【名城大学】海外のホテルで働いてみたら、語学力の向上以上に学びがあった!
Working at an overseas hotel: More surprising discoveries other than language acquisition
語学留学ではなく、フィリピン・セブ島でのインターンシッププログラムへの参加を選択した藤谷璃水さん。ホテルのスタッフとして接客や裏方仕事を担当しました。大学などで語学を学ぶ留学とは違い、海外で働くという経験は、藤谷さんにどんな影響をもたらしたのでしょうか。
海外で働くという夢への第一歩は、セブ島でのインターンシップ
私が今回、海外のインターンシッププログラムに参加した理由は2つあります。一つは、このインターンシップに参加する1年前、2年生の春休みに韓国へ語学留学に行きました。その時に様々な国の人と関わることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。その経験で海外とか語学にすごく引き寄せられたんです。
それで、今年の春休みも海外のプログラムに参加したいと思って語学研修も含め、いろいろ探してみました。なかなかピンと来るものが無くて…。その時、語学研修は講義をはじめインプットが主ですが、私が求めているものは、もっと現地での生活に積極的に関わることができるものだと気づいたんです。自分の言葉をアウトプットすることで、語学だけでなく、海外での働き方、現地の人とのコミュニケーションを学べるのではないかと考え、海外でのインターンシップという形を選びました。
もう一つの理由は、祖父の影響です。祖父は海外を飛び回る仕事をしていて、漠然とかっこいいなと思っていました。私もいつかあんな風に海外で仕事をしてみたい…!と憧れがありました。
常に笑顔を心がけて、会話のきっかけをつかんだ
現地では2週間、同じインターンシップに参加している名城生や他大学の学生と一緒に働きました。私が配属されたのはクエストホテルというホテルで、コンシェルジュ業務を担当しました。チェックイン時にゲストの荷物を預かって部屋まで運んだり、リフレッシュメントのドリンクサービスを提供したり、客室からオーダーがあれば必要なものを届けるなど、お客様対応がメインです。ロビーで待機していると、様々なお客様から声をかけられるので、声をかけてもらいやすいように口角を上げていつもニコニコしていました(笑)。会話の機会を増やしたかったんです。お客様や上司との会話は基本、英語。留学する前に名城生は無料で利用できるマンツーマンのオンラインレッスン「さくっとONLINE英会話」を利用して事前準備はしていたつもりでしたが、全然知らない言葉も出てくるので、そういう時は恥ずかしがらずに何度も聞き返して説明してもらっていました。周りに優しい人が多かったので本当に助かりました。
積極的にコミュニケーションをとった甲斐もあってゲストに顔と名前を覚えてもらうことができ、さらにホテルのレビューに私の名前宛に感謝の言葉をいただいた時は、とても嬉しかったです。また、セブ島は韓国からの旅行者も結構いるので、私の得意な韓国語が意外に重宝されました。韓国人ゲストの対応をした際には「言葉が通じない環境であなたに韓国語で助けてもらえて良かった」と直接チップをいただいたことがとても印象に残っています。
国は違うけど、同じ人間なんだという気づき
これまで海外の人と交流する時、国が違う、文化が違う、考え方が違うという“違い”に目が行きがちでした。学校でもそこを教えてもらって来たような気がするのですが、人種が違っても同じ部分がたくさんあるんです。同じ人間ですし、同じように韓ドラが好きだったり、服の話が好きだったり、プリクラに興味があったりするんです(笑)。異国の同世代の人たちと共通する部分がたくさんあることを知れたことが本当にうれしくて様々な話をしました。
「大学大変だよね~」とか「就職不安だよね~」とか、自分と同じような悩みを持っていて、これまで日本人の友達以外とそこまで深い話をしたことがなかったので、みんな同じことを考えたり悩んだりしているんだと気づくことができたのは、自分にとってとても大きかったです。これも積極的に会話をしたおかげかなと思います。
人種を超えた多くの人に接して、物事を幅広く考えられるようになった
私は理工学部で就職は建築系を志望していますが、今回のインターンシップを通して考え方が幅広くなった気がします。何に関しても答えは一つじゃないみたいな。いろんな環境の人たちと接することで気づきがあり、そこから新しい発想が生まれます。この気づきは今後も仕事に活きてくるのではないかと思っています。まだまだ進路は思案中ですが、刺激を受けられる場所に身を置いておきたいと考えています。