11年前の東日本大震災をきっかけに購入した方も気をつけて! 買い替え検討は目安10年のカセットこんろだが、 過半数が「11年以上前のカセットこんろ」を使用?! 古いカセットこんろの経年劣化に注意を!
カセットこんろで楽しむ鍋の季節が到来。 人気ランキング1位は「すき焼き(28.5%)」。 “しめ”は麺派(60.3%)が勝利
一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(東京都千代田区、以下「日本ガス石油機器工業会」)では、2022年11月8日(火)より、30~80代のカセットこんろユーザー1,000名を対象とした使用実態調査をおこないました。
まずカセットこんろの使用目的を尋ねたところ、1位「なべ物・すき焼きなどの調理のため(77.6%)」、2位「非常用防災備蓄として(34.9%)」という結果となりました。また、カセットこんろがあって良かったエピソードとして「オール電化の家で大災害で停電してしまった時に料理が作れた」、「大震災時にお湯を沸かし身体を拭け、備蓄していたレトルト食品やカップ麺を食べる事ができた」と、災害時に非常用調理器具として助けられたとの声が多数あがりました。
一方、所有するカセットこんろの製造年を確認したところ、「製造から10年以上経過しているカセットこんろ」を過半数が使用しており、また「カセットこんろの買い替えの検討の目安が製造年から10年経過」であることを知っている人はおよそ4人に1人でした。東日本大震災から11年が過ぎ、震災をきっかけに購入されたカセットこんろもまもなく買い替えの検討が必要なタイミングになっています。当工業会では、特に非常用備蓄でカセットこんろを持っている人への経年劣化の注意喚起に引き続き注力します。
あわせて今回の調査では、カセットこんろの主な使用目的である鍋料理に関して訪ねたところ、鍋を食べ始める時期は11月と多くの方が考えており、人気の鍋ランキングは1位「すき焼き」、2位が「寄せ鍋」という結果となりました。
また鍋の“しめ”は麺派60.3%(うどん40.9%、ラーメン19.4%)が米派(雑炊33.8%、リゾット1.8%)に圧勝する結果となりましたが、中部地方ではうどん派50.4%、北海道はラーメン派28.0%、関西は雑炊派51.2%と多彩な地域差が明らかとなりました。
調査概要
・調査内容:「カセットこんろ」使用実態調査
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2022年11月8日~9日
・調査対象:20~80代カセットこんろ使用者1,000名
※全国地域8エリア、
年代(30代/40代/50代/60代/70~80代)均等割付
トピックス
(1) カセットこんろは「なべ物・すき焼きなどの調理のため(77.6%)」、2位「非常用防災備蓄として(34.9%)」。震災時にあって良かったの声が多数。
(2) 過半数が11年以上前のカセットこんろを使用?製造から10年を超えたカセットこんろは、事故のリスクが高まることを「知っている」人は23.2%。
・68.6%がカセットこんろの製造年を「確認したことがない」。
(3) カセットボンベは7年で使い切ることが推奨だが、「知っている」が17.2%。70~80代では9.5%。
(4) 日本の鍋事情とは?鍋を食べ始める時期は「11月(33.4%)」、好きな鍋は「すき焼き(28.5%)」、“しめ”は麺派60.3%(うどん40.9%、ラーメン19.4%)。
■(1) カセットこんろは「なべ物・すき焼きなどの調理のため(77.6%)」、2位「非常用防災備蓄として(34.9%)」。震災時にあって良かったの声が多数。
今回の調査では、まずはじめに全国9,600名にカセットこんろの所有率を尋ねたところ、約6割にあたる59.3%もの方が自宅にカセットこんろを所持していました。このことから、カセットこんろは多くの家庭で所持されている調理器具であることが明らかとなりました。そして、その中からカセットこんろを所持する1,000名に調査を実施いたしました。
まず、カセットこんろの使用目的を尋ねたところ、カセットこんろの主な使用目的は、1位「なべ物・すき焼きなどの調理のため(77.6%)」)2位「非常用防災備蓄として(34.9%)」。特にシニア層(60代、70~80代)では、11.0%がテーブルコンロに代わる台所調理器具として使用する傾向がありました。また、カセットこんろがあって良かったエピソードを尋ねたところ、「オール電化の家で大災害で停電してしまった時に料理が作れた」、「大震災時にお湯を沸かし身体を拭けたし、備蓄していたレトルト食品やカップ麺を食べる事が出来た」といった、非常時にあって良かったといった声や、「野外で鍋料理などアウトドアで温かい料理が食べれる」「家で一人焼肉」「急な来客時に、すき焼きパーティー等おもてなし料理ができる」といった、アウトドアや友人達との充実した時間を過ごすアイテムとして活用している姿が明らかとなりました。
■(2) 過半数が11年以上前のカセットこんろを使用?製造から10年を超えたカセットこんろは事故のリスクが高まることを「知っている」が23.2%
では、ユーザーたちが現在使用しているカセットこんろは、いつ頃購入したものなのでしょうか。
カセットこんろは「買い替え検討の目安は10年」とされています。ご自宅にあるカセットこんろの製造年を尋ねたところ、約半数にあたる48.9%が「10年以内に購入」と回答しました。あわせて「製造から10年以上経過したカセットこんろは、経年劣化により事故につながる危険性が出てくることを知っていましたか?」とそのことを尋ねたところ、当協会の実施した2年前の前回調査時の13%よりも約10%向上し、23.2%の人が「知っている」と回答、また「自宅のカセットこんろの製造年を確認したことはありますか?」との質問には、8.2%の人が「確認したことがあり、「製造年」を覚えている」という結果となりました。
震災時にあって良かったと言われるカセットこんろ。先の東日本大震災をきっかけに購入した方も多いのではないでしょうか?その震災から11年がたち、ちょうどカセットこんろの買い替えの検討が必要な時期となっています。近年では、省エネタイプや、スタイリッシュなデザイン、風防タイプのカセットこんろ等、様々なカセットこんろが発売されています。こうした新しいタイプのカセットこんろへの買い替えを検討してみるのも良いかもしれません。
■(3) カセットボンベは7年で使い切ることが推奨だが、「知っている」が17.2%。高齢者(70~80代)では、9.5%が知っているという結果に。
カセットこんろを使用する際に欠かせない「カセットボンベ」も、製造年から一定期間が経つと「経年劣化」により事故につながるリスクが高まります。そこで、先ほどのカセットこんろについての質問と同様にカセットボンベの購入年と、カセットボンベの使用期限が7年であるか知っているかを尋ねたところ、所有するカセットボンベの購入年は、66.0%が6年以内のカセットボンベを使用している結果となりました。また、カセットボンベは、製造後7年以内に使い切ることが推奨されている事を知っていましたか?という質問に対しては、17.2%の人が「知っていた」と回答しました。70~80代では9.5%の人が知っていたと答える結果となりました。
■(4) 日本の鍋事情とは?鍋を食べ始める時期は「11月(33.4%)」、好きな鍋は「すき焼き(28.5%)」、“しめ”は麺派60.3%(うどん40.9%、ラーメン19.4%)
カセットこんろの主な利用目的は「なべ物・すき焼きなどの調理のため」。最後に、鍋に関して質問をしたところ、まずユーザーの考える鍋を食べ始める時期は、3人に1人が「11月(33.4%)」と回答し第一位に。好きな鍋料理ランキングでは、1位「すき焼き(28.5%)」、2位が「寄せ鍋(13.8%)」と続き、3位が「キムチ鍋(12.9%)」という結果となりました。
また、鍋料理といえば“しめ”も楽しみの一つと言えます。好きな鍋の“しめ”では、鍋の“しめ”は麺派60.3%(うどん40.9%、ラーメン19.4%)が米派(雑炊33.8%、リゾット1.8%)に圧勝する結果となりましたが、中部地方ではうどん派50.4%、北海道はラーメン派28.0%、関西は雑炊派51.2%と多彩な地域差が明らかとなりました。
一般社団法人 日本ガス石油機器工業会について
一般社団法人 日本ガス石油機器工業会では、ガス機器・石油機器産業の健全な発展をはかり、もって国民生活文化の向上と我が国産業の発展に寄与することを目的とした取り組みをおこなっています。
・商号 : 一般社団法人 日本ガス石油機器工業会
・所在地 : 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-5-12 北大手町スクエア3階
・設立 : 1961年
・事業内容: ガス・石油機器の製品安全事業・
需要促進事業・省エネ環境事業
・URL : https://www.jgka.or.jp
カセットこんろ・カセットボンベの取り扱いについて
製造から10年以上経過しているカセットこんろ、製造から7年以上経過しているカセットボンベは、経年劣化により古くなっていくにつれて、ガス漏れなどの事故が発生するリスクがでてきます。カセットこんろの買い替え検討の目安は10年、カセットボンベの使用期限の目安は7年です。ご使用の前に、それぞれの製造年をチェックしましょう。(カセットこんろは本体側面に貼られている銘板シールで、カセットボンベは缶底の数字で製造年が確認できます)