デビュー10周年の日本推理作家協会賞・短編部門受賞作家・矢樹純の『かごめ荘連続殺人事件』電子書籍化!
『このミス』大賞の<隠し玉>作品が電子書籍で戻ってきました!
作家のエージェンシー、アップルシード・エージェンシー契約作家の矢樹純さんが、2022年8月4日で、小説家デビュー10周年を迎えます。
矢樹さんは、実の妹とコンビを組み『加藤山羊』の合同ペンネームで、2002年スピリッツ増刊(小学館)にて、漫画原作者としてデビュー。その後、2012年に第10回「このミステリーがすごい!」大賞に応募した長編ミステリーが《隠し玉》に選ばれ、初小説作品『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』(宝島社)を上梓しました。
2019年に発表したミステリー短編集『夫の骨』の表題作で、第73回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞。また、同書は、啓文堂書店「2020文庫大賞」でも2位を獲得しました。以降、注目のミステリー作家として、数多くの作品を手がけています。
このたびは、デビュー10周年を記念して、長く品切れとなっていた『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』に、電子版あとがきを追加して、アドレナライズより電子出版いたしました。この機会に矢樹さんの原点でもある本作に触れていただけましたら幸いです。
◆あらすじ◆
その村では、いじめは娯楽の役割を果たしていた。そして、村の決めごとで、いじめの対象とされている“サント”とは……。おぞましい因習が残る、青森県P集落。大学の同僚教授・三崎忍に同行し、二十年ぶりに帰郷する「私」には、苦い思い出の土地だった。途中の新幹線で、「私」たちは同じ場所を目指す心理カウンセラーの桜木と出会う。だが、雪で閉ざされた縁切り寺で「私」たちを待ち受けていたのは、世にも奇怪な、連続殺人事件だった……。(Amazonより)
また、同時に矢樹純公式サイトもオープンしました。漫画原作から小説・エッセイ、書評やインタビュー記事まで、矢樹さんにまつわる情報を掲載しています。
◆著者略歴◆
矢樹純(やぎ・じゅん)
小説家、漫画原作者。1976(昭和51)年、青森県生まれ。実妹とコンビを組み、加藤山羊の合同ペンネームで、2002(平成14)年、「ビッグコミックスピリッツ増刊号」にてデビューする。『あいの結婚相談所』『バカレイドッグス』などの原作を担う。2012年、「このミステリーがすごい!」大賞に応募した『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。2019年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、2020(令和2)年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞する。他の小説作品に『がらくた少女と人喰い煙突』『妻は忘れない』『マザー・マーダー』がある。最新刊は『残星を抱く』(祥伝社)。