ダイキンサンライズ摂津 創業30周年

200名の障がい者雇用を実現

ダイキン工業株式会社の特例子会社である株式会社ダイキンサンライズ摂津は、今年で創業30周年を迎えました。5月26日にホテル阪急インターナショナル(大阪市北区)にて記念式典を開催し、小野寺徳子・厚生労働省障害者雇用対策課長、木原亜紀生・大阪労働局長、森山一正・摂津市長をはじめ、来賓・関係者約300名が出席しました。

 ダイキンサンライズ摂津は、大阪府・摂津市・ダイキン工業の出資による第三セクターで、重度障がい者多数雇用事業所として1993年5月に設立されました。
 肢体不自由の社員16名でスタートして以来、聴覚・知的・視覚障がいと幅を広げ、2006年には精神障がい者の採用も開始しました。2009年に新工場を建設し、2018年には新事務所棟を増築するなど、より社員が働きやすい職場環境を整えながら雇用を拡大してきた結果、現在218名(うち障がい者200名)の社員が活躍しています。

 障がいのある人にとって、自らの力で生活し社会参画することが生きがいにつながると考え、一人でも多くの障がい者が生き生きと働ける場所を提供するという方針のもと、雇用を進めてきました。各職場では障がいの種類や程度にかかわらず多様なメンバーが助け合いながら働いています。

 ダイキンサンライズ摂津の特長の一つが、取締役・部長・課長など約30名の管理・監督職を含め、全社員の90%以上が障がいのある社員であり、「障がい者が主役の会社」を実現していることです。社員自身が障がいに応じた作業方法の工夫や職場環境の改善に主体的に参加し、できないことはお互いが助け合いながら生産活動を行っています。

 職場への定着率も高く、2022年には障がい者が長く働き続けるための仕組みや改善事例が評価され、独立行政法人 高齢・障がい・求職者雇用支援機構が主催する「障害者雇用優良事業所等表彰」において『理事長賞優秀賞』を受賞しています。

 創業30周年記念式典において、ダイキン工業 取締役会長 井上礼之、ダイキンサンライズ摂津 代表取締役社長 澁谷栄作は以下のようにコメントしました。

ダイキン工業 取締役会長 井上礼之

どの国どの民族も、高齢者も若者も、どんな性別も、健常者も障がい者も、すべて同じ「人である」ということを改めて考えさせられる会社がダイキンサンライズ摂津です。人は真に納得した時にとんでもない力を発揮するということ、それが「人の可能性を信じる」ということだとダイキンサンライズ摂津から我々が学んでいるといっても過言ではありません。30周年を通過点として、40周年、50周年へと発展させ、社会に貢献し続ける会社であり続けてほしいと思います。

ダイキンサンライズ摂津 代表取締役社長 澁谷栄作

設立して30年間、ほとんど黒字を維持しつづけてこられたのは、これまで礎を築いてこられた先輩やダイキンサンライズ摂津の障がい者幹部・社員の活躍のおかげです。これは大いに誇れることだと思います。今後も、障がい者雇用の拡大を進め、障がいがある方の働く場を広げ、さらに会社として成長していきたいと思います。

 今後もダイキングループは、「一人ひとりの成長の総和がグループの発展の基盤」という理念のもと、障がいの種別や有無に関わらず、すべての人が能力を最大限に発揮し、意欲と誇りを持って働き続けられるグループをめざしていきます。

■ ダイキンサンライズ摂津 概要 

1.資 本 金:2億4,955万5千円
2.出資比率:大阪府 38.4% 摂津市4.4% ダイキン工業グループ 57.2%
3.会社設立:1993年5月
4.代 表 者:代表取締役社長 澁谷 栄作(しぶや えいさく)
5.所 在 地:大阪府摂津市東別府4丁目9番9号
6.事業内容:空調部品の組み立て、油圧機器の加工・組み立て、フッ素化学品製造など
7.売 上 高:30億円(2023年3月期)
8.従 業 員:218名(内:障がい者200名 (内重度障がい者75名) / 健常者18名)
       肢体不自由者37名、聴覚障がい者34名、知的障がい者44名
       視覚障がい者1名、精神障がい者85名 ※2023年5月1日現在
9.雇用率 :現在 2.68% (法定雇用率 2.3%)
※2022年6月現在 ダイキン工業、ダイキンサンライズ摂津、グループ会社21社を含めた数値

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