【全国7000人実態調査】 投資歴10年以上は投資詐欺の被害が大幅減少 経験者が語る「騙されない秘訣」とは

オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」(運営会社:株式会社トレジャープロモート、東京都千代田区、代表取締役社長:瀬川 丈)では、全国7000人を対象に投資詐欺被害の実態調査を行いました。その結果、何らかの投資詐欺に遭遇した経験のある人は全体の15.7%でした。

(参考)投資詐欺の被害が最も多いのは20代 「これで騙された」の実例に見る詐欺の手口と傾向
https://www.kabunogakkou.com/media/wp-content/uploads/2024/10/kabunogakkou_20241022.pdf

今回の調査では、投資活動に取り組んでいるかどうかの調査も行いました。そして、投資歴と詐欺被害の関係について分析したところ、経験年数が10年を超えると被害にあう確率が大きく下がる傾向にあることがわかりました。また、不動産投資を行っている人は、他よりも3倍も投資詐欺の被害にあっています。

投資経験と投資詐欺被害

調査概要

調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20歳以上の男女
調査人数:7000人
調査日 :2024年9月28日~10月1日

※「株の学校ドットコム」では個人投資家を対象としたアンケート調査を継続的に実施しています。過去の調査結果などは、こちらをご参照ください。https://www.kabunogakkou.com/media/category/voice/

※本調査について記事等に引用いただく際には、「株の学校ドットコム」(https://www.kabunogakkou.com/)へのリンクを設定いただけますと幸いです。

投資歴10年以上で詐欺被害が4割減少

計7000人を対象とした今回の調査で、株や債券、投資信託、不動産などの投資活動に取り組んでいると回答した人は、全体の約3割にあたる2118人でした。

この2118人について、投資経験の年数別に投資詐欺被害の実情を調べたところ、詐欺への遭遇率は、投資歴が短くても長くても30%前後で大きく変わらないことがわかりました。この理由としては、近年、投資詐欺が増えていることが背景にありそうです。

投資経験別・投資詐欺被害の状況

その一方で、被害率(「被害にあったことがある」と回答した人の割合)には経験年数による差が出ました。投資歴10年未満の人では1割を超える数字(10~13%)になったのに対し、10年以上の投資歴をもつ人では6〜7%に留まったのです。経験を積むことで詐欺に騙されにくくなる、と言えるのかもしれません。

不動産投資は詐欺に遭いやすい?

投資対象の種類と、投資詐欺の状況についても調べてみました。それによると、不動産投資をやっていると回答した人は、株・債券・投資信託などの有価証券に投資している人と比べて2倍以上となる約6割の人が、何らかの投資詐欺に遭遇しています。さらに、実際に詐欺の被害にあった割合は3倍近くにもなりました。  

投資種類別・投資詐欺被害の状況

「その他」については、具体的な投資対象として金やFX、暗号通貨などの記載がありました。回答数は計36人と少ないものの、そのうちの20人が被害や勧誘を受けており、詐欺への遭遇率は55.6%と高くなっています。加えて、被害にあった人は被害を受けずに済んだ人の数を上回っており、被害率は3割を超えています。

あなたが騙されずに済んだ要因は?

これらの結果から、投資経験年数や投資対象によって投資詐欺への遭遇率や被害率に違いが生じていることがうかがえます。そこで、詐欺の勧誘は受けたものの被害を受けずに済んだ、あるいは金銭的被害が少なかった人に、「それはなぜだと思うか」を尋ねてみました。被害に遭わないためのさまざまな知恵が見えてきます。

※カッコ内:年齢・性別/投資歴/投資の種類(複数回答)

「なぜキャッシングをしなければならないのかをしつこく聞いたところ、相手が怒り出してきたのでこれはおかしいと思いました」(71歳・男性/20年未満/有価証券)
「詐欺の手口を事前に知っていたから」(52歳・男性/5年未満/有価証券・不動産)
「話がうますぎてどこかに穴があるのではないかと思った」(56歳・男性/30年以上/有価証券)
「そんな簡単に稼げる訳がないと思ったから。怪しかったから」(29歳・女性/5年未満/有価証券)
「安易に人を信じず、お金の絡む勧誘は詐欺だと思っていたから」(62歳・男性/30年以上/有価証券)
「ネットで調べた」(50歳・男性/3年未満/有価証券)
「SNSで同様の被害を検索、対処した」(66歳・男性/30年以上/不動産)
「法律事務所で相談した」(65歳・男性/30年以上/その他)
「全額を預けなかったから」(31歳・女性/5年未満/有価証券)
「個人情報を提供しないよう心掛けた」(67歳・女性/5年未満/有価証券)
「なるべく低額だけ協力をして、すぐに関係を切りました」(33歳・女性/有価証券/5年未満)
「言われるとおりのまま受身にならずに、第三者を巻き込んで自ら能動的に確認行動をとったことが功を奏した」(59歳・男性/20年未満/有価証券)
「契約してから消費者センターに連絡して解約した」(70歳・男性/30年未満//有価証券)
「早めに警察に連絡した」(47歳・男性/10年未満/有価証券)
「何もせずにお金が儲かるというような上手い話はないと考え、送金などしない」(74歳・女性/30年以上/FX)
「信用しない。自分以外は常に疑う。うまい話は絶対にない」(44歳・女性/1年未満/有価証券)
 
あらかじめ「うまい話はない」と肝に銘じておくことはもちろんですが、少しでも疑問や不安を抱いたときはすぐに誰かに相談したり、自分自身でもしっかりと調べたりしたうえで冷静な判断をすることが、詐欺の被害に遭わないための大切なポイントであることがわかります。

被害をまぬがれた人からのアドバイス

さらに、被害防止の注意やアドバイスについても教えてもらいました。ここでは、投資詐欺に遭遇したけれども被害にあわなかった人の声をご紹介します。
 
「人との付き合いにおいてお金のことは慎重になるべきですし、お金のことで少しでも違和感を感じたら信頼できる第三者等に相談するべき」(38歳・女性/5年未満/有価証券)
「投資はそれなりに勉強してから行う」(37歳・男性/10年未満/有価証券)
「法的に認可された会社を十分調査する」(74歳・男性/5年未満/不動産)
「条件の良い儲け話は、ほとんどが詐欺」(61歳・女性/20年未満/有価証券)
「投資において確実な儲け話はありえない」(45歳・男性/20年未満/有価証券)
「うまい儲け話はない、身に覚えのない勧誘には絶対に耳をかさない」(54歳・女性/30年未満/その他)
「怪しいと思ったら1人で考えないで誰かに相談する」(52歳・女性/3年未満/有価証券)

投資に対してよりオープンな社会へ

投資に取り組んでいる人は、そうでない人と比べると必然的に、投資詐欺に遭遇する確率が高くなります。しかしながら、投資経験が10年以上の人では、10年未満の投資歴しかない人と比べて被害を受ける確率は4割も減少します。やはり経験を重ねたことによる知識や情報量が大きくものを言うのではないでしょうか。
 
実際、詐欺に遭遇しても被害を受けずに済んだ人からは、「条件の良い儲け話」「確実に儲かる話」などは最初から疑う心構えができていたり、あるいは、自分で情報を調べる癖がついていたり、投資家としての行動がそのまま詐欺被害を防ぐことに役立っている様子がうかがえます。
 
たとえ詐欺には遭遇しても、騙されて大切な資産を失ってしまわないためには、何よりもまず正しい投資の知識を身につけることが第一歩となるのかもしれません。加えて、投資やお金について相談できる人が身近にいることも、被害防止の観点からは大切になってくるでしょう。
 
日本では依然として、投資に対してネガティブなイメージを持つ人も多く、投資を学んでいることすら周囲に打ち明けられない、といった声もよく聞かれます。しかし、そうした状況は、詐欺被害がなくならない要因のひとつとなっているのかもしれません。
 
株の学校ドットコムでは、資産形成の一手段として株式投資に真剣に取り組もうとする人に向けて正しい知識と情報を発信するとともに、より投資に対してオープンな社会となることに貢献すべく、これからも株式投資に関するさまざまな実態調査と情報提供に努めてまいります。 
■株の学校ドットコムについて https://www.kabunogakkou.com
2002年より、投資勉強会として投資・金融に関する各種セミナーを開催。2009年からは、オンライン形式の株式スクール「株の学校ドットコム」として、より幅広い層に向けた投資教育・情報発信を行っています。現役のトレーダーを講師に迎え、あくまで本質にこだわった講義が多くの支持を得ています。講座の受講者数は累計89万人を超え(2024年10月現在)、同種のサービスとして国内最大級の規模を誇っています。 

株の学校ドットコム金融教育研究所について

近年、国民のライフプラン多様化に伴う金融リテラシー向上が課題とされ、さまざまな金融教育が広がりつつあります。しかしながら、学習者が必ずしも適切な教育機関と出会えているとは言えない現状があります。そこで、株の学校ドットコムでは金融教育研究所を設立し、金融教育を必要とする学習者がライフステージとライフプランに合わせた適切な教育者に出会えることを目的とした調査・研究を行っています。    

トレジャープロモートについて

投資・トレード教育、企業経営・起業家教育に主軸を置いたコンテンツの企画・制作、それらを効率的かつ効果的に学習するためのシステム開発・運営、広く届けるためのメディア運営などを行っています。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」、株式投資・トレードの情報サイト「かぶまど」の運営のほか、脳科学の視点を取り入れて独自に開発したオンライン学習システム等の提供も行っています。

会社概要

社   名:株式会社トレジャープロモート
本社所在地:東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
代 表 者:代表取締役社長 瀬川 丈
設   立:2005年12月26日
電話番号 :03-3216-7354(代)
資 本 金:5,000,000円
従業員数 :23名(業務委託スタッフ含む)
事業内容 :投資教育事業/セミナー開発事業/コンサルティング事業/メディア運営事業/金融商品仲介業
ホームページ:https://www.tpromote.com
 
金融商品取引法等に係る表示
・金融商品仲介業者
 商  号:株式会社トレジャープロモート
 登録番号:関東財務局長(金仲)第581号
・所属金融商品取引業者
 商  号:株式会社SBI証券(金融商品取引業者、商品先物取引業者)
 登録番号:関東財務局長(金商)第44号
 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

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