和田宙土個展「赤が鮮やかなうちは」を10月24日より11月5日まで、MEDEL GALLERY SHUで開催いたします
Overview
MEDEL GALLERY SHUでは、10月24日(火)より11月5日(日)まで、和田宙土(わだひろと)の個展「赤が鮮やかなうちは」を開催いたします。
昨年、東京藝術大学美術研究科博士課程を修了・博士号取得ののち、彗星の如くデビューし、瞬く間に人気アーティストの仲間入りをした和田宙土の弊廊2度目の個展です。
本展のタイトル「赤が鮮やかなうちは」は、和田の「赤色」に対するある思いを込めています。
最近の和田は制作の合間、世界の歴史を調べるのが日課となっていました。その中で特に第二次世界大戦のドイツ(ナチス)や、和田が生まれた時を同じくして解体されたソビエト連邦という国家にとても興味が湧き、もちろん賛美ではなく、忌み嫌われたものに対する純粋な好奇心が生まれました。
その当時の写真はモノクロでしたが、街並みや目にするものは想像すると「赤色」で溢れていたのではないだろうか、赤く勇壮な無数の旗が覆う影で多くの秘密が隠されていたのではないだろうか、人々は終わりの時が間近に迫っていてもきっとあの赤い旗が勇ましく翻っているうちは、どこか安堵にも似た気持ちを感じていたのではないだろうか、、、和田はそう思いました。
赤色は人に活気を与え、時には反抗や暴力、さらに勇敢な熱狂へと誘い込むように感じています。そして、赤が鮮やかなうちは、人はみなどこか安心を胸に抱くものなのではないだろうかと考えました。
展示空間がそうさせているのか作品がそうさせているのか、本展は「祭壇」を意識したような空間になりました。
是非、日本画の技法を駆使する和田の考えた「鮮やかな赤」をご覧ください。
和田宙土
個展「赤が鮮やかなうちは」
2023年10月24日(火)〜11月5日(日)無休
11時〜19時(最終日は17時)
鑑賞無料
Profile
和田宙土|Hiroto Wada
水中に落ちた墨が偶然、人形の模様を取った瞬間の写真をモチーフに日本画の技法を用いた絵画を制作している。
制作は一貫して縺れを肖像画として表現している。生まれることと消えていくことの間で人は美しく存在できるというのが私が表現したい縺れの重要な要素である。
絵画にはお守りともいうべき鑑賞者にリマインドする性質がある。古代中国の墓石などに「女媧伏犠図」という埋葬者を案じた文様が刻まれているが、この男女が縺れる文様の存在が私の絵画制作動機の全てではないが、大部分を占めている。
2022年 東京藝術大学 美術研究科博士課程後期 修了、博士号取得
個展「縺れの肖像」 MEDEL GALLERY SHU
個展「縺れの小影」 シバヤマアートギャラリー
2023年 アートセントラル香港(MEDEL GALLERY SHUブース)
メディア Artcollecters 2023年2月号 完売作家特集
BSフジ「ブレイク前夜#362」
Gallery Information
MEDEL GALLERY SHU|愛でるギャラリー祝
東京都千代田区内幸町1-1-1
帝国ホテルプラザ東京2F
info@medelgalleryshu.com
11:00〜19:00(最終日は17時まで)
MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。
唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。
“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。
The word “MEDEL” is from the Japanese word “めでる,” which means "to praise
and appreciate beauty" in Japanese.
We named the gallery MEDEL to create a pleasant exchange between the artist, and the appreciator,through the unique artwork.
We define artists' activities and works of art as "an inheritance for the people who share the same era and a fire that will light up the society of the future”, and we hope to establish a market and an art historical reputation that will last for the next generation while appreciating works of art with the viewers, which are full of originality and style that will remain in people's minds.
Through our activities, we are more than happy to contribute to the development of a diverse social culture that accepts creative expression.