スマートカメラが歩行者を見分け危険を予測、大型車の巻き込み事故を防止

■自動運転にも使用される「モービルアイ」テクノロジーを活用
■前方衝突事故を防止するとともに、スマートカメラで右左折時の巻き込み事故を未然に防ぐ
■システムが大型車の死角の歩行者・自転車を検知、危険性を判断して警報する
■ニューヨーク、ロンドン、北京、またフランスやドイツなど世界規模での稼働実績

ジャパン・トゥエンティワン株式会社(本社:愛知県豊橋市/代表取締役社長:加藤充、略称J21)がマスターディストリビューターとして販売しているモービルアイ社(本社:イスラエル)の「モービルアイ・シールドプラス」を2019年4月10日より新たに発売します。シールドプラスはモービルアイ社の衝突防止補助システムをベースに開発され、右左折時の巻き込みを防止する、後付け可能な側方衝突警報システムです。従来の前方衝突事故を回避する警報機能を備えながら、後方のスマートカメラが大型車両特有の死角を常にモニターして警報を出し、前輪付近での歩行者や自転車との接触事故を未然に防ぎます。

既存の大型車に取付けができるモービルアイ・シールドプラスは、フロントガラスに設置されるメインユニット(マスター)と車両の左右後部側面に設置するスマートカメラを連動させ、ドライバーの死角を常にモニターします。さらに、自車の旋回状態や速度、対象となる歩行者や自転車の動く方向や速度などから相対速度や危険度を解析し、モービルアイ社独自のアルゴリズムにより、衝突の危険性を瞬時に判断。運転席の左右ピラー部に設置された専用ディスプレイからアイコン表示や警報音を出すことで、ドライバーは注意すべき方向を認識し、事故を未然に回避することができます。右左折時の巻き込み事故を防止するとともに、従来のモービルアイ製品が持つ前方の追突警報や車間警報、歩行者警報、車線逸脱警報の機能も備えています。まずは車体幅2.3mクラスの中型車から販売を開始し、保安基準の動向を踏まえ、車体幅2.5mクラスの大型車にも順次販売していく予定です。
J21では2011年の発売以来、モービルアイ社の単眼カメラを搭載した後付け衝突防止補助システムをバス、トラックなどの運輸・運送事業者、大口の社用車ユーザーを中心に約6万台を出荷し、貸切・高速バスにおいても、全体の約20%にあたる約11,000台に導入されています。また、その信頼性の高さから、国内全大型車メーカーの三菱ふそうトラック・バス株式会社、日野自動車株式会社、UDトラックス株式会社、いすゞ自動車株式会社の純正用品にも指定されました。全ての商用車ユーザーの衝突事故の危険性を減らし、乗員、乗客の命のリスクを軽減するため、これからも注力してまいります。

モービルアイ・シールドプラス (左からスマートカメラ、歩行者警報表示ディスプレイ、アイウォッチ、メインユニット)

【シールドプラス:システム作動状況】
シールドプラスはフロントガラスに設置されたメインユニットをマスターとして、車両の後方側面に設置するスマートカメラユニット(左右:2台)を連動させることで機能します。スマートカメラが取得する映像から独自の危険エリアを設定、メインユニットに内蔵されたジャイロセンサーで走行状態を判断し、直進時には危険エリアを狭く旋回時には危険エリアを広く取ることで、状況に応じた警報を出します。

<左右歩行者検知>
危険エリア内に対象となる「歩行者や自転車、一部の2輪車」を歩行者として検知すると専用ディスプレイに黄色の人物アイコンを表示して注意を喚起します。
<左右歩行者警報>
検知対象と車両の相対的な動きから接触の危険性が高まると専用ディスプレイに赤色の人物アイコンを表示し、専用ブザーの警報音により危険を通知します。

<シールドプラス動作映像>

【シールドプラス:標準パッケージ】※
シールドプラスの機能をより有効に活用するため、モービルアイのシステムとの親和性の高いイトラン社のフリート管理システムをシールドプラスの標準パッケージとして提供します。
シールドプラス・システムと連携する通信型の機器から、クラウド上へ位置情報や警報データを送信。イトラン社が提供するウェブサービスを利用することで、個別車両の軌跡表示や動態管理、独自の安全評価、個別のレポート、地図上の危険箇所(ホットスポット)の表示や出力などを行うことができます。ドライバーの車間維持の傾向や、地図上で警報数の多い危険箇所を視覚的に確認ができることで、これまで気づかなかった潜在的なリスクの低減が期待できます。
<参考動画>
モービルアイ・シールドプラス 日本語字幕:https://youtu.be/c8rECyqN19M

<製品情報>
製品名:モービルアイ シールドプラス(Mobileye Shield+)
型番:SH200
発売開始日:2019年4月10日
標準価格:648,000円(税別600,000円)
標準取付工賃:162,000円(税別150,000円)〜
製品保証:1年間(代品・交換にかかる工賃を含む)
※イトランのシステム利用料含む(1年間)。また、登録費用が別途必要です。

<製品仕様>
システム構成:メインユニット、アイウォッチ〔警告表示装置〕、スマートカメラ、歩行者警報表示ディスプレイ、エンハンスメントボックス(アナログ配線用)、ジャンクションボックス、エクステンションケーブル
衝突防止警報機能:追突警報、低速時追突警報、歩行者警報(前方および左右側面[昼間のみ])、車線逸脱警報、車間警報、速度標識認識
安全運転支援機能(オプション):速度超過表示(表示装置での視覚警報)、
ビジョンセンサ視野:38度、車両検出距離:約80m、入力電圧:12-24V DC
動作温度: -20~85℃

○メインユニット仕様(シールドプラス専用モデル)
構成:CMOSセンサー・カメラ、レンズ・警報ブザー、EyeQ2画像処理チップ、ジャイロセンサー、複数カメラ協調制御機能
サイズ:122mm(長さ)×79mm(幅)×43(高さ)mm、重量:200g
○アイウォッチ仕様
構成:フルカラー液晶によるアイコン表示による警報、設定値変更ボタン、サイズ:49mm(直径)×24mm(奥行)[29mm(脚収納時)/66mm(脚使用時)]、重量:46g
○スマートカメラ仕様
サイズ:105×88×55mm、電気特性:7VDC 115mA、耐水性能:IP-68相当、重量:135g
○歩行者警報表示ディスプレイ仕様
サイズ:145×26×35(72)mm 、電気特性:12V-24VDC 最大500mA、重量 205g
○ジャンクションボックス(JB)仕様
サイズ:180×70×20mm、電気特性:12-28VDC、動作温度:-20~85℃、重量:155g
○Starlink〔イトラン3Gユニット〕仕様
サイズ:92×65×28mm、重量:120g、動作温度:-20~70℃

■モービルアイ(Mobileye)社について
半導体最大手インテル傘下にて画像解析、機械学習、マッピングなどの技術を持ち、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術を提供するリーディングカンパニー。 独自のチップセットとアルゴリズムによる同社特有のビジョンベースを基盤にしたシステムで、世界で卓越した存在です。自動車メーカー向けの衝突防止補助半導体(OEM)および一般市場向けシステム製品(AM)と自動運転向け半導体が主な製品分野。衝突防止では、累積2,400万台を超える出荷実績を誇り、自動車メーカーに提供する技術を後付のアフターマーケット製品にも適用。2014年にNYSEへ上場し、2017年8月にはインテル社により買収されています。
URL:https://www.mobileye.com/(英語)、http://www.imobile.bz/(日本語)

■イトラン(ITURAN)社について
ITURAN社(イトラン 本社:イスラエル)は、1995年の設立以来、同システムの開発・販売を行なっています。現在は北米Nasdaq市場に上場し、世界20ヶ国以上でクラウドベースのフリート管理システムを提供しています。イスラエル、米国、カナダをはじめラテンアメリカ各国にオフィスを持ち、170万ユニットを出荷。世界中の3,400人以上の従業員が、小売・保険業界・自動車メーカーなどにサービスを提供しています。早くからモービルアイと親和性の高い連携システムを手がけ、モービルアイ社とも協業、そのソリューションは世界規模で導入されています。
URL:https://ituran.com/ituranfront/en/(英語)、https://www.japan21.co.jp/ituran/(日本語)

■ジャパン・トゥエンティワン株式会社について
ジャパン・トゥエンティワン株式会社は、1992年9月に創業し、”イノベーションを市場化する”を掲げ、イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業の技術や製品のビジネス開発を日本で展開。主な取り扱い製品には、自動車の後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」、モービルアイの警報情報から運転技量を測定、車両の運行情報を管理・分析するフリートマネジメントシステム「イトラン」、タブレットの本格的な盗難防止製品「コンピュロックス」、小学生からのプログラミング教育に対応した学習ゲーム「コードモンキー」などがあります。
URL:https://www.japan21.co.jp/

■お問い合わせ先 広報担当
ジャパン・トゥエンティワン株式会社
東京都港区高輪4-18-12 TEL:03-6721-6554
Email:info@imobile.bz Web:http://www.imobile.bz/

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