オラクルがシーベルを1株あたり$10.66で買収に合意 CRMの分野で首位躍進へ
2005年9月12日カリフォルニア州レッドウッドショアズ発-オラクル・コーポレーション(ナスダック銘柄:ORCL)は本日、シーベル・システムズ(ナスダック銘柄:SEBL)を一株あたり$10.66で買収することに合意したと発表しました。本合意による買収総額は約58.5億米ドルあるいは、シーベルの保有する現金22.4億ドルを差し引き後の正味で36.1億米ドルとなっています。
オラクルのCEOラリー・エリソンは、「この一歩によりオラクルは 世界首位のCRM(顧客関係管理)アプリケーション企業となります。シーベルの4,000におよぶアプリケーション製品の顧客と3,400,000のCRMユーザは、これまでの私たちの北米におけるアプリケーション分野でのナンバーワンの位置をさらに強固なものとし、世界首位の座へ大きく近づけることとなるでしょう。」と述べました。
シーベル・システムズ会長のトーマス・M・シーベルは、「今日はシーベル・システムズの顧客、パートナー、株主、そして従業員にとってすばらしい日となりました。シーベルのアプリケーションと当社のCRM製品を拡張するオラクルの開発能力が組み合わされることにより顧客の成功の継続はより確実なものとなるでしょう。今回の事業統合は、私たちがすでに高い評価を得ている顧客に向けてこれまで以上に高品質で最先端のソリューションを効果的に提供することを可能にする、とても有意義なものなのです。」と述べました。
オラクルの共同社長チャールズ・フィリップスは「今回の取引は顧客の要望により実現したものです。私たちは共通の顧客から何年にもわたって、一貫してこの買収を勧められてまいりました。私たちはシーベルの最高クラスのCRM製品を取り入れ、同製品の機能を私たちのプロジェクト・フュージョンCRMの中心に据えることになるでしょう。」と述べました。
オラクルの共同社長でCFOのグレッグ・マッフェイは、「この買収は最初の通期となる2007会計年度におけるオラクルのnon-GAAPベースでの収益向上に貢献すると期待しています。また長期では、シーベルは年20パーセントの増益というオラクルの成長目標に対して継続的に貢献してくれるでしょう。既存の研究開発投資の規模や、グローバルサポートの基盤の規模、そしてバックオフィス要件の類似性から、二つのビジネスを統合することが大きなメリットをもたらすと考えています。」と述べました。
CRMアプリケーションは、企業におけるあらゆる顧客との接点を把握し、分析することでCRMユーザが顧客をより深く理解し、サービスし、ニーズを予測することを可能とします。企業向けアプリケーション事業のあらゆる主要なセグメントの中でもCRMの分野は最大でかつ最も急成長を遂げています。IDCの試算では2004年は市場規模80億米ドルで、2009年までに100億米ドルに成長することが予測されています。シーベルのCRMとオラクルの企業向けアプリケーションとミドルウェアは業界の標準を取り込んだアーキテクチャを共有し、また、シーベルを導入したシステムの大多数はオラクルデータベースの上で稼動しています。
シーベル・システムズの取締役会は株式の売却に賛成票を投じ、また、トム・シーベルも被買収に賛成票を投じました。シーベルの株主は買収の是非を投票するための特別会議に招集されます。オラクルの株主による承認は本買収の要件となっておりません。本件取引の成立とその時期については当局の承認によりますが、2006年初頭の買収完了を予定しております。
シーベルの株主は、オラクルの普通株式への交換を希望しない限り、保有する株式1株あたり$10.66の現金を受領します。ただし、オラクル株式への交換はシーベルの普通株式の30%を上限としており、発行済株式総数の30%を越えてシーベルの株主が保有する株式のオラクル株への株式交換を選択した場合、比例配分で割り当てられます。
オラクルの平均株価の判断となる期間は、取引実行の前日から遡って10取引日となります。また、オラクルは、取引実行の2日前から遡って20取引日の間でオラクル株式への交換か現金を受領するかの選択日を決定する権限を保有します。オラクルの平均株価が期限前に$10.72あるいはそれ以上であった場合、株式交換を選択したシーベルの株主は1株あたり$10.66相当のオラクル普通株式を保有するシーベル株ごとに取得します。もし1株あたりのオラクルの平均株価が期限前に$10.72を下回った場合、株式交換を選択したシーベルの株主はオラクル普通株式の0.994株、すなわち1株あたり$10.66よりも少ない価値をシーベル1株ごとに取得することになります。オラクルは今回の株式交換で発行した株式数に相当する自社株式を再購入する予定です。
オラクルは米国2005年9月12日5:30am(西部時間)/8:30am(東部時間)に本買収についての会議を行います。また、オラクルのIRウェブサイトhttp://www.oracle.com/investor よりWebcastによる聴取が可能です。本Webcastは本日より7日間保存されます。電話会議の録音をお聞きになる場合は、米国(203)369-0123、パスコード: 6524にてアクセスください。
*本件に関する日本における対応は未定です。
■本件に関する報道関係者お問い合わせ先
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーション室
広報部 玉川
Tel:03-6238-8178 / Fax:03-5213-6990
e-mail:Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
OracleはOracle Corporationの登録商標です。その他の企業名、製品名ならびにサービス名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。