【熱海 土石流被害から100日】「奇跡の地蔵堂」復活プロジェクト 熱海キコリーズとatamistaを後押し

地域住民の憩いの場を取り戻す

静岡県熱海市で起きた大規模な土石流被害から100日以上が経ちました。

公益社団法人Civic Force(東京都渋谷区、根木佳織代表理事)は、このたび2021年10月、土石流の被害を受けた浜地区の地蔵堂の清掃活動を続ける熱海の地元団体、NPO法人熱海キコリーズとNPO法人atamistaをサポートするため、独自の復興支援プログラム「NPOパートナー協働事業」を開始しました。

熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流により損壊した「逢初(あいぞめ)橋」。そこから南へ30メートルほど下った場所に、古くから「逢初地蔵」の名で親しまれてきた高さ約1メートルの木彫りのお地蔵さんが立っています。土石流被害でお堂は半壊しましたが、逢初地蔵は無傷の状態で残っていました。

「これだけの被害にあいながらお地蔵様だけ無傷とは」。被害を受けた浜地区の住民の皆さんは、この奇跡のような出来事に驚くとともに、これを励みにみんなでがんばろうとお堂の修復や清掃活動などを続けています。

熱海での支援活動を続けるCivic Forceは、このたびお堂の清掃活動などを続ける熱海の地元団体、NPO法人熱海キコリーズとNPO法人atamistaとの「NPOパートナー協働事業」を開始しました。

熱海キコリーズは、2016年に「森が好き」「森を守りたい」という共通の想いを持った民間の有志が集まり、本業の傍ら、週末に森林保全の活動などを開始し、2020年にNPO法人となりました。土石流被害にあたっては、行方不明者の捜索活動に従事していた自衛隊からの要請を受け、森林保全のために間伐・補完していた木材を、重機の足場用として提供。また、土木系の災害支援NPOにも木材を提供し、被災した家屋の復旧作業のための仮柱として活用されています。また、atamistaは、「100年後も豊かな暮らしができるまちをつくる」をモットーに、熱海のリノベーションまちづくりを推進している団体です。

被災した地域の復旧作業は、災害ボランティアセンターが中心に行っていますが、被災した住宅や店舗の土砂の撤去作業を優先しているため、お堂など生活や事業に直結しにくい場所は後回しになりがちです。「NPOパートナー協働事業」では、この2団体をはじめとする地域の有志の皆さんの声を受け、逢初地蔵堂の床、内壁、外壁、天井、ふすま、ガラス戸などの清掃や修繕の取り組みをサポートしています。住民の皆さんの心の支えである地蔵堂を復旧させることで、地域の住民が日常を取り戻し、地域の交流を取り戻すことを目指しています。

土石流の被害を受けた地蔵堂の建物
土石流の被害を受けた地蔵堂の建物

被災者の猫を預かり飼育支援を続けるNPOくすのき

Civic Forceの復興支援プログラム「NPOパートナー協働事業」では、10月19日からNPO法人くすのきの活動もサポートしています。くすのきは、熱海市で猫の保護活動を続けている民間ボランティア団体で、土石流被害の後、ペットを飼うことができなくなった被災者の猫を預かり、飼育することで、飼い主が安心して避難生活を送れるように支援しています。また、被災地で飼われていた猫の里親を見つけ、猫が平穏に暮らせる環境を整えることで、猫とひとが共存するやさしいまちづくりを目指しています。
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共同作業所の早期復旧を目指すNPOめぐみ会

Civic Forceは、9月から障がいのある人の就労を支援する熱海市のNPO法人めぐみ会の活動もサポートしています。めぐみ会は、地域の企業などから清掃や印刷、内職などを請け負い、利用者の日常生活訓練や作業指導を行う「心象めぐみ会共同作業所」を運営。エコバックや民芸小物などを製作し常設店や各種イベントで販売しています。

被災した岸谷(きだに)地区にある作業所を早期に復旧させ、利用者が再び作業できる体制を整えるための資金提供や送迎・運搬用の軽自動車1台の購入などをサポートしています。
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Civic Forceの熱海での支援活動の詳細はこちらから

◆本件に関する問い合わせ先: 公益社団法人Civic Force 

TEL: 070-1217-7707(熱海担当) 
Email: pr@civic-force.org 
URL: http://civic-force.org/

公益社団法人Civic Forceとは

国内の大規模災害支援を専門とする民間の緊急支援チームです。企業や行政、NGOとの連携を通じて、いち早く被災地に入り、迅速で質の高い支援を実現します。東日本大震災以降、度重なる災害でいち早く出動して緊急支援活動を展開。2019年からは空飛ぶ捜索医療団ARROWSプロジェクトに参画し、佐賀や広島のNPO団体と協力して捜索救助や救急医療、空からの支援体制の強化をはかっています。これまでの緊急支援の実績は、以下の通りです。熱海の土石流被害に対しては7月5日から調査員を派遣して、物資や弁当提供などの緊急支援活動を展開。7月19日からは子どもたちの移動サポートや高齢者対象の無料タクシーチケット配布など、一人一人のニーズに合わせて対応しています。                  

・2012年7月:九州北部豪雨支援
・2014年8月:広島土砂災害支援
・2015年9月:関東大雨災害支援
・2016年4月:熊本地震支援
・2017年7月:九州北部豪雨支援
・2018年7月:西日本豪雨支援
・2018年9月:北海道胆振東部地震支援
・2019年10月:台風19号支援(継続中)
・2020年7月:九州豪雨支援(継続中)
・2021年1月:新型コロナウイルス緊急支援(継続中)
・2021年7-8月:熱海・佐賀豪雨支援(継続中)