日本メナード化粧品、自らの炎症への抵抗力を高めて シミを予防する新しい美白アプローチを発見!

日本メナード化粧品株式会社(名古屋市中区丸の内3-18-15、代表取締役社長:野々川 純一)は、紫外線などで起きる過剰な炎症を抑える抵抗力が、自らの肌に備わっていることを明らかにしました。また、ゲンチアナ(リンドウ科の植物)の根から抽出したエキスが、その能力を高め、過剰な炎症を抑制することを見出しました。今後これらの研究成果を、炎症によるシミの予防へ応用し、新しい美白アプローチとして展開してまいります。

肌の炎症抵抗力

肌の細胞は紫外線などの刺激を受けると、炎症を引き起こす生理活性物質『炎症性サイトカイン』(IL-1α/β、TNF-αなど)を放出します。この物質は、メラノサイトと呼ばれる細胞を刺激し、シミの原因となるメラニン色素の産生を高める働きがあるため、紫外線でシミができる原因の一つとされています。

IL-37のメラニン生成抑制メカニズム

一方、近年の研究から、ヒトの生体には、過剰な炎症を抑える能力が備わっていることが報告されています。肌にもこのような炎症を抑える能力が備わっていると考えられますが、そのメカニズムについては明らかにされていませんでした。
今回メナードでは、肌の炎症部においてIL-37(インターロイキン-37)と呼ばれるタンパク質が、過剰な炎症性サイトカインの放出を抑えることで炎症を鎮静化していることを確認しました。さらに、リンドウ科の植物「ゲンチアナ」の根から抽出したエキスには、IL-37の産生を促進させ、紫外線などによる過剰な炎症に対する抵抗力を高める働きがあることを突き止めました。今後は、本研究を活かし、新しい美白化粧品の開発へ応用してまいります。なお、本研究の成果は、第45回日本香粧品学会(誌上開催)にて発表します。

ゲンチアナ

ヨーロッパなどに広く分布しているリンドウ科の多年草で、その根は医薬品としても利用されています。ヨーロッパでは古くから薬用として利用されています。

ゲンチアナ
ヒト表皮のIL-37染色
IL-37の低下
ゲンチアナエキスの効果
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