-研究者たちの独創的で多様な研究活動を支援- 2023年度稲盛研究助成に50名を採択
2023-03-10 15:00
公益財団法人稲盛財団(理事長:金澤しのぶ)は、3月10日(金)の理事会において、国内の自然科学、人文・社会科学の若手研究者を対象に、独創的で優れた研究活動に対して助成する稲盛研究助成の2023年度対象者を決定しましたので、お知らせいたします。
● 採択人数:自然科学系40名/競争率8.3倍
人文・社会科学系10名/競争率6.4倍(計50名)
● 助成金額:1件につき100万円(計5,000万円)を贈呈
● 助成実績:1985年度~2023年度=延べ1,829名、18憶1,940万円
「2023年度稲盛研究助成金贈呈式」は4月15日(土)に京都市内にて開催いたします。また、これまで行っていた贈呈式後の3S(*)総会は、本年より3S交流会へと形態を変えて、約30名の会員によるポスター発表を軸に行う予定です。詳細は改めてお知らせいたします。
(*3S:次頁5. 参照)
稲盛研究助成について
稲盛財団創立者 稲盛 和夫の理念に基づき、未来の人類社会に貢献する人材育成を目的として、1985年より毎年、国内の自然科学、人文・社会科学の若手研究者を対象に、独創的で優れた研究活動を支援しています。
- 2023年度選考結果
2023年度は、国内の選抜された国立大学、公立大学、私立大学、大学共同利用機関法人、その他の研究機関に所属する394名(自然科学330件、人文・社会科学64件)の研究者から応募がありました。
いずれの研究テーマも新しい視点やユニークな取り組みによりそれぞれの研究分野に発展をもたらし、将来的に人類や社会への大きな貢献が期待できるものです。2023年度を含めた稲盛研究助成の助成対象者は延べ1,829名、助成総額は18億1,940万円となります。
- 助成金額
1件につき100万円。毎年、自然科学系40件、人文・社会科学系10件、計50件(5,000万円)を助成します。
- 助成金の使途
当該研究の遂行に必要な経費である限りにおいて、その使途に制限はありません。
- 伯楽制度
本研究助成のユニークな制度として「伯楽制度」があります。これは中国の故事「千里馬常有 而伯楽不常有(千里の馬は常に有れども、伯楽は常に有らず)」にちなみ、当該年度の助成対象者に選ばれた方の中で、抜きん出て優秀かつ有望な研究を行うと選考委員会が認めた方に対して2年連続して助成する制度です(2023年度の適用者はありませんでした)。
- 盛和スカラーズソサエティ(3S:Seiwa Scholars Society)
本研究助成を受けた対象者相互の交流と親睦を深めることによる研究のさらなる発展を願い、1997年に発足しました。専門分野が細分化され、学問全体が見えづらい近年、異分野間の横断的かつ学際的な思考の重要性がますます求められています。3Sの会員は、自然科学から人文・社会科学にいたる幅広い分野の研究者で構成され、研究発表、交流会、メールマガジンなどを通じて、専門分野を越えた交流をはかっています。
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