【名城大学】折れたバットを魅力的に再生 経済学部伊藤志のぶ教授ゼミ生と名古屋聾学校生がSDGs活動

合同授業でデザインや工程を話し合う

附属図書館で手話も交えて合同授業
図書館見学ツアーで書庫に入る

本学経済学部の伊藤志のぶ教授(公共経済学)のゼミ生と愛知県立名古屋聾学校(名古屋市千種区)の生徒との交流の一環で、6月10日、両者の合同授業が天白キャンパス附属図書館で行われました。

両者は、愛知大学野球連盟から名古屋聾学校に贈られた廃バットを利用し、魅力的なグッズを一緒に製作します。廃材を生まれ変わらせるSDGs(持続可能な開発目標)活動です。

5月13日には、伊藤ゼミ生が聾学校を訪れて合同授業を行い、5月27日は双方がZoomでオンライン会議をして何を作るかを話し合ってきました。

6月10日の合同授業は、ゼミ学生24人と聾学校高等部専攻科産業工芸科、インテリア科の7人が参加。学生・生徒混合で三つの班に分かれ、班ごとに図書館見学ツアーと作品製作ミーティングを行いました。廃バットは、箸、卓上カレンダー、掛け時計、スマホスタンド、ティッシュペーパーケース、キーホルダー、フォトフレーム、ドラムスティック、ネクタイピンに再生します。ミーティングでは、デザイン、木材加工、組み立て、紙やすりかけなどの役割分担、工程、納期などを決めていきました。

聾学校備え付けの工具を使って製作します。出来上がった作品は、7月から附属図書館2階のSDGsコーナーに展示する予定です。  

掛け時計、スマホスタンド、ティッシュペーパーケース、キーホルダー、フォトフレームなどに再生

話し合うゼミ生と聾学校生徒。右はフォトフレーム

伊藤教授は「ゼミ生にはものづくりの大変さを知ってほしい。SDGsと言っても縁遠く照れくさいとは思わず、学校やゼミ単位で取り組めば自分でも実践できるというコミットメント(関与)が大事」と狙いを説明しました。

コート掛け、書類箱、掛け時計。折れたバットからこんなものができます

聾学校インテリア科主任の伊藤泰弘教諭は「聾学校と大学が本格的に交流するのは初めて。一緒に仲良く楽しくやればいいものができると思う」と期待しています。

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