サイカ、脳波解析とデータサイエンスで テレビCMクリエイティブの効果を可視化する 新サービス「ADVA CREATOR」提供開始
提供開始にあわせ、クリエイティブ・ブティック「シンガタ」の 松田 康利氏がアドバイザーに就任
株式会社サイカ(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:平尾 喜昭、以下 サイカ)は、データサイエンスに基づくマーケティング最適化ソリューション「XICA ADVA(サイカアドバ、以下 アドバ)」シリーズの新サービスとして、脳波解析とデータサイエンスの技術を用いてテレビCMのクリエイティブの効果分析から制作まで行う「ADVA CREATOR」を、2020年12月16日より提供いたします。
また、ADVA CREATORの提供開始にあわせ、クリエイティブ・ブティック「シンガタ」創設者の一人である松田 康利氏が当社のアドバイザーに就任いたしました。
ADVA CREATORの概要
テレビCMには年間で約1.8兆円の広告費が使われており(*1)、その中でCMのクリエイティブは、広告の成果に大きく影響する要因であるにもかかわらず、定量的に効果を測定することが難しく、感覚的な意思決定が行われやすい領域です。
ADVA CREATORには、脳波解析とデータサイエンスの技術を組み合わせて当社が独自に開発したクリエイティブ分析手法が実装されています。従来のクリエイティブ効果測定の手法(フォーカスグループ調査、ABテストなど)とは異なり、たとえば「女性の著名人を起用することで購買意欲の向上に繋がる」「CMの前半で商品名を提示することで認知の定着に繋がる」のように、細かな演出・構成の粒度でクリエイティブの改善点を特定することが可能です。また、クリエイティブ・ブティックや制作会社と連携し、分析により特定した改善点を反映したクリエイティブ制作までサポートします。
これにより、テレビCMを出稿する企業は、従来以上に確実性をもって成果を狙えるクリエイティブを制作することが可能になります。
ADVA CREATOR 共同開発企業
ADVA CREATORは、米国ニューヨーク発の脳科学マーケティング企業である株式会社Spark Neuro Japan(本社:東京都渋谷区、代表取締役:ケン マスイ、以下「SNJ」)と共同開発したサービスです。
SNJは、1秒間に6,000ものデータポイントを処理可能な脳波解析のアルゴリズムを開発し、クリエイティブに対する視聴者の注目度と感情の起伏を1秒単位で明らかにする技術を有しています。
米国においては、大手ブランド、広告代理店、テレビ局、映画スタジオ、政府関係機関など、さまざまな業界の大手企業・団体においてSPARK Neuroのソリューションが動画クリエイティブの解析に活用されています。
日本においても、2019年のサービス開始後さまざまな企業の広告制作や番組制作に活用されています。
松田 康利氏が当社アドバイザーに就任
ADVA CREATORの提供開始にあわせて、当社のアドバイザーに松田 康利氏が就任しました。松田氏は、株式会社電通、KDDI株式会社で勤務した後、クリエイティブ・ブティックの「シンガタ」を佐々木CD、黒須CDらと創設。独立後はコンサルタントとして数多くの広告主企業を支援してまいりました。
今後、松田氏は、広告代理店、広告主、クリエイティブ・ブティックで培われた広告業界の幅広い知見を活かし、当社のアドバイザーとしてADVA CREATORのサービス提供体制の強化に取り組んでまいります。
松田 康利氏 プロフィール
株式会社松田康利事務所代表取締役。電通で営業・経営企画などを経験した後、クリエイティブ・ブティックのシンガタで営業兼アカウントプランナーを務める。2012年に独立してコミュニケーション・プランナーやコンサルタントに従事。広告主側コンサルティングの経験多数。
松田 康利氏 コメント
マゼラン部長のCMを初めて見た時には、正直「本当にこんな分析ができるの?」という感想でしたが、実際にサイカの平尾さんからシステムの詳細な仕組みを見て聞いて、意地悪な質問にもすべて丁寧に答えていただき、「本当にできる!」と驚愕しました。広告は科学と芸術の融合です。ADVA CREATORという科学的ツールを使いこなし、機械にはできないアイディアとセンスで勝負する。そんなクリエイターのみなさんと連携できればいいなと思っています。
(参考)ADVA CREATORのサービス詳細
ADVA CREATORは、以下のプロセスによってクリエイティブの効果分析から制作までを行います。
(1) 脳波測定とアンケートによるクリエイティブのデータ化
(2) データ分析によるクリエイティブ改善点の特定
(3) 改善点を反映したクリエイティブの制作
(1) 脳波測定とアンケートによるクリエイティブのデータ化
脳波測定とアンケートにより、クリエイティブを構成する要素や、クリエイティブに対する視聴者の反応をデータ化します。
(2) データ分析によるクリエイティブ改善点の特定
取得したデータに対して2段階で分析を行い、成果の向上に繋がるクリエイティブの要素を特定します。
この分析により、たとえば「女性の著名人を起用することで購買意欲の向上に繋がる」「CMの前半で商品名を提示することで認知の定着に繋がる」のように、細かな演出・構成の粒度でクリエイティブの改善点を特定することが可能です。
(3) 改善点を反映したクリエイティブの制作
クリエイティブ・ブティックや制作会社と連携し、分析により特定した改善点を反映したクリエイティブの制作を行います。
※サイカおよびXICA、XICA ADVAの名称・ロゴは、日本国およびその他の国における株式会社サイカの登録商標または商標です。
※その他、記載されている会社名・商品名についても、各社の商標または登録商標です。
●株式会社サイカについて https://xica.net/
サイカは、“データ分析を民主化し、マーケティングの適正評価を民主化する”というミッションのもと、2012年の創業以来、統計分析システムの企画・開発・提供分野において急成長を続けているITプロダクト開発企業です。創業当時より「分析のプロ」ではなく「現場のプロ」であるビジネスパーソンをユーザー対象としており、ビジネス現場での実践を通して磨かれた「事業に活きる分析技術」を有する企業として高く評価されてきました。
●XICA ADVAについて https://xica.net/adva/
サイカが提供する、データサイエンスに基づくマーケティング最適化ソリューション。XICA ADVAのサービスラインナップには、国内No.1のオンライン・オフライン広告統合分析ツール(*2)である「ADVA MAGELLAN」や、国内初の”成果報酬型”テレビCM出稿代理を実現した「ADVA BUYER」などが含まれ、広告の分析から企画、実践まで、広告のPDCA全てをデータサイエンスの技術で最適化し、企業の広告ROIを最大化します。ADVAという名称には、高い分析技術により広告を適正評価する「AD Valuate」と、出稿プロセスで売上などの事業成果向上の付加価値を提供する「Add Value」という2つの意味が込められています。
1 出典:2019年 日本の広告費|株式会社電通|2020年3月11日( https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html )
2 調査期間:2019年10月16~18日/調査概要:マーケティングミックスモデリングツールおよびオンオフ統合分析ツール10社を対象としたイメージ調査/調査手法:インターネット調査/調査対象者:22-69歳、男女、全国、マーケティング職種、上場企業勤務、TVCM出稿企業勤務/調査委託先:株式会社ショッパーズアイ