【トルコ共和国大使館・文化広報参事官室】 世界中の自然愛好家に好まれるトルコの7つの国立公園 ~国内最高級の観光とアクティビティを楽しむことができる~
雄大な山頂から深い峡谷まで、トルコに広がる自然は、世界中の多くの観光客を魅了してきました。文化、自然の両面における稀有な美しさを持つトルコの国立公園は、合計で45箇所に及びます。このたびはトルコ国内最高級の観光とアクティビティを楽しむことができるトルコの7つの国立公園と自然公園をご紹介します。
ギョレメ国立公園 (Göreme Milli Parkı)
カッパドキアに位置する歴史の町、ギョレメには、自然の驚異と歴史的な遺跡が融合した岩石群があります。凝灰石(火山灰などの噴出物が固まったもの)が浸食されてできた奇岩群が広がっており、自然の力によって作られた岩々は、人の手で加工され、住居や教会、修道院などとして利用されたものもありました。それらは現在歴史的造形物として、毎年数多くの旅行者が足を運んでいます。これらの景観は、異世界のような雰囲気で、世界唯一の体験が出来ます。このユニークな風景は、徒歩、自転車、あるいは熱気球で楽しむことができますが、中でも熱気球が一番人気です。
ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群は、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、町から東に4キロほどのギョレメ野外博物館もお勧めです。
アラダーラル国立公園 (Aladağlar Milli Parkı)
アラダーラル山脈の近くに位置するアラダーラル国立公園は、カイセリ県からアダナ県までの広大なエリアに広がっており、様々なアウトドア・アクティビティを楽しむことができます。ロッククライミングに最適な石灰岩の層があるこの山脈には、シングルピッチやマルチピッチのルートが複数あります。ロッククライミングがお好きでアラダーラル国立公園に訪れたい方は、6月のはじめから9月末までの期間がお勧めです。
ロッククライミング以外にも、キャンプやハイキング、トレッキングを楽しみたい方にも向いています。探索のしやすい高山植物が生い茂るルートもあり、公園内には好みに応じて選択のできるキャンプ場があります。指定の場所ではテントを張ることもできます。
ネムルト山国立公園 (Nemrut Dağı Milli Parkı)
トルコ中南部アドゥヤマン市近郊の国立公園であるネムルト山国立公園には、ユネスコ世界遺産であるアンティオコス1世(紀元前69~34年)の墳墓があります。山の斜面を切り開いて作った下の写真のような像たちは、その豊かな歴史を物語っています。これらの歴史的建造物の保護のために国立公園が設立され、以来、トルコで最も訪問者の多い公園のひとつとなっています。キャンプやトレッキング、ハイキングはもちろん、観光目的で訪れることができます。特に、霊廟を訪れる際は、周囲の山々から昇る朝日と沈む夕日を眺めることのできる時間帯をお勧めします。
キョプリュリュ・キャニオン国立公園 (Köprülü Kanyon Milli Parkı)
キョプリュリュ・キャニオン国立公園の名前は、同名の絶景峡谷に由来しています。アンタルヤのマナヴガット地区にあるこの公園は、淡水に生息する新鮮なトラウト魚がいることで知られており、この地域には、この珍魚を食べることのできるレストランがたくさんあります。また、近隣には自然に囲まれたオルクル橋もあります。海水浴やハイキング、トレッキングなどが人気の公園ですが、他にも様々なアウトドア・アクティビティやウォータースポーツを楽しめる場所がたくさんあります。
イェディギョルレル国立公園 (Yedigöller Milli Parkı)
西黒海地方にあるボル県北部にあり、トルコ語で「7つの湖」を意味するイェディギョルレルには、地滑りによって形成されたとされる7つの湖があります。イェディギョルレル国立公園は、トルコで最も美しく人気のあるキャンプ場のひとつであり、一年を通して比類のない美しい景色を楽しむことができます。森の中には様々な樹木があり、季節によって変わりゆく葉色を楽しむことができます。心を動かすような景色を前に、写真を撮ることが好きな方にお勧めの自然公園です。
ウルダー国立公園 (Uludağ Milli Parkı)
トルコ国内で最も人気のあるスキーリゾートがあるウルダー国立公園には、その名を冠したウルダー山があります。標高2,000メートルを超えるウルダー山は、全てのウィンタースポーツに最適です。また、暖かい季節には、ハイキングやキャンプを楽しむ人々で賑わいます。マルマラ海地方南部のブルサ県に位置するこの山は、イスタンブルからのアクセスもよく、周辺にはオスマン帝国時代の遺産が豊富にありますので、さらに歴史や文化に触れることのできる旅行ができます。
バファ湖自然公園 (Bafa Gölü Tabiat Parkı)
バファ湖自然公園は、トルコ南西部に位置する自然公園です。バファ湖の一部はムーラ県、一部はアイドゥン県のソケ地区に属しています。バファ湖は、「バファ湖自然公園」としてトルコで最も重要な鳥類保護区のひとつとなっています。バラト平野を臨むバファ湖の西沿岸は、秋から春にかけて滞在・繁殖する渡り鳥の聖地として特に注目されています。非常に印象的な湖水の景観に加え、トレッキング、ハイキング、バードウォッチングにも最適です。
トルコの国立公園の詳細(英語)は、公式ウェブサイト( https://gonationalparks.goturkiye.com/ )をご覧ください。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、多様な気候と文化交流の中心地であることにより、何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、自然や美食を有し、一昨年には約5,000万人の観光客をお迎えしました。文化が交差するこの国は、伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。トルコの詳細は公式ウェブサイト( http://www.tourismturkey.jp/ )または以下のSNSをご覧ください。
トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、トルコの有形・無形の自然・文化・生物学的遺産、人工の所産をプロモーションすることで、国内外の観光においてのトルコのブランディングを確立させ、トルコ経済における観光投資へのシェアを高め、観光のサービスの質を向上させるために、短期・中期・長期のコミュニケーション・マーケティング活動を行っています。TGAは、現在の観光資源を世界に向けて宣伝・マーケティングを行い、トルコの観光目標を達成し、かつ潜在的な観光資源を発見・開発・活用するために文化観光省の観光戦略・政策に沿ってあらゆる宣伝、マーケティング、コミュニケーション活動を担っています。