幻の植物「日本茜」を用いた染色ワークショップを開催 近大生が高校生に日本茜を使った染色技法を指導

近畿大学アカデミックシアター(大阪府東大阪市)の「日本茜魅力発見プロジェクト」は、令和7年(2025年)8月6日(水)、高校生らを対象に、幻の植物といわれる日本茜を使った染色ワークショップを開催します。日本茜を用いた染色体験のほか、日本茜の育成・普及活動の第一人者である一般社団法人日本アカネ再生機構(大阪府泉北郡)代表理事の杉本一郎氏をお招きし、日本茜の魅力や染色技法について講演いただきます。
【本件のポイント】
●近大生が講師となり、日本茜を使った染色技法と色素の分析技術を指導するワークショップを開催
●一般社団法人日本アカネ再生機構代表の杉本一郎氏が日本茜の歴史や文化財の復元技法などを講演
●染色体験を通して日本茜がもつ伝統的・文化的価値を再発見し、次世代への継承に貢献
【本件の内容】
近畿大学アカデミックシアターでは、学生が主体となり教職員、企業、地域住民と協働しながら新たな社会価値を生むことをめざして、毎年、学内公募で採択されたプロジェクトが活動しています。その一つである「日本茜魅力発見プロジェクト」は、一般社団法人日本アカネ再生機構と連携し、日本茜を使った染色技法の講習会や、日本茜の歴史・色彩文化に関する研究、さらには繁殖活動などによって、植物の魅力を探求しています。日本茜は、根が染料として使えるまでに3年以上の時間がかかり、細く切れやすいため採取が難しいことから、幻の植物といわれています。
本イベントでは、プロジェクトメンバーの学生が、日本茜を使った染色技法や色素の分析方法を指導します。また、日本茜の育成・普及活動の第一人者である一般社団法人日本アカネ再生機構代表理事の杉本一郎氏をお招きし、日本茜の歴史と産学官連携の活動内容、文化財の復元・再興事業、大阪・関西万博への出展など幅広いテーマでご講演いただきます。
本イベントを通じて、日本茜がもつ伝統的・文化的価値を再発見するとともに次世代への継承に貢献します。
【開催概要】
日時:令和7年(2025年)8月6日(水)13:00~16:00
場所:近畿大学東大阪キャンパス アカデミックシアター2号館 実学ホール
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
対象:高校生、近畿大学生 20人 ※定員に達したため受付終了
スケジュール:13:00~14:00 日本茜の紹介と染めのしくみの説明
14:00~15:00 日本茜染めの体験
15:00~16:00 日本茜の色素の分析
【一般社団法人日本アカネ再生機構】
所在地 :大阪府泉北郡忠岡町忠岡北2-1-14
代表者 :代表理事 杉本一郎
創業 :令和3年(2021年)11月
事業内容:日本茜の里創り、日本茜の歴史や文化の研究、日本茜の栽培や染色技術の研究と指導など
ホームページ:https://japan-red.com/
【アカデミックシアタープロジェクト「日本茜魅力発見プロジェクト」】
一般社団法人日本アカネ再生機構と連携し、草木染に使われる日本茜を追求・普及することによって斬新な新商品の開発をめざす、近畿大学薬学総合研究所教授 角谷晃司が主体となって実施しているプロジェクトです。多彩な色素を作り出す日本茜は、染料以外に生薬や化粧品など幅広い用途がある貴重な資源です。本プロジェクトでは、日本茜の染色体験を通じて色素と繊維との関係を学び、栽培体験を通じて植物が持つ可能性や潜在的な力を体感することを目的としています。さらに、地域社会や異分野との連携を深めながら、日本茜を活用した新たな商品開発にも取り組みます。
【関連リンク】
薬学総合研究所 教授 角谷晃司(カクタニコウジ)
https://www.kindai.ac.jp/meikan/819-kakutani-kouji.html
アカデミックシアター
https://act.kindai.ac.jp/
薬学総合研究所
https://www.phar.kindai.ac.jp/centers/
薬学部
https://www.kindai.ac.jp/pharmacy/