■出演:ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ ほか
■コピーライト:© 1998 Universal Studios. All Rights Reserved.
2.みどころ(映画評論家・立花 珠樹 氏)
■歴史への興味をかき立てる人間ドラマ 気品があるケイト・ブランシェット
1558年に即位した英国の女王、エリザベス1世を主人公にした『エリザベス』は、重厚だが、決して難解ではなく、人間と歴史に関する興味をかき立てる作品だ。
特筆したいのは、主演のケイト・ブランシェットの魅力。母親アン・ブーリンの処刑死という悲劇的な運命を背負うエリザベスが、自らも反対派から命を狙わるなどのさまざまな危機を乗り越え、女王としての権威を確立していく姿を見事に演じている。
即位する前は恋に生きていた若い女性が、権謀術策の世界に投げ込まれ、ついに国家に身をささげて生涯を貫くことを決意する。ブランシェットは、治世45年間に英国史上の黄金時代を現出させたエリザベス1世にふさわしい気品ある演技で、英国アカデミー賞や米ゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞、世界のトップスターになった。
驚いたのは、ブランシェットが英国出身ではなく、オーストラリア出身ということだ。監督のシェーカル・カプールがインド出身であることと併せ、英連邦の文化的な深いつながりを実感する。
脇を固める俳優陣も豪華だ。『シャイン』で米アカデミー賞主演男優賞を受賞した名優ジェフリー・ラッシュ(彼もオーストラリア出身)がエリザベスの参謀役を演じ、後に007シリーズで女王陛下に仕えるジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグが、女王暗殺をもくろむ僧侶役で出演している。
俯瞰を多用した映像は英国王室の強大さを象徴しているかのよう。ラストのブランシェットの威厳あるメークも印象的だ。なお、現在のエリザベス女王はエリザベス2世である。
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