水不足が刺激する膜式上下水処理市場
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「CEO 360 Degree Perspective on the Global Membrane-based Water and Wastewater Treatment Market (世界の膜式上下水処理市場:CEOの全方位的展望)」の販売を開始しました。
膜式の水処理および排水処理システムは、水の浄化・ろ過のニーズにもっとも効果的なソリューションとして、世界中で関心を集めています。アジア太平洋、南北アメリカ、欧州は、今後も市場での強いポジションを維持すると見られます。特にアジア太平洋は、大規模な工業化と人口の増加により、大幅な成長が見込まれます。
同レポートでは、2012年に55億4000万米ドルの収益を上げたこの市場は、2020年には120億700万米ドルに達すると予想しています。
研究開発努力により、膜ろ過は発展してきました。人口の急増、水質汚染の増加、経済発展による世界の水不足は、膜式水および排水処理技術に対する需要を高めました。
Frost & Sullivanのエネルギー&環境産業アナリストのPaulina Szyplinska氏は、「新しい処理システムは、水の純度、排水のリユースとリサイクル、そしてより厳しい環境基準への適応への注力が高まっているため、すべて膜式のアプローチを導入しています。地方自治体、および業界での用途、特に海水淡水化プラントは、もっとも信頼できる水および排水処理技術として膜式処理を採用しています」と述べています。
しかし、膜水技術は、従来のシステムに対する高価な代替案とみなされており、問題の多い用途にしか使われないことが多くなっています。エネルギーを大量に消費するその性質は、すでに高いコストに反映されており、エネルギー消費を減らしながら、高品質な処理を提供する低圧膜水式へのニーズにつながっています。
運用や維持の容易さ、業界の基準の準拠、長い製品寿命、価格、可能な用途の幅が、その他の顧客要件です。さらに、膜分離システムにおけるエンドユーザーの専門化が、大幅な市場成長には絶対に不可欠です。
「膜技術の消費者は、カスタム膜技術に関心を向けています。したがって、製品の差別化戦略を導入している企業は、課題に対応し、市場のシェアを増やすためには有利なポジションにつくことになります」とSzyplinskaは述べています。
市場調査レポート: 世界の膜式上下水処理市場:CEOの全方位的展望
CEO 360 Degree Perspective on the Global Membrane-based Water and Wastewater Treatment Market
http://www.gii.co.jp/report/fs269937-ceo-360-degree-perspective-on-global-membrane.html
出版日: 2013年04月30日
発行: Frost & Sullivan
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