「今こんな時代だから、みんなで違う世界に行けるのではないかという希望を感じた」ベストミュージックアニメーション賞を発表!
ココフリークビーン監督(アメリカ)の『Angklung Life(アングラング・ライフ)』が受賞
11月20日(金)から30日(月)までの11日間、新千歳空港内シアターとオンライン会場で開催中の「第7回新千歳空港国際アニメーション映画祭」では、本日「ミュージックアニメーションコンペティション」部門のベストミュージックアニメーション賞を発表しました。
審査は、爆音映画祭プロデューサー・音楽評論家の樋口泰人氏、『君の名は。』や『ドラえもん』など数々のアニメーションの予告編・PV制作に関わる映像ディレクターの依田伸隆氏、女子高生3名による熱きアニメ制作活動を描いた『映像研には手を出すな!』の漫画家・大童澄瞳氏の3名の特別審査員によって行われ、授賞式・審査トークセッション「ミュージックアニメーションコンペティション授賞式&スペシャル座談会」を11月22日(日)14:00からYouTube Liveにて配信しました。
みんなで違う世界に行けるのではないかという希望を感じた
ミュージックアニメーションコンペティションは、映画祭としては第2回の2015年からスタートした、本映画祭のさまざまな角度からアニメーションを評価しようとする姿勢が現れた特徴的な部門です。近年、アニメーションを用いた印象的なミュージックビデオが増え、優れたアニメーション作家の活躍の場になっていることをふまえ、さらにはアニメーションと音楽が歴史的に築いてきた親密な関係性に焦点を当てるために設立されました。
ベストミュージックアニメーションを受賞したのはKOKOFREAKBEAN(ココフリークビーン)監督の『Angklung Life』。エレクトロニック・ダンス・ミュージックの人気DJ・プロデューサーのマシュメロがWiwekとタッグを組んだ曲のミュージックビデオです。
全14作品から選ばれた本作について、特別審査委員長の樋口氏は「いろいろな作品で選ぶのが大変だった」とノミネート作品の表現の多様さを振り返りつつ、「その中でも一番お祭り感・高揚感があり、しかもチープでゴージャスというあり得ないことが1つの絵の中に合体し、どんどん加速していく。新しくもあり、古くもあり、今こんな時代だから、みんなで違う世界に行けるのではという希望も感じました。」とから授賞理由を説明しました。
KOKOFREAKBEAN監督には、副賞として賞金10万円が送られます。
また、各審査員がとりわけ気に入った作品に対してスペシャルメンションが与えられました。
「ミュージックアニメーションコンペティション授賞式&スペシャル座談会」とKOKOFREAKBEAN監督も参加している座談会「ミートザフィルムメーカーズ(1)」アーカイブ動画は、11月24日以降、本映画祭公式YouTubeチャンネルで公開します。
スペシャルメンション 樋口 泰人|『Grey to Green』監督 : Marcos Sanchez(チリ、韓国)
<選考理由>50年代のスウィートな空気と犯罪の匂いのする、個人的に堪らない作品
<コンペ全体への総評>毎年ミュージックアニメーションのコンペは裏方として劇場で音の調整などをしていた。今年の作品ももっと体中で感じられる音響で見せたかった。そんな機会を作りたい。
スペシャルメンション 依田 伸隆 |『Careful』監督 : Alice Saey(フランス)
<選考理由>どうしてこんな画面構成になったのか、とにかく気になる作品
<コンペ全体への総評>想像だにしていなかった作品ばかりで、評価するのは難しかった。個人的な好き嫌いはあれど、それぞれの考え方が映像に如実に出る。それを読み解きながら映像に対して何を思うかを自分なりに考える作業はとても面白かった。
スペシャルメンション 大童澄瞳 |『The Moment We Had Silently Felt The Center of Each Other』監督 : Eric Ko(アメリカ)
<選考理由>自分にしっくり来過ぎた映像と音楽ということで選ばせてもらいました
<コンペ全体への総評>作品の性質が違い面白かった。選ぶのは大変だったが、結末は最高だった。みんなで楽しめる良い機会、今後も続けていってもらいたい
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