【岡山理科大学】「ハウストレーニングが最も大切」/ペットの防災対策で岩田教授/第6回市民公開講座

約40人が参加した本年度最後の市民公開講座
約40人が参加した本年度最後の市民公開講座

 岡山理科大学の研究成果を市民に還元する本年度最終の第6回「市民公開講座~山の寺子屋で学ぼう!~」が3月4日、岡山キャンパスの学園創立50周年記念館4階ホールで行われました。今回のテーマはペットの防災対策で、講師の岩田恵理・獣医学部教授は避難所生活には、犬や猫がハウスやキャリーでくつろげる「ハウストレーニング」ができていることが最も大切と強調。約40人の参加者は熱心に聞き入っていました。

 岩田教授は2011年の東日本大震災当時、福島県の大学で勤務していた経験を踏まえて、防災対策にペット対策が必要な理由について、ペットを守ることで被災者のメンタルヘルスの維持にもつながり、「災害関連疾病」「災害関連死」を予防することができると指摘。

 また、ペットの避難には「同行避難」と「同伴避難」があり、同行避難は一緒に避難できるものの動物は別の収容場所に入り、同伴避難は一緒に避難して同じ空間に滞在できるタイプで、まずは近くの避難所がペットを受け入れてくれるかどうかの確認を、と呼び掛けました。
 さらに日常的な備えとして、マイクロチップの装着やペットのための備蓄品(フード、トイレ用品など)、ワクチン接種や予防薬投与という感染症対策、さらにハウストレーニングなど最小限のしつけと一般社会への協調性などを挙げました。

 最後には岩田教授の愛犬も登場して、ハウストレーニングの実演。岩田教授は「最初は扉を開けたままにして、好きな時に出ていけるような雰囲気づくりを」とし、ご飯だけでなくハウスの中にいたらいいことがあるという演出が必要で、知育トーイなども活用して「ハウスの中は天国作戦」を展開し、中で寝るようになれば「しめたものです」と続けました。


来年度は5月27日(土)からスタート

 本年度の「市民公開講座~山の寺子屋で学ぼう!~」はこれで終了しました。ご聴講いただいた皆様、誠にありがとうございました。来年度は5月27日(土)からスタートする予定で、3月末から申し込みを受け付けます。詳細につきましては改めてホームページでお知らせしますので、ぜひともご参加いただきますようお願い申し上げます。

講座の冒頭であいさつする平野博之学長
講座の冒頭であいさつする平野博之学長
ペットの防災対策について講演する岩田教授
ペットの防災対策について講演する岩田教授
愛犬とともにハウストレーニングを実演する岩田教授
愛犬とともにハウストレーニングを実演する岩田教授
トレーニングには知育トーイの活用も有効と強調しました
トレーニングには知育トーイの活用も有効と強調しました

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