農学部学生考案の「桃パイ」を入院中の子供たちに提供 東大阪市稲田地区の幻の名産品「稲田桃」を使用

稲田桃
稲田桃

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、近畿大学奈良病院(奈良県生駒市)と共同で「食事満足度向上プログラム」を実施しています。その一環として、令和3年(2021年)8月6日(金)に、食品栄養学科の学生が、自分たちで考案した"稲田桃"のジャムを使った「桃パイ」を奈良病院栄養部スタッフの指導のもとで調理し、小児病棟に入院する子どもたち約30人に提供します。なお、今回使用する"稲田桃"は、近畿大学薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが取り組む、東大阪市稲田地区の名産品を復活させる「稲田桃再生栽培プロジェクト」で栽培したものです。

【本件のポイント】
●学生が考案した"稲田桃"のジャムを用いた「桃パイ」を小児科病棟の食事として提供
●薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが機能性評価研究を行う"稲田桃"を使用
●学生は、栄養学はもちろん楽しい食事環境を提供する方法を実践的に学ぶ

【本件の内容】
近畿大学農学部食品栄養学科では、病院食の質の向上を目的に、平成28年(2016年)4月から近畿大学奈良病院と連携して、入院中の患者様を対象とした「食事満足度向上プログラム」を実施しています。
今回は、近畿大学薬学総合研究所とアンチエイジングセンターが、「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」 "ポスト・コロナを見据えた東大阪まちおこし支援" の一環として取り組む、東大阪市稲田地区の名産品を復活させる「稲田桃再生栽培プロジェクト」で栽培した稲田桃を使用し、農学部食品栄養学科の学生が「桃パイ」を考案しました。奈良病院栄養部スタッフの指導のもとで調理し、小児病棟の入院患者様に提供します。
現在、小児病棟には約30人の子どもたちが入院しており、今回の取り組みを通して病棟に笑顔を生み出すとともに、食品栄養学科の学生が、栄養学はもちろん楽しい食事環境を提供する方法を実践的に学ぶ機会とします。

【開催概要】
日時:令和3年(2021年)8月6日(金)13:00~15:00
場所:近畿大学奈良病院 小児病棟
   (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
対象:医学部奈良病院小児病棟の入院患者様 約30人
   (特別な食事制限が必要な患者様を除く)

【食事満足度向上プログラム】
<食事に関する嗜好調査実施>
栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析する。

<病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成>
栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者様の献立表を作成する。

<近畿大学産の果物や奈良県産の農作物などの提供及びアピールメッセージ作成>
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ、本学と包括連携協定を結ぶ奈良県平群町産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて情報を提供する。

<小児病棟入院患者対象イベント>
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催(夏祭り、ハロウィン、クリスマス等)。また、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上にむけた取り組みを実施する。

【稲田桃について】
"稲田桃"は古くから東大阪市の稲田地区で盛んに栽培されていた桃であり、日本古来の自生種で、実が小さく先が尖っているのが特徴です。お盆のお供え物として重用されていたものの、江戸時代後期頃から同地区で河内木綿の栽培が盛んとなったため桃の栽培が減少していたところに、明治18年(1885年)の大洪水が起き、大半が枯死しました。その後、平成12年(2000年)頃に市民ボランティアメンバーが「地域の特性を生かしたまちづくりの事業」の一環として、稲田桃を復活させ地域の名産とするために「稲田桃再生栽培プロジェクト」を発足させました。
近畿大学薬学総合研究所とアンチエイジングセンターはこのプロジェクトに協力し、稲田桃の機能性評価研究を進めています。

【関連リンク】
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/
薬学総合研究所
https://www.phar.kindai.ac.jp/centers/
アンチエイジングセンター
https://www.kindai.ac.jp/antiaging/
近畿大学奈良病院
https://www.kindainara.com/
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/