サイレックス・テクノロジー、 Industry 4.0プラットフォームumatiをサポートした、 スマートファクトリ向けプロトコルコンバータ 『FBR-100AN OPC UA対応商用プログラム』を 世界初(当社調べ)リリース

~工場のDX・スマートファクトリ対応による変革をシンプルにサポート~

サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長:三浦 暢彦、以下 サイレックス)は、CNC工作機械向けプロトコルコンバータ『FBR-100AN』用のOPC UA/umati対応プログラムを開発しました。本プログラムは、『FBR-100AN』標準モデルへのアップデートプログラムおよび有償アクティベーションキーとして2021年3月15日(月)より提供を開始します。

『FBR-100AN』はCNC装置とダイレクトに接続することで工作機械の稼働情報を収集。従来から搭載しているMTConnect通信機能に加え、本プログラムによりOPC UA/umatiに対応したOPC UAクライアント対応の上位モニタリングシステムへの稼働情報の転送を可能にし、スマートファクトリの実現に貢献します。
本プログラムは、ドイツ工作機械工業会(VDW)とドイツ機械工業連盟(VDMA)が2020年9月に標準化したIndustry 4.0プラットフォームの工作機械向け共通インタフェース「umati」をサポート※1しており、商用展開される汎用コンバータ※2として世界初(当社調べ)の製品となります。

※1:umatiインタフェースを規定したOPC 40501-1 UA for Machine Tools ver.1.0仕様およびその必須機能をサポート。
今後、OPC UA FoundationからリリースされるOPC 40501-1 CTTコンプライアンステストツールへの対応を予定しています。
※2:リリース時はファナック社製CNC装置およびそれを搭載した各社工作機械に対応。順次他社機への展開も検討しています。

FBR-100AN
FBR-100ANを使ったイメージ

※3:サイレックスはumatiパートナーである村田機械株式会社のグループ会社です。

工場モニタリングシステムの実現にあたっては、従来PLC(プログラマブルロジックコントローラ)やHMI(ヒューマンマシンインタフェース)装置が先行してシステムに統合されていました。他方、工場加工ラインにおいては各CNC装置・工作機械メーカ毎に通信仕様・稼働データ形式が異なるため、これらの機器を既存のシステムと統合することは困難でした。

既にOPC UAで通信仕様が統一されているPLC(OPC UA/PLCopen)やHMI、また、射出成型機(OPC UA/EUROMAP)といった各種OPC UA対応機器に、今回『FBR-100AN』により工作機械(OPC UA/umati)が加わることで一元的なスマートファクトリ環境の実現が期待されます。また、工作機械メーカやFAシステムインテグレータは既存工作機械に対する後付けソリューションとして本機を活用できるため、自社ユーザからのシステム接続要望や将来的なIndustry 4.0準拠への期待にシンプルに応えることができます。

『FBR-100AN』OPC UA通信機能の利用イメージ

OPC UA通信機能

◆CNC工作機械向けプロトコルコンバータ『FBR-100AN OPC UAアクティベーション』紹介ページ
https://www.silex.jp/products/device_networking/bridge/fbr100an_opc_ua_ap.html?pr=210303

アクティベーション紹介ページ

◆『FBR-100AN』およびOPC UAアクティベーションプログラムの特長
・ファナック社製CNC装置およびそれを搭載した各社工作機械に対応
・OPC UAサーバ機能(OPC UA for Machine Tool)およびumati情報モデルに対応
・OPC 40501-1 UA for Machine Tools ver.1.0規定の必須ProfileおよびFacetに対応
・複数の通信インタフェースをサポート
・有線LANx2 / 無線LANx1(2.4, 5GHz) / シリアルx1(DPRNT※4) / デジタル入力※4
・工場利用を想定した耐環境性仕様および日本・米国・カナダ・欧州の製品認可に対応済み

※4:本プログラムのリリース時は未対応です。

◆提供価格
・オープン※5
※5:本プログラムの利用には別途『FBR-100AN』標準モデル[定価 ¥58,000(税別)] が必要になります

◆今後の展開
グローバル化による競争の激化とともに、日・米・欧・中の各地域で次世代工場への取り組みが強化され、工作機械のIoT対応と工場全体のスマートファクトリシステムへの結合が求められています。さらに昨今のCOVID-19による工場の自動化・無人化といったDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性により、この流れはさらに加速することが確実視されています。
サイレックスでは既に発売中の『FBR-100AN』標準モデル(北米工作機械市場でデファクトスタンダードとなっているMTConnectプロトコルをサポート)と合わせ、今回リリースするOPC UA/umati機能により国内外でのスマートファクトリ対応を希望する工場ユーザ・工作機械メーカ双方に『FBR-100AN』および本プログラムを広く販売していきます。

※記載された社名及び製品名は各社の登録商標または商標です。
※改良のため、予告なく仕様を変更することがあります。記載の仕様は2021年3月現在のものです。

■サイレックス・テクノロジーについて( https://www.silex.jp/index.html?pr=210302 )
サイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町)は、機器をネットワークやワイヤレスにつなげるハードウェア・ソフトウェアの技術を核とした研究開発型企業です。産業機械、医療機器、ディスプレイ機器など確実な接続性が求められる機器にもネットワークやワイヤレスのノウハウを活かした製品を提案し、ビジネスの幅を広げています。品質基準を厳格に保つため、設計・開発・生産・品質保証といった一連のプロセスを「けいはんな本社」に集約しています。海外パートナーとの連携や新市場開拓、新技術の情報収集・開発などグローバルなビジネス展開のため、北米・欧州・中国・インドに拠点を設けています。

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