世界における洋上風力発電への平均年間支出額は今後10年間、ほぼ150億ユーロを維持する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Douglas-Westwoodが発行した報告書「The World Offshore Wind Market Forecast 2013-2022 (世界のオフショア風力発電市場予測)」の販売を開始しました。
Douglas-Westwood (DW)社では、今後10年間にわたり年平均で3.2 GWずつ洋上風力発電設備の設置が進み、またその設備投資額については2016年にピークを迎え、180億ユーロに達すると予測しています。この調査レポートでは、既存の企業と新規参入企業の双方に対して詳細な市場見通しを提供するため新しくさらに長期にわたる市場予測を示し、さらに前号の調査レポート発行時以来の重要な商業的進展について精査を加えています。
同調査レポートの著者であるDmitry Dovgan氏は「英国やドイツを含めて多くの国々で、風力発電が将来の電力源の中の重要な構成要素となっています。今までは英国市場が市場成長の主たる牽引役となっており、ここに至るまでに数々の教訓がもたらされました。現時点ではドイツが活動を活発化しており、大容量を有する新しい大量の設備が間もなく電力網に接続される予定です。」と述べています。
DW社では控えめに市場モデルを検証する方法を採っており、投機的なプロジェクトについては特に注意を払っています。DW社のマネージャであるFrank Wright 氏は「歴史的に見て実際の成長は予測したものより遅くなっており、また解明を要する不確定要素が未だに数多くあるのです。しかしながら上向きの明るい傾向も現れていて、相当な額の設備投資が見込まれており、Areva社やSamsung Heavy Industries社等々、多くの最大手企業を惹き付けています。」と述べています。
同調査レポートは、当産業界の高いコストレベルの問題を含め、発展を制約している一連の課題に着目しています。英国やドイツなど主要な市場で公的金融が圧迫されており、また消費者がエネルギー価格の上昇に敏感になっている今、設備投資額や経常運営経費を見るとこの産業の発展を支えるためには助成金が必要となります。この状況では各国政府において支援の正当性を示すことがますます難しくなってきており、勢い、ビジネス手法の標準化や洋上環境に特化した大型風力タービンの開発などを含めて、コスト削減戦略を特定することの方が中心課題となりつつあります。
市場調査レポート: 世界のオフショア風力発電市場予測
The World Offshore Wind Market Forecast 2013-2022
http://www.gii.co.jp/report/dw223474-world-offshore-wind-market-forecast-2012-2016.html
出版日: 2013年06月18日
発行: Douglas-Westwood
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