有老協 登録ホームインタビュー!ホームで楽しく幸せな暮らしを

公益社団法人全国有料老人ホーム協会

有料老人ホームへの入居を検討されている皆様にあんしんできる住まい選びをしていただくため、全国有料老人ホーム協会(有老協)では【サービス第三者評価】の普及に取り組んでいます。今回は、【サービス第三者評価】を受審した「ブランシエール港北2」の事業所長である小澤さんを取材しました。

※「ブランシエール港北2」小澤事業所長(2023年2月現在)

背景
今回ご紹介するのは2021年度にサービス第三者評価を受審された有料老人ホーム「ブランシエール港北2(神奈川県横浜市都筑区)」です。 ※「ブランシエール港北2」は2022年10月に名称を変更しました(旧名称:ライフ&シニアハウス港北2)。 ホームは、横浜市の港北ニュータウン内に位置し、最寄駅から徒歩15分の場所に所在しています。大型の茅ヶ崎公園に隣接しており、春には鶯の声も聞こえるなど、緑に囲まれた自然と閑静な住宅街が共存する理想的な環境にあります。この素敵な立地を気に入られて入居を決められた方も多くいらっしゃいます。「ブランシエール港北2」の事業所長である小澤さんにホームでの取り組みについてお話をうかがいました。

-日々その方に合うケアを職員みんなで模索しています

事務局:第三者評価結果の「優れた取り組みと思われる点」に“サービスの質向上への取り組み”が挙げられていますが、どのような取り組みをされているか教えてください。

小澤(「ブランシエール港北2」 事業所長。以下、小澤):当ホームの運営主体である株式会社長谷工シニアウェルデザインでは、ご入居者の潜在している「やりたいこと」や「過ごしたい生活」を引き出し、「名前を伏せていても、その人の〝顔″が浮かぶようなケアプランの作成」に全社で取り組んでいます。こういったケアにはスタッフ全員の情報共有が大切になりますが、当ホームでは朝・夕の申し送り時に「デイリーカンファ」を開いています。「デイリーカンファ」とは、気になったご入居者のことや、行いたいケア方法などを、役職や雇用形態に関係なく、スタッフみんなで話し合う場です。例えば、お食事の量が少なくなってきた方がいると、その情報を共有し、改善策を話し合います。そこで、1週間、お昼ごはんだけ、その方の好きなプリンやゼリーに変えてみて、その結果をまたデイリーカンファで話し合います。思うような結果が出ない場合は、そこでまた次のケア方法を検討します。 以前、足が痛いため自力での歩行が難しいというご入居者がいました。デイリーカンファでは、期間を定めてシルバーカーを使用してもらい、その期間のご入居者の行動を記録し、評価しました。自力で歩けそうな場合は、理学療法士や作業療法士がサポートし、シルバーカーが必要であればご家族に相談するなど臨機応変に対応しています。

事務局:デイリーカンファはいつから始めているのでしょうか。

小澤:3年前からですね。ご入居者に関して、スタッフみんなが意見を言える場があると良いと思い始めました。

事務局:評価結果には「私ってこんな人」ファイルがあると記載されていますが、こちらはどのようなファイルになるのでしょうか。

小澤:ご入居者一人ひとりの情報が記録されているファイルで、お写真、生年月日、ケアプラン、どのように生きてこられたかなどが記載されています。入居当初にお聞かせいただいたお話の他、入居後の新しい情報も書き加えています。生まれた時の家や場所の特長、ホームでの理想の暮らし、趣味、楽しみ、誇り、大切にしていること、こういった考えを持っているなど、ご入居者やご家族とお話をした時に書いています。中にはパラオで生まれたという方もいて会話のきっかけにもなるんです。

事務局:どういった経緯で「私ってこんな人」ファイルを作成するようになったのでしょうか。

小澤:もともとは入居時のアセスメントシート(入居者の状況を把握するためのシート)や個人記録しかなく、入居後にお話しした内容を個人記録に書いても、特記事項に記載がない限りは見返すことはしていませんでした。 また、お看取りの対応で、お部屋で一人は寂しいだろうから、“この方はきっとこれが好き”という推測のもと、職員が選んだラジオや音楽を流したり、アロマを焚いたりしていました。しかし、このやり方ではその人らしさがなくなってしまうのではと感じ、その人らしく最期を迎えていただくため、4年ほど前にこのファイルを作りました。

事務局:その方に合う看取り方法やケア方法を行うための情報源になっているんですね。

小澤:はい。日常的なケアで言うと、服薬拒否をされるご入居者や、既に亡くなっているご主人に会いに行くとおっしゃられる認知症のご入居者に対して、効果のあった、または、なかった対応や、この方の口腔ケアはこうしてください、などを記載しており、日々の個別的なケアにとても役立っています。また、「ネギトロ丼」を食べないご入居者で、どうして食べないのかと思っていると、息子さんから、昔からぐちゃぐちゃしたものは好まないとお聞きしました。こういった情報を共有することで、今後咀嚼が難しくなり、ミキサー食になった場合、どうするかなど、事前にみんなで考えることができます。 どう対応すれば良いか、その場に相談する人がいなかった場合には、このファイルが頼りになることもあります。このファイルに書かれていないことであれば、試行内容とその結果を共有し、日々その方に合うケアを職員みんなで模索しています。 このファイルは、スタッフの目につきやすい場所に保管されており、少し手の空いた時間に書いてもらえるようにしています。

事務局:ファイルにはお話しされたことを記載されているとのことですが、ご入居者から○○がしたいというご要望について、何か検討することはあるのでしょうか。

小澤:ちょうど今、クラシックコンサートを聴きたいとうご要望をいただいております。コロナ禍のため、ご家族にもコンサートに行くことについて確認していますが、当ホームはクラシックが好きな方が多いので、外部に行くことが難しいようであれば、ホーム内で聴けないかと考えているところです。 コロナで思うように外出はできませんが、感染対策をしながら外出できないか検討しています。

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会員ホームインタビュー記事「ブランシエール港北2」 | お知らせ | 全国有料老人ホーム協会
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サービス第三者評価

サービス第三者評価とは、第三者の専門家による評価を受けることで、自分たちでは見えなかった改善点に気付き、質の向上に励んでいただくことを目的としている事業です。
詳細は「https://user.yurokyo.or.jp/home/tag/22」をクリックしてください。

※「ブランシエール港北2」の評価結果は下記よりダウンロードしてご覧いただけます。
https://www.yurokyo.or.jp/upload/m_home/370_2.pdf

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