2025年に高齢者数が3割に、洗髪は介護での大きな困りごと 日本初、顔を濡らさず洗髪できるシャンプーマスクを開発
訪問理美容を行うユースフルサポート(所在地:福岡県北九州市、代表:小野 麻希)は日本初(※)となる顔を濡らすことなくシャンプーできる「シャンプーマスク」を開発、2024年7月から発売開始予定です。現在CAMPFIREにてクラウドファンディングに挑戦中です。
※当社調べ
シャンプーマスク クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/757316?list=search_result_projects_popular
透明のお椀型マスク、洗髪中の水の侵入を防ぐ
顔を濡らさずシャンプーできる「シャンプーマスク」がクラウドファンディングに挑戦中です。シャンプーマスクは透明のお椀のような形をしており、顔にピッタリとふたを被せるようにして使います。特殊なシリコンゴムで顔に密着させることができるので、洗髪中に水が入ってくることはありません。サイズ調整も容易で、小学生から大人までワンサイズで使えます。お身体が不自由な方でも車椅子に座ったまま仰向けにもならず顔を濡らさずシャンプーが可能です。
訪問理美容の現場で出た一言がきっかけに
「シャンプーマスク」は訪問理美容の現場で直面する課題を解決したい、という切実な思いで発案されました。訪問理美容とは高齢や病気などの理由で美容院に行けない方のために、自宅や施設に理美容師が訪問しヘアカットやカラー、洗髪などのサービスを提供するものです。2013年から夫婦で訪問理美容サービスを行なっていた小野も、訪問する先々で直面するのは身体の不自由な方のシャンプーの問題。身体が固まってしまっているので前かがみにもなれず、支えがないと頭を後ろに反らすことも困難。すすぎのお湯が直接顔に流れてしまい、なんとかできないものかと試行錯誤の毎日でした。
ある時、娘さんと2人暮らしの80代の女性のカットとカラーでご自宅に伺った時のこと。首を十分に反らせず無理な体勢でシャンプーをすることになり、お顔にカラー後のお湯がかかってしまいました。それを見た娘さんが笑いながら「これじゃあ、拷問みたいになっちゃったね。」との一言が胸に突き刺さりました。冗談にしてくれましたが、水をかけられるお年寄りにとってはそれくらい辛いことなのかもしれないとハッとしました。
4年かけて完成、介護職の方から便利と好評
この一言が全ての始まりでした。既存の商品を手当たり次第試すものの理想のものに巡り合うことはなく、それなら自分たちで作るしかないと決心し、2020年3月に開発に着手しました。特に苦労したのは顔回りに確実にフィットさせて水の侵入を完全に防ぐという点です。失敗を重ねながら改良を重ね、シリコン製のフレームとマスク部分を分離するところまで進化させました。
開発を始めてから一年後、試作品の完成見ることなく夫が急逝。その後も必ず完成させる意思で改良を重ね続けました。こうして4年の歳月をかけて試作品が完成。出展した展示会では介護職の方からは「これがあると便利」「よく考えたね」など大きな反応を得ることができました。他にも介護に留まらず「美容整形のダウンタイム中にも使える」「アトピーだから、肌にシャンプーつくとダメなの」など多くの方からの様々な反響がありました。現在は特許を出願中です。
高齢者が増える中、高まる訪問理美容のニーズ
厚生労働省『日本の人口の推移』によれば、2025年には65歳以上の高齢者数は3,607万人となり、人口の3割に迫る勢いとなっています。また団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となり、その数は800万人に上り、人口5人に1人の割合となります。要介護・要支援認定者は717万人で認定率は19.9%。このような差し迫った状況の中、今後訪問理美容のニーズが高まることは確実です。
代表小野のコメント
「訪問理美容の現場での課題を解決したいという思いで発案し、ようやく納得のいく形ができました。志半ばで逝ってしまった夫の思いを引き継ぐ意味でも、要介護の方だけでなく多くの方に顔を濡らさずシャンプーができることがスタンダードになることを目指しています。」
《波創 シャンプーマスク 製品概要》
定価 : 6,600円(税込)
サイズ : 18cm×17.5cm×5cm、150~200g
素材 : ポリエチレンテレフタート(PET)・シリコンゴム
生産国 : 日本
《会社概要》
会社名 : ユースフルサポート(代表=小野 麻希)
所在地 : 福岡県北九州市八幡西区割子川2-2-8
事業内容: 訪問理美容、商品開発
電話番号: 093-553-0216
Email : youthful2013@outlook.jp
URL : https://www.youthfulsupport.com/