オンライン開催!【盛大な誤読大歓迎!】平日夜の読書会──性格とはなんだったのか
荒川出版会が、2024年8月27日20時から計4回にわたって、読書会を開催します。
性格とは、個人の歴史や他者との関係性のメタファーである!?
性格診断テストである16 Personalitiesの昨今の流行は、過去の血液型性格診断の流行を思い出させます。そこには、娯楽という側面がありつつも、わかりやすい性格についての説明を通じて、自己を“客観的”に理解したい、あるいは、他者を“客観的”に理解したいといった切実な願いもあるように思います。そのような性格診断は、理解のための手がかりの1つとして活用されるのであればよいのかもしれません。しかしながら、その診断がその人そのものを表していると捉えられると(例えば、あなたは建築家タイプだから几帳面だ!など)、自己理解からも他者理解からも遠ざかります。というのも、私たちにはそのような診断に収まらない多面性があるからです。
それにもかかわらず、「あなた」を捉えるものとして、種々の性格診断が、娯楽としても、産業としても、利用されているように思います。性格診断は本当に「あなた」を捉えているものなのでしょうか。私たちは性格診断とどのように付き合っているのでしょうか(あるいは、付き合っていくべきでしょうか)。そもそも、性格とは一体何なのでしょうか。
このようなことを考えるために、本読書会では、性格概念について心理学の立場から迫った『性格とはなんだったのか──心理学と日常概念』を読みたいと思います。本書に大きな刺激を受けた荒川出版会の仲嶺に加えて、パーソナリティ心理学が専門である下司忠大さんをファシリーテーターとして、性格とは一体何だったのか、性格診断とは一体何なのか(そして、その功罪)について、みんなで考えたいと思います。
ただし、本読書会では「正しく読むこと」を第一の目標にしません。本読書会では、本書を正しく読むよりも(それはそれで大事なことですが)、本書を通じて、たとえ誤読であったとしても、何かしらの知が生まれることを目指したいと思っています。本読書会では、性格、あるいは、性格診断という私たちの社会にあたりまえのように存在するものを、改めて自分たちなりに考え直せる機会をつくりたいと思っています。
みなさんのご参加をお待ちしています!
【こういった方におすすめ】
平日の夜にちょっとだけ読書する時間をつくりたい
パーソナリティ心理学の考え方に触れたい
性格診断について考えてみたい
自分では知らないようなジャンルの話を聞きたい
普段読まないような本に挑戦してみたい
じっくり本を読む時間は取れないけど、話は聞きたい
じっくり本を読む時間は取れないけど、性格・性格診断を自分(たち)のものとして考えてみたい
【盛大な誤読大歓迎!】平日夜の読書会──性格とはなんだったのか
<スケジュール> 2024年8月27日〜9月24日、計4回、20時〜21時
第1回:2024年8月27日(火)20時〜21時
第2回:2024年9月10日(火)20時〜21時
第3回:2024年9月17日(火)20時〜21時
第4回:2024年9月24日(火)20時〜21時
※ 9月3日(火)は、読書時間を確保するために、読書会はお休みです。
<場所> Zoom(オンライン)
<参加費> 1,580円
<対象書籍> 『性格とはなんだったのか─心理学と日常概念』
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まえがき
第1章 性格と心理学
第2章 心理学において、性格概念はどのように用いられてきたか
第3章 一貫性論争 ―― なにが争点だったのか
第4章 性格概念と行動観察との関係
第5章 性格概念の本質とは
第6章 新しい性格研究 ―― その課題は何か
第7章 性格心理学の未来へ
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対象書籍のご購入は各自でお願いいたします。
本書を読んでいなくても、読書会にはご参加いただけます。
本読書会では対話を重視します。積極的な対話へのご参加をお願いいたします。
<ファシリテーター> 仲嶺真(なかみね・しん)、下司忠大(しもつかさ・ただひろ)
<各回の内容>
第1回:顔合わせ会(参加者の自己紹介と、読書会の進め方の説明)
第2回:2章、3章の発表
第3回:4章、5章の発表
第4回:対話会(性格とは何だったのか、性格診断とは何なのか)
詳細は以下
お問い合わせ先
荒川出版会 X
arakawa.press(at)gmail.com ※(at)は@に変換をお願いします。