県内最大級の前方後円墳 18年間の保存整備がついに完成

史跡二子塚古墳整備

2002年(平成14年)より,18年間に亘って調査・整備を行ってまいりました広島県福山市の史跡二子塚古墳の保存整備事業が,ついに完成をいたしました。
二子塚古墳は,古墳時代後期において広島県内最大級の規模を誇り,備後地方を代表する前方後円墳です。美しい姿に蘇ったことを,市民の皆様にお知らせするため,2020年(令和2年)7月18日(土)に整備完成式を行います。

史跡二子塚古墳の概要

古墳時代後期の前方後円墳。広島県東部地域の代表的な古墳で,全長68m,後円部の横穴式石室は全長14.9mと,備後地方最大の古墳です。
2002年度からの発掘調査では,古代備後国の首長墓にふさわしい,墳丘や石室の存在が判明し,前方部と後円部の両方に横穴式石室があるのは県内唯一です。出土品は、杯や甕などの土器のほか,鍔(つば),杏葉(ぎょうよう)などの金属製品で,全国的に例のないデザインの双龍環頭柄頭(そうりゅうかんとうつかがしら)もあります。
2016年度に,石室と石棺が修復・復元されました。石棺には兵庫県産の竜山石(たつやまいし)が使用されており,当時のヤマト政権との強い結び付きが考えられています。
1948年には県史跡,2009年には国史跡に指定されています。

福山市公式ホームページ


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