オラクル・コーポレーション、アジアで標準のLinux OS「Asianux」の早期認証に向けた取組みを開始

2004年3月31日、カリフォルニア州レッドウッドショアズ発:
世界最大の企業向けソフトウェア会社であるオラクル・コーポレーション (NASDAQ:ORCL)は、2004年6月にリリースが予定されている、「Asianux 1.0」へのオラクルの全製品の早期対応に向けて、取組みを開始したことを発表します。

オラクルは、新しい対応プログラムにおいて、「Oracle Database 10g」、「Oracle Application Server 10g」、「Oracle Collaboration Suite 10g」、「Oracle E-Business Suite」を含む、最新版のオラクル製品を「Asianux」に対応し、完全な技術サポートを提供します。

オラクル・コーポレーション、アジア太平洋地区のビジネス開発部門のバイスプレジデントであるレイ・ワレン(Leigh Warren)氏は次のように述べています。「オラクルの目標は、アジア市場における標準のLinuxを構築するための支援をすることです。顧客にとっては、新たにLinuxを使ったソフトウェアやハードウェア製品という選択肢が増えることが利点です。オラクルは、アジアの企業に対して低コストで信頼性とセキュリティに優れたソリューションを提供するため、アジアに特化したLinux OS環境を構築するという、「Asianux」のビジョンを強力にサポートします。」

「Asianux」への対応により、高まるLinuxへのニーズに応える
「Asianux」は中国のレッドフラッグ・ソフトウェア社と日本のミラクル・リナックス株式会社が、北京にあるオラクル・コーポレーションの中国開発センター(China Development Center)にて共同で開発した、アジア初で唯一の、業界標準のLinux OSです。

調査会社IDCのアジア太平洋地区、基盤ソフトウェア調査部門の市場アナリストであるビビアン・テロ(Vivian Tero)は以下のように述べています。「費用対効果の高いLinuxのソリューションを企業が利用するため、『Asianux』のようなLinux環境に対する積極的な教育・研究・開発が求められています。」IDCは、サーバー用とクライアント用を合わせた、中国でのLinux OSの市場は2008年までに4,190万USドルにまで倍増すると予測しています。

2004年初頭の提携発表の以来、レッドフラッグとミラクル・リナックスはオラクルの中国開発センターにて、企業向けサーバーOSのための共通のカーネルとライブラリ、パッケージを利用した「Asianux」の開発を開始しています。

 レッドフラッグのCEO代行であるクリス・チャオ(Chris Zhao)は次のように述べています。「オラクル、レッドフラッグ、ミラクルの3社は、協業して強固なLinux基盤を構築しています。『Asianux』に対応するソフトウェアとハードウェアの数は伸びています。これらのソリューションは、企業の時間とコストの削減に役立ちます。」

ミラクル・リナックスの社長である佐藤武は、次のように述べています。 「『Asianux』のように1つの共通カーネルを利用したLinux OS環境は、時間の節約のために大変有効です。企業は毎回認証する必要なしに、レッドフラッグかミラクル・リナックスの製品のいずれかを選択することができます。」

レッドフラッグとミラクル・リナックスは、それぞれ自国の市場において、「Asianux」を基盤とした製品「Red Flag DC 4.1」と「Miracle Linux Version3.0」のディストリビューションとマーケティングを行う予定です。ミラクル・リナックスとレッドフラッグは、オラクルの中国開発センターにある共同研究所より、「Asianux」に対応した全ての製品に関する、カスタマー・サポート、ISVへの移行サポート、技術サポートを提供する予定です。両社は、「Asianux 1.0」を2004年6月にリリースする予定です。

オラクル北京中国開発センター(The Oracle China Development Center in Beijing)について
 シンセン(深土川:深にツチヘンにカワ)のオラクル中国開発センターを補う目的で、オラクルは戦略的に、第2の開発センターを北京の中関村ソフトウェアパークの研究・開発地区の中心に、設立しました。

 2003年のセンターの公式な開設以来、オラクルは北京の資源・スキル・才能の開拓と開発を行うと同時に、中国にある多くの企業の本社、研究施設、主要な大学と国家組織の発展に貢献しています。北京の企業は、オラクルの最新鋭の開発・検証施設を通じて、新しいソリューションを迅速に入手できます。

■ 本件に関する報道関係お問合せ先:
オラクル・コーポレーション アジアパシフィック地区 
担当:リーマ・バナーシー(Reema Bahnasy)
TEL:65-6431-1671(シンガポール) E-Mail:Reema.bahnasy@oracle.com

日本オラクル株式会社 マーケティング本部
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報担当:栃尾、玉川
TEL:03-5213-6927 E-Mail:Miki.Tochio@oracle.com

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