【調査レポート】保育士採用に関するアンケート 約55%の施設が「採用がしにくくなってきている」と回答

〜新卒応募者の不足や労働条件の魅力不足が採用に痛手〜

【調査レポート】 保育士採用に関するアンケート
【調査レポート】 保育士採用に関するアンケート

株式会社コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON」をご利用の保育施設を対象に、保育士採用に関するアンケートを実施いたしましたので、結果をお知らせいたします。

【アンケート概要】

・調査対象:コドモンを利用する全国の保育施設
・調査方法:メール案内、WEB回答方式
・調査期間 : 2023年7月18日(火) - 2023年8月4日(金)
・回答数: 357件
・調査会社:株式会社コドモン

【アンケート結果サマリー】

*保育士を「採用しにくくなってきている」と感じている施設は、55.2%と過半数を超える結果に。

*直近3年以内に約70%の施設が「保育士採用がうまくいかなかったことがある」と回答。

*41.7%の施設が、2022年度の採用は予定に対して遅れたと回答し、昨年よりも7.2ポイント増。新卒応募者がいない点と労働条件(給与・福利厚生・働き方など)の魅力不足が主な理由として挙げられた。採用スケジュールが「予定より早まった」という回答は昨年度7.7%だったが、3.6%に減少。

*採用を行う上で苦労している点として、園の魅力の伝え方がわからないという回答が22.1%で最多。「面接の正しい進め方を知りたい」「追加の採用施策を検討したい」といった声や、「現在の採用手法自体を見直したい」との回答もそれぞれ約20%にのぼり、課題に感じていることが浮き彫りになった。

【アンケート結果】

Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。

Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。
Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。
Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。
Q1 保育士採用の近年の傾向について教えてください。

「採用しにくくなってきている」との回答が全体の55.2%と過半数を超える結果となり、前回調査時(2021年度)の56.7%とほぼ同じ割合になりました。一方で「採用しやすくなってきている」と感じる施設は9.0%と、こちらは前回の10.3%から減少し、採用しにくい傾向がやや強まっています。保育士採用は、依然として困難な状況であることがわかります。

Q2 直近3年以内で、保育士採用でうまくいかなかったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?

Q2 直近3年以内で、保育士採用でうまくいかなかったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?
Q2 直近3年以内で、保育士採用でうまくいかなかったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?
Q2 直近3年以内で、保育士採用でうまくいかなかったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?
Q2 直近3年以内で、保育士採用でうまくいかなかったケース(早期退職やトラブル等)はありますか?

69.2%の施設が、直近3年以内に「保育士採用でうまくいかなかったケースがある」と回答しており、今後さらなる採用手法の見直しや改善が求められます。

Q3 2022年度の採用人数を教えて下さい。

Q3 2022年度の採用人数を教えて下さい。
Q3 2022年度の採用人数を教えて下さい。
Q3 2022年度の採用人数を教えて下さい。
Q3 2022年度の採用人数を教えて下さい。

半数以上の53.5%の施設が「2〜5人採用」と回答しました。「1人採用」は24.1%、「採用なし」は16.2%という結果でしたが、一方で6人以上を採用した施設は全体の5.3%と少数にとどまっており、前回2021年度の調査と比べて採用人数に大きな変化はありません。

Q4 2022年度の採用はスケジュール通り進みましたか?

Q4 2022年度の採用はスケジュール通り進みましたか?
Q4 2022年度の採用はスケジュール通り進みましたか?
Q4 2022年度の採用はスケジュール通り進みましたか?
Q4 2022年度の採用はスケジュール通り進みましたか?

採用が「予定に対して遅れた」と回答した施設は、前回(2021年度)の34.5%から7.2ポイント増の41.7%という結果となり、採用が予定より遅れている施設の割合が増加傾向にあることがわかります。また採用が「予定より早まった」と回答した施設は全体の3.6%で、こちらは前回の7.7%から4.1ポイント減少する結果となりました。多くの施設で採用が予定通りに進んでいない現状がうかがえます。

Q5 【例年通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)

Q5 【例年通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(上位6位のみ表示 / 複数選択可)
Q5 【例年通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(上位6位のみ表示 / 複数選択可)
Q5 【例年通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)
Q5 【例年通り】【予定より早まった】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)

採用スケジュールが「例年通り」または「例年より早まった」施設について、その理由として「ホームページや求人票への掲載情報の充実」が13.4%、「園見学の際に魅力を十分に伝えられた」が13.2%でそれぞれ最多となりました。前回16%で最多の回答結果だった「実習生の積極的な受け入れ」に関しては、10.9%と約5ポイント減少しています。その他「労働条件の魅力発信」や「養成校に対する積極的な紹介依頼の実施」など、求職者に対しさまざまな切り口で十分な情報提供を行えていることがわかります。

Q6 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)

Q6 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(上位6位のみ表示 / 複数選択可)
Q6 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(上位6位のみ表示 / 複数選択可)
Q6 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)
Q6 【予定より遅れた】【わからない】と回答された方はお答えください。想定される理由として考えられるものを下記より選択ください。(複数選択可)

前回(13%)に引き続き「新卒の応募がまったくなかった」との回答が15.4%で最多となりました。また「労働条件の魅力不足」が14.0%(前回6%)、「辞退が発生した」が12.3%(前回6%)で前回からやや増加傾向にあることがうかがえます。新卒応募者不足や求職者の辞退を減らしていくためにも、労働環境の改善と魅力発信が求められています。

Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(複数選択可)

Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(上位10位のみ表示 / 複数選択可)
Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(上位10位のみ表示 / 複数選択可)
Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(複数選択可)
Q7 例年多い求職者の応募ルートを教えて下さい。(複数選択可)

保育施設における求職者の応募ルートとしては、「ハローワーク」が最多の42.9%、次いで「学校に提出している求人票」と「人材紹介」がともに110件の回答を得て30.8%という結果でした。また、前回も上位の回答(約28%)だった「自施設ホームページ」についても26.1%と、各施設が引き続きホームページを積極的に活用して応募者を呼び込んでいることがうかがえます。

Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)

Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)
Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)
Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)
Q8 採用を行う上で、悩んでいる・苦労していることがあれば下記より選択ください。(複数選択可)

前回(20.9%)同様に「『園の魅力』をどのように伝えればよいかわからない」との回答が22.1%で最多となりました。また「『面接』の正しい進め方」に関する回答が20.4%、「追加施策を検討したい」が20.2%、「現在の『採用手法』自体を見直したい」も17.1%と、かなりの施設が課題感を抱いていることがわかりました。

Q9 保育業界において長期就労に繋がる人材を確保するために改善すべきと思うことがあれば、自由にご回答ください。

・これから働き始める職員にとっても働きやすい環境が整備できるよう、保育士の配置基準を見直してほしい。休みやすい職場環境をつくるためにも、定数ギリギリの採用ではなく採用に余裕を持たせたい。
・ノンコンタクトタイム(※)を十分に確保できるようにする。
・結婚出産後も安心して働ける制度づくりが必要。そのための人材の確保と人件費の創出。
・保育実習生に就労したいと思える経験を提供すること。
・人員不足による採用基準の低下を感じるため、保育業界全体で保育士人材の質向上が必要だと思う。

※保育者が勤務時間内に子どもたちと物理的に離れ、事務仕事や研修、保育者同士の語り合いやふり返りを行う時間のこと

【データの引用について】

本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「株式会社コドモン調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://www.codmon.co.jp/?p=8597
その他ご不明点や調査に関する詳細は、下記よりお問い合わせください。

【株式会社コドモン 会社概要】

◆所在地:東京都港区三田3丁目13−16 三田43MTビル 3F
◆資本金:68,250,000円
◆代表者:代表取締役 小池義則
◆WEB:https://www.codmon.co.jp/
◆事業内容:子どもを取り巻く環境をより良くするための事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献する。
◎こども施設職員の労働環境を整え、保育・教育の質向上を支える子育てインフラとしての保育ICTシステム「コドモン」の開発・提供。2021年度のサービス継続率は99.8%。2023年8月末時点で、全国約15,000施設、職員約31万人が利用。全国約410の自治体で導入および実証実験の導入が決定。導入施設数・自治体導入施設数・契約自治体数でシェア1位(※)
◎保育士採用を支援するウェブサービス「ホイシル(https://www.hoicil.com/)」の提供。こども施設が簡単に施設の魅力を発信でき、保育学生や再就職希望者が採用情報にアクセスしやすいような情報提供を行う。
その他、保育園向け写真ネット販売「コドモンプリント(https://www.codmon.com/print/)」こども施設を対象とした専門のECサイト「コドモンストア(https://store.codmon.com/)」、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス「コドモンカレッジ(https://college.codmon.com/)」、こども施設職員への福利厚生サービス「せんせいプライム」などを展開。

※(2023年1月株式会社東京商工リサーチ調べ)

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株式会社コドモン 広報
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080-7303-6026/080-4466-6738
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