トマデジが地上デジタル放送の視聴者を対象とした個人情報データベースを構築
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)と、米国Decru社(本社:米カリフォルニア州レッドウッドシティ、President and CEO: Dan Avida)、株式会社フライトシステムコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:片山圭一朗)は、東京放送(以下TBS)と松下電器産業を筆頭株主とするデータ放送関連企画・運営会社である株式会社トマデジが「地上/BS/CSデジタル放送用個人情報データベース」を構築し、このたび稼動開始したことを発表いたします。同システムには、オラクル社のデータベース技術とデクルー社の暗号化ソリューション技術、フライトシステムコンサルティングのクラスタ化技術が採用されています。
TBSグループでは2000年の12月より、視聴者からの高画質な番組配信や双方向機能、多チャンネル、文字や静止画面などを送るデータ配信の要望に伴い、BSデジタル放送におけるデータ放送を開始しております。データ放送においては、放送局側に世帯情報など、視聴者のプライバシーにかかわるデータが溜まるため、その管理には十分な注意を払う必要があります。トマデジはこのたび完成した「地上/BS/CSデジタル放送用個人情報データベース」を構築し、デジタル放送の視聴者に対し、セキュリティの高い個人情報データベースを基盤としたサービスを提供いたします。
トマデジは「地上/BS/CSデジタル放送用個人情報データベース」の基盤として、日本オラクルの「Oracle Database」とフライトシステムコンサルティングのクラスタ化技術「Total Cluster」を採用しました。昼夜を問わずサービスを提供する放送用のシステムであるため、24時間365日の無停止サービスが可能な信頼性を実現すること、またデジタル放送は視聴可能世帯が年を追って拡大していくため、小さなシステムからスタートし、必要に応じてパフォーマンスを高められる拡張性を確保すること、視聴者の個人情報を安全に管理できるセキュリティが実現できることが採用のポイントとなりました。またデータベースのパフォーマンスに影響を与えることなく、個人情報をより安全に保管するためデクルー社の暗号化ソリューションである「Decru DataFort」が採用されています。2004年2月ごろから日本オラクルのパートナーであるフライトシステムコンサルティングが環境構築ならびに技術支援を行い、2004年4月に稼動開始しています。
トマデジは今後ローカル局やUHF局及び他系列局に対してもこのシステムを提供していく予定です。近い将来には地上デジタル放送が携帯電話で受信可能になるなど、デジタル放送の端末が多様化すると見込まれていますが、同システムはこのような多様化されたメディアにも対応しておりデジタル放送を支える基盤として重要な役割を担っていく予定です。
●日本オラクルについて
代表取締役社長 最高経営責任者:新宅 正明 設立:1985年10月15日
社員数:1,448名(2004年5月末現在)
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システムのためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日に店頭市場へ株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。
●米国Decru社について
Decru社は、個人情報保護や知的財産保護を始めとする、政府や企業の多様なビジネスニーズに対応したストレージセキュリティソリューションを提供しているIT企業です。Decru社は2001年に設立され、Benchmark Capital、Greylock、New Enterprise Associates、In-Q-Telなど、米国の著名ベンチャーファンドから総額4千5百万ドル以上の出資を受けており、Decru DataFortストレージセキュリティアプライアンスは、政府、金融、製造、医療、ソフト、サービスなど、様々な業界で採用されております。
●株式会社フライトシステムコンサルティングについて
株式会社フライトシステムコンサルティングは、システムコンサルティングやテクノロジーコンサルティング、システムインテグレーション、ソリューションプロダクトを“トータルソリューション”として提供しています。高度なインフラ技術とオブジェクト指向技術を駆使した高信頼性なシステム構築能力を持ち、マルチメディアやデジタル放送、インターネット、業務システムなど幅広い分野で活躍。また危機管理製品群としてセキュリティ、バックアップといったソリューションでも高い実績を持っており、Decru社Datafortの日本での輸入元にもなっています。
●「Oracle Database」について
「Oracle Database」は小規模サーバから最大規模のSMPサーバ、クラスタからエンタープライズ・グリッドまで、全ての環境において効率的に実装できるように設計されたデータベース管理ソフトです。自動化されたチューニング・管理機能により、作業の効率化とコスト削減を可能にします。ビジネス上の情報からOLAP、XML文書、空間・位置情報まで、全ての既存データをネイティブで管理し、オンライン・トランザクション処理、ビジネス・インテリジェンス、データウェアハウス、コンテンツ管理アプリケーションなどでの活用を支援します。
●「Total Cluster」について
PCサーバ用の強固なOS、Solaris x86上で動くクラスタソフトです。プロセス単位での障害検知、ハングアップしたサーバを強制停止させてクラスタ切替を行うフェール・ファースト・パニック機能、Oracle Databaseに特化したストレスフリーバックアップオプションなど、ミッションクリティカルな用途にむけ、充実した機能を持っています。大手電機メーカの生産管理システムにてメインフレームの置き換えで使われたり、各種インターネットのサービス事業者で採用されたり、高い信頼性が評価されています。安価なPCサーバを最大限に活用し、限られたコストの中で最大限のパフォーマンスを実現するコストパフォーマンスに優れたクラスタソフトです。
●「Decru DataFort」について
Decru DataFortは、サーバー、クライアントPC、アプリケーションやユーザーワークフローに影響を与えることなく透過的に機能するストレージセキュリティアプライアンス商品で、ハードウェアによるリアルタイムな暗号処理を行い、SAN、NAS、DAS、テープバックアップ環境において、強力な暗号化と認証、アクセス制御、ログ管理等によって、ネットワークやストレージ上のデータ保護を実現しています。Decru DataFortを使うことで、ディスクやテープ上のセキュアなデータ保存、社内ネットワークのセキュリティ強化、管理者を始めとするアクセス者制限、セキュアなストレージ統合・アウトソーシング、パフォーマンスを犠牲としないデータベース暗号化、セキュアディザスタリカバリーなどが可能になります。
■本件に関する報道関係お問合せ
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズグループ 広報 北川 夏子
TEL:03−5213−6687 FAX:03−5213−6990
e-mail:natsuko.kitagawa@oracle.com
プレスルーム URL:http://www.oracle.co.jp/press/
Decru Inc.
ビジネスデベロップメント 深柄 知信
TEL:1-650-413-6739 FAX:1-650-413-6790
e-mail:nobu@decru.com
http://www.decru.com/
株式会社フライトシステムコンサルティング
プロダクト&サービス事業部 担当 下形 敏彦
TEL:03-3440-6100 FAX:03-5791-2241
e-mail: sales@flight.co.jp
http://www.flight.co.jp/
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