【新刊書籍】永井愛、上西充子著『言葉を手がかりに 見ること、伝えること、考えること』(集英社クリエイティブ)が、8月26日(金)に発売になります。

人気劇作家と国会ウォッチャーが語りあう、この国で起きていること

永井愛、上西充子著『言葉を手がかりに 見ること、伝えること、考えること』(集英社クリエイティブ)

書誌情報

2022年8月26日(金)発売
定価1760円(10パーセント税込)
判型/四六判ソフトカバー
総ページ数/224ページ
装幀/島田隆
著者写真/本間伸彦
発行/集英社クリエイティブ
発売/集英社
ISBN 978-4-420-31096-3
http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/2041/

お問い合わせ先

集英社クリエイティブ書籍企画編集部
電話 03-3239-3811

『ザ・空気』3部作で知られる人気劇作家と、「ご飯論法」の考案者でもある国会ウォッチャーが、この国で起きている問題を見つめながら、逆戻りしつつある民主主義について考察した対談集。
国会審議や記者会見では、意図的な隠蔽や論点ずらしが散見されるようになった。質疑に対し、「お答えを控えさせていただく」という答弁も少なくない。それらの根底に横たわる問題を、「言葉を手がかりに」わかりやすく指摘しながら、問題の在り処を具体的に可視化していく。とりわけ国会答弁では、なぜ言葉は正確に伝えるためではなく、隠すために使われるのだろうか。そんな素朴な疑問から、ふたりの対話は始まった。
言葉を通して、さまざまな時事問題を解きほぐそうと試みる、創意に満ちた語り合いの記録。

目次

はじめに
第一章 日本人にとっての言葉
第二章 「見る」ことが、「見られる」人を変える
第三章 議論にならない政治の言葉
第四章 消されていく記録
第五章 なぜ報道は伝えられないのか
第六章 国会を見ることの意味
第七章 呪いの言葉とハラスメント
第八章 東京オリンピックと新型コロナ
第九章 わたしたちにできること
第十章 メディアをうらむな、メディアをつくれ
おわりに

〈書き下ろしコラム〉
①論点をずらす「ご飯論法」
②首相はいま、誰なのか?
③まだ質問があります
④消えた圧力
⑤「感動」への屈服
⑥ツイッターの功罪

著者紹介

永井愛 NAGAI Ai
劇作家・演出家。演劇ユニット「二兎社」を主宰し、自作のプロデュース公演を続けている。鶴屋南北戯曲賞、岸田國士戯曲賞、芸術選奨文部科学大臣賞、毎日芸術賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞などを受賞。代表作に、『こんにちは、母さん』(白水社)、『ら抜きの殺意』『歌わせたい男たち』『鷗外の怪談』『ザ・空気』『ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ』『ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…』(いずれも而立書房)ほか。著書に『中年まっさかり』(光文社文庫)など。

上西充子 UENISHI Mitsuko
法政大学キャリアデザイン学部教授。専門は労働問題。2018年6月より、「国会パブリックビューイング」の代表として、国会の可視化に向けて取り組んでいる。2018年の新語・流行語大賞トップテンに選ばれた「ご飯論法」の受賞者のひとり。2019年、日隅一雄・情報流通促進賞の奨励賞を受賞。著書に『呪いの言葉の解きかた』(晶文社)、『国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み』(集英社クリエイティブ、第10回日本ジャーナリスト協会賞大賞)、『政治と報道 報道不信の根源』(扶桑社新書)など。

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