SUPER GTドライバーも多数参戦。2024開幕大会は福住仁嶺が2連勝を飾る

2024インタープロトシリーズPOWERED BY KeePer 第1・2戦レポート

決勝レース
表彰式

2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer第1・2戦が5月11日(土)・12日(日)に富士スピードウェイで開催され、#37 福住仁嶺(キーパー号)が終始安定した走りでライバルを引き離し、2連勝を飾った。

今シーズンも全4ラウンドが予定されているインタープロトシリーズ。専用の参戦車両「Kuruma」を使ったクラスには過去最多タイの12台がエントリーしたが、参戦するドライバー顔ぶれが変わったのが一番の特徴。#55 人馬一体ドライビングアカデミーには、2020年にSUPER GT(GT500)でシリーズチャンピオンに輝き、今年も国内トップカテゴリーで活躍する牧野任祐が初めてインタープロトに参戦。#7 KIプロモートには藤波清斗が2021年以来となるエントリーを果たし、#8 ルーニーダイワNアキランドIPSには石川京侍、#3 INGING MOTORSPORTは卜部和久が初参戦した。

牧野任祐選手
藤波清斗選手
石川京侍選手
卜部和久選手

11日(土)9時50分から行われた公式予選では、最近のトレンドとなっている前走車の後ろにつくことで空気抵抗を減らし、直線スピードを上げるスリップストリームを使うために、大半の車両が隊列を組んで走ったが、集団から離れて単独でタイムアタックした#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)が1分44秒763でポールポジションを獲得した。

#16 ララパルーザ
ロニー・クインタレッリ選手

12日(日)14時40分から9周(もしくは17分)で争われた第1戦決勝。スタートではポールポジションのクインタレッリがトップのままTGRコーナーへ進入し、予選では0.008秒差で2番手となった福住が順位をキープして通過していく。その後方では、牧野、卜部、#32 小高一斗(NETZ NOVEL MIE)の3台が横並びでバトルを展開するが、ADVANコーナーで3台が接触。この影響で卜部がマシンにダメージを受けピットインしたほか、スピンを喫した小高もスロー走行でピットに戻り戦線離脱となった。

1周目の混戦で、クインタレッリと福住が一歩リードし、2台によるトップ争いが白熱。その中で着々とペースを上げてきた福住が6周目のTGRコーナーで仕掛けるも、クインタレッリが応戦し抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げた。最終的にダンロップコーナーでイン側の狭いスペースに飛び込んだ福住がトップに浮上。7周目には1分45秒497のファステストラップを記録して後続を引き離し、第1戦のトップチェッカーを受けた。2位にはクインタレッリが入り、3位には7番手からスタートした昨年王者の#44 山下健太(NAVUL)が入った。

決勝レース
決勝レース
決勝レース

第1戦の順位をもとに、すぐグリッド再整列が行われ、第2戦の決勝レース(9周もしくは17分)がスタートした。TGRコーナーではクインタレッリと山下の2番手争いが白熱したが、順位は入れ替わらず。その後も2番手争いが接近した状態でレースが進んでいき、5周目のパナソニック オートモーティブコーナーで山下がイン側からオーバーテイクし、2番手に浮上。さらに背後に迫っていた#96 阪口晴南(岡山トヨペットK-tunes)も6周目にクインタレッリを追い抜き、3番手に上がった。

後続でバトルが繰り広げられている間に、福住は着々とリードを広げていき、最終的に3.5秒差に広げてトップチェッカー。見事、開幕2連勝を飾った。2位には山下、3位には阪口が入った。

決勝レース
決勝レース
決勝レース
#37 福住仁嶺選手
#44 山下健太選手
#96 阪口晴南選手

またGR Supraクラスは#38 坪井翔(2W GR Supra GT4 EVO)がライバルを寄せ付けない走りをみせて2連勝を記録。今回は立川祐路が#31 SNK GR Supra GT4 EVOでスポット参戦し、昨シーズンでSUPER GTを引退して以降、初めてのレースに臨んだ。2レースとも#72 阪口良平(アキランド GR Supra GT4 EVO)とのバトルとなったが、最後まで3番手を死守して表彰台を獲得した。

CCS-Rクラスは#51 石浦宏明(TR CCR-S)と#28 大湯都史樹(KK CCS-R)の2台が参戦。SUPER GTでのチームメイト同士のバトルに注目が集まったが、2レースとも石浦がトップチェッカーを受け、大湯は第2戦の終盤にトラブルで大きく遅れをとっての2位となった。

#31 立川祐路選手
決勝レース
#28 大湯都史樹選手
決勝レース

IPS 第1・2戦 優勝:#37 福住仁嶺(キーパー号)
「決勝レースでのロングランはある程度自信がありましたし、なるべく早くロニー選手に仕掛けて前に出ることができれば、2レースで前からスタートして逃げ切れるかなと期待していました。1レース目の途中からロニー選手のペースが落ちて、そこで僕にチャンスがやってきて、けっこうギリギリのスペースでしたけど、しっかり追い抜くことができました。チームが素晴らしいクルマを用意してくれましたし、今回はレース展開にも恵まれたと思っています。久しぶりに2連勝できて良かったです」

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