堀場エステック、京都府福知山市に新たな生産工場を建設 ~HORIBAグループ過去最大の投資により、 長期的な安定供給体制の確立をめざす~
HORIBAグループで半導体事業を手掛ける株式会社堀場エステック(京都市南区上鳥羽鉾立町11-5、代表取締役社長:堀場 弾、以下 堀場エステック)は、主力製品のマスフローコントローラーや薬液濃度モニターなどを生産する新工場を京都府福知山市に建設します。研究開発拠点である「京都福知山テクノロジーセンター」も所在する長田野工業団地アネックス京都三和に土地を取得済みで、2024年7月に着工、2026年1月に竣工予定です。
HORIBAグループの半導体事業は、中長期経営計画「MLMAP2023※1」で掲げた売上高・営業利益目標を2年前倒しで達成するなど、この数年で飛躍的な成長を遂げてきました。その牽引役であり、堀場エステックが約60%※2の世界シェアを持つマスフローコントローラー(以下 MFC)は、阿蘇工場での増産や海外生産体制の強化に取り組んできました。中長期的にさらなる成長が期待される半導体市場において、MFCのリーディングカンパニーとして供給責任を果たしていくためだけではなく、今後のあらゆる計測需要に応えていくためには、さらなる生産体制強化が必要であると考え、この度の新工場建設に至りました。
新工場には、HORIBAグループ過去最大の投資(約170億円)を通じて、最新設備により自動化・効率化を促進する量産技術の基幹工場として、幅広い用途に応用できる広大な生産エリアを備えます。これにより、国内におけるMFC生産能力を現状(京都工場+阿蘇工場)の最大約3倍まで拡張することが可能となります。半導体事業におけるもう一つの主力製品である薬液濃度モニターの生産も行うとともに、半導体事業に関わる製品やシステム、さらには半導体事業以外の生産も計画しており、全方位で長期的な安定供給体制の確立をめざします。
また、隣接する研究開発拠点「京都福知山テクノロジーセンター」との連携により、先端技術を早期実装するシナジーにも取り組みます。
新工場の特徴
(1) 長期的な安定供給体制の確立
・半導体事業を牽引するMFC、薬液濃度モニターに加え、自社製品に用いるプリント基板や半導体事業に関連する製品やシステム、半導体事業以外の製品など、幅広い生産を担う
・MFC自動化生産ラインや、工程間をつなぐ搬送ロボット導入など、自動化と効率化を促進
・約10,000平方メートルの生産エリアを備え、長期的な需要拡大へ柔軟に対応可能
→最新設備と広大な生産エリアにより、国内におけるMFC生産能力を現状(京都工場+阿蘇工場)の最大約3倍まで拡張可能
・環境負荷低減への取り組みとして、水素発電を用いた再生可能エネルギーシステムの導入など、工場全体での省エネをめざす
(2) 先端技術とのシナジーにより、製品の性能改善および開発サイクルを加速
・研究開発拠点「京都福知山テクノロジーセンター」(本年9月に増設を決定。2025年4月に新棟竣工予定)に隣接する利点を生かし、同拠点で推進する流量標準技術の研究開発や、産学連携の成果を早期実装するシナジーに取り組み。既存製品の性能改善や新製品の開発サイクル加速を促進
施設概要
名称 :堀場エステック 京都福知山工場(仮称)
所在地 :京都府福知山市三和町みわ小字エコートピア4番1
敷地面積:36,011平方メートル
延床面積:23,292平方メートル(2階建て)
着工 :2024年7月(予定)
竣工 :2026年1月(予定)
投資額 :約170億円(予定)
生産品目:マスフローコントローラー、薬液濃度モニター、プリント基板 等
※1 MLMAP(Mid-Long Term Management Plan)
HORIBAグループでは中長期経営計画を「MLMAP」として推進しています。
※2 株式会社堀場製作所調べ(2023年12月時点)
ご参考
「京都福知山工場」と「京都福知山テクノロジーセンター」の立地
(長田野工業団地アネックス京都三和区画図より)