脱コロナへ!学生が感染対策用パーテーションの再利用法を考案 廃棄プラスチックからのリユースで「思い出のパスケース」を製作

学校法人近畿大学
学生がサナダ精工株式会社を訪問した際の様子

近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)キャリア・マネジメント学科准教授 松本 誠一ゼミとプラスチックメーカーのサナダ精工株式会社(大阪府南河内郡千早赤阪村)は、脱コロナによって廃棄される予定だった感染対策用のパーテーションを再利用して、パスケースを共同製作しました。パスケースには、学生の考案で思い出の動画を共有するQRコードをプリントし、令和5年(2023年)3月18日(土)に行われる近畿大学の卒業式で、お世話になった先輩へプレゼントします。

【本件のポイント】
●経営学部生がプラスチックメーカーと共同で廃棄プラスチックを再利用したパスケースを製作
●思い出の動画をQRコードにしてプリントしたパスケースを、卒業する先輩へプレゼント
●学生は、廃棄プラスチックの回収から加工、デザインまで携わり、製品開発を実学で学ぶ

【本件の内容】
経営学部の松本ゼミでは、「価値共創マーケティング」を研究テーマとして、これまでさまざまな企業や自治体とともに産官学連携の取り組みを行ってきました。今回、脱コロナで大量に廃棄される可能性がある感染対策用パーテーションに着目し、SDGsの観点から脱コロナで起こる環境問題の解決に向けた取り組みを行いました。
廃棄プラスチックの活用法を検討する中で、卒業する先輩へのプレゼントとして、実用性があり、プラスチックの材質を生かすことができるパスケースの製作を企画し、昨年8月からサナダ精工株式会社と共同開発を開始しました。
学生は、学内で廃棄プラスチックの回収を行ったほか、デザインの考案や近畿大学のモノづくり拠点である「THE GARAGE」での加工にも挑戦しました。また、卒業する先輩たちへの想いが詰まった動画を製作し、QRコードにしてパスケースにプリントしました。今後は、活動内容や製品の製作過程、プロモーションについて、学生が運営するInstagram(https://www.instagram.com/monodukuri_lab/)で発信していく予定です。

【実施概要】
日時  :令和5年(2023年)3月18日(土)15:30
場所  :近畿大学東大阪キャンパス 20号館 5AB教室
     (大阪府東大阪市小若江3丁目4-1、
      近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
実施内容:ゼミの送別会で、2・3年生がお世話になった先輩に感染対策用パーテーションから製作したパスケースを贈る
参加  :近畿大学経営学部松本ゼミ 卒業生 26人、2・3年生 約51人

【サナダ精工株式会社】
プラスチック製生活雑貨を手がける会社として昭和49年(1974年)に創業。100年後のビジョンである「ライフスタイルデザイン企業」を目指し、生活でのちょっとした困りごとを解消する100円ショップ向けの商品を企画・製造・販売しています。
所在地 :大阪府南河内郡千早赤坂村水分410-9
代表者 :代表取締役 眞田 和義
事業内容:プラスチック製品の企画・製造・販売(主要品目:家庭用品)
創業  :昭和49年(1974年)5月
HP   :https://www.sanadaseiko.co.jp/

【参加学生のコメント】
経営学部キャリア・マネジメント学科 3年 奥野 拓斗(SDGsプロジェクトリーダー)
「私たち世代にしかできないことで環境問題に取り組みたい」という思いから、脱コロナに着目したリユース製品を考案しました。多くの人に環境問題を身近に感じてもらうよう、思い出の動画をQRコードにしてデザインするなど、こだわりを持って製作しました。今後も独自性を大切にし、環境問題解決に貢献する取り組みを行います。

【関連リンク】
経営学部 キャリア・マネジメント学科 准教授 松本 誠一(マツモト セイイチ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/1219-matsumoto-seiichi.html

経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/