【名城大学】女子駅伝部の米田勝朗監督が薬学部の講義「健康・スポーツ科学理論」で登壇
本学女子駅伝部の監督で法学部の米田勝朗教授が6月7日、八事キャンパスで薬学部の梅田孝教授が担当する1年次開講科目「健康・スポーツ科学理論」で登壇し、「大学女子駅伝日本一への挑戦」と題して、1995年の女子駅伝部創部以来の指導方針や強化方法の変遷、指導者としての思いなどを振り返りながら、入学して間もない学生たちに貴重なアドバイスを送りました。
女子駅伝部の創部時からの指導方針や強化方法などを振り返る
2コマ合わせて約280人の学生を前に、米田監督はまず、創部時に15年計画として「5年以内に全日本大学女子駅伝対校選手権大会に出場し、次の5年でシード権を獲得して、その次の5年で優勝」を目標に挙げて「できなければ辞める覚悟だった」と明かしました。また当初は「部員の体重管理を厳しくしたり、必要以上に食べさせたりせず、練習量を多くして鍛え上げた」と「徹底的に選手を管理する指導だった」と振り返りました。
しかし、目標よりも早く2005年に全日本で初優勝したものの、部を辞めたり、けがをしたりする部員、卒業後は記録が伸び悩む選手が少なくなかったという状況に直面。「体重管理は選手が自ら行う」「しっかり食べて走る」「女性アスリートとしての尊厳を大切にする」「できる限り指示は出さず、まず自分で考えて行動する」ことを柱とする「自主性重視型」の指導方針に転換したことを紹介しました。
さらに、現在では梅田教授が中心となって定期的に血液検査や骨密度測定などのメディカルチェックを行う「医科学サポート」、管理栄養士を目指す名古屋学芸大学の学生による寮での食事提供などの「栄養サポート」といった女子駅伝部を支える「チーム名城」を構築したことが、12年ぶりとなる2017年の全日本優勝とそこから続く大学女子駅伝6年連続2冠につながっていることなどを解説しました。
「壁にぶつかったら、突破口を見つけて突き進んでいくことが大切」とアドバイス
講義の冒頭で「皆さんがこれから6年間の学生生活を頑張っていく中で、少しでもプラスになれることを紹介できれば」と語った米田監督。自らの指導や選手の勧誘などの経験から得た教訓をもとに、学生たちに「壁にぶつかったときには、突破口を見つけて突き進んでいくことが大切」「まず自分が目指しているところのレベルを知り、そのレベルを理解したうえで取り組んでいくことが大事」などと呼び掛けていました。