学生が挑む ノスタルジーからみる 廃校カフェ価値向上プロジェクト  京都の木造校舎で地域と連携した 「ノスタルジックカフェ」を2023年11月25日(土)に開催!

~廃校カフェの魅力を高める店舗デザインを探る~

立命館大学経済学部・寺脇拓教授、および同教授のゼミ生22名は、2023年11月25日(土)、京都府京丹波町にある旧質美小学校にて、地域の方々と連携しながら「ノスタルジー」にフォーカスした廃校カフェを実験的に開きます。その利用者を対象にアンケート調査を実施し、その結果をもとに廃校カフェの価値を高める店舗デザインを提案します。また当ゼミはこの調査研究に必要な資金を得るため、「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを実施しています。

カフェで提供する給食セット

活動の背景

寺脇拓ゼミは2023年度の春学期、旧質美小学校を対象に、木造校舎をカフェとして活用することで生み出される社会的な便益(訪問者の満足感を金銭評価したもの)を計測しました。その結果、その便益は年間約2,150万円と推定され、木造校舎をカフェとして活用することは、その建物の保存、継承に向けて効果的な取り組みであることを結論付けました。

旧質美小学校

活動の内容

今回寺脇拓ゼミは、2023年度春学期の研究結果を受けて、木造廃校カフェの価値をさらに高める店舗デザインを探ることに取り組みます。具体的には、木造校舎が人々に与えるノスタルジーに注目し、そのノスタルジーを喚起する店舗デザイン(以下、ノスタルジックデザイン)を取り入れた「ノスタルジックカフェ」を実験的に開きます。その利用者を対象にアンケート調査を行い、得られたデータを分析することで、廃校カフェにおけるノスタルジックデザインの価値を計測します。

ノスタルジックカフェの概要

●日時:2023年11月25日(土) 11:30~15時 ※11月18日(土)にも先行実施
●場所:旧質美小学校内「喫茶ランチルーム」(京都府船井郡京丹波町質美上野43)
●取り入れた店舗デザイン
(1)質美小学校の昔の学校風景をスライドショーで会場の壁に映写する(視覚からノスタルジーを喚起)
(2)学校給食をイメージしたメニューを提供する(味覚からノスタルジーを喚起)
(3)オルガンやリコーダーをフィーチャーしたBGMを流す(聴覚からノスタルジーを喚起)

11月18日に先行実施したカフェの様子(1)
11月18日に先行実施したカフェの様子(2)
11月18日に先行実施したカフェの様子(3)

クラウドファンディングの概要

●タイトル: 木造校舎を残したい!学生が地域と連携して実験的に開く
       ノスタルジック廃校カフェ!
●期間  : 2023年11月7日(火)~2023年12月10日(日)
●目標金額: 20万円
●URL   : https://camp-fire.jp/projects/view/717705

提供するメニュー

給食セット:800円

・揚げパン(きな粉揚げパン/抹茶揚げパン)
・ビン入り牛乳とミルメーク
・クリームシチュー

喫茶セット:500円

・コッペパン(黒豆きな粉コッペ/黒豆抹茶コッペ)
・ビン入り牛乳とミルメーク

きな粉揚げパン(右)と抹茶揚げパン(左)
黒豆きな粉コッペ(右)と黒豆抹茶コッペ(左)

メニューのこだわり

地元産

・コッペパンのトッピングは地元質美の方に手作りいただいた丹波黒豆の煮豆
・きな粉も地元産の丹波黒豆のきな粉を使用
・クリームシチューの具材も地元質美産の根菜
・牛乳は京丹後市の「ヒラヤミルク」

給食のイメージ

・アルミのトレイに載せて提供
・牛乳はビン入りのものを使用
・ミルメークを付ける

先行実施

2023年11月18日(土)に当イベントを先行実施いたしました。約40人の方が当ゼミ主催の「ノスタルジックカフェ」を利用されました。

寺脇拓ゼミの概要

研究テーマ

市場で直接取引されないモノやサービス(非市場財:自然環境、食品安全、歴史文化財など)の価値を計測し、それらを含めた社会の在り方を考える。

地域連携・課題解決型プロジェクト

3回生の秋学期開講科目「演習III」の中で、学んだ知識を使って実社会の課題に応える集団的な研究活動を行う。

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