Navigant Research による電気自動車用リチウムイオン電池製造会社評価でLG ChemとJohnson Controlsが最高点をマーク
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「Navigant Research Leaderboard Report: Lithium Ion Batteries for Electric Vehicles, Assessment of Strategy and Execution for 11 Lithium Ion Battery Manufacturers (電気自動車用リチウムイオンバッテリー：リチウムイオンバッテリー製造業者11社の戦略と実行評価)」の販売を開始しました。
電気自動車(EV)用バッテリーの新興市場ではリチウムイオン(Li-ion)電池が明らかに首位に立っています。しかし電気自動車販売の伸びは堅実的とは言えるものの、その成長は緩やかであり、そのためLi-ion電池を含め、新型バッテリーメーカーのビジネスチャンスは限られたものとなっています。企業の幾つかはすでに倒産や閉鎖に至っており、今は我慢強い数社が、EV市場が電気駆動系の世界的需要をかき立ててくれるようになるまで経営を持続しようと苦闘しているところです。同レポートによると、EV用バッテリー市場では今のところ、LG ChemとJohnson Controlsの2社が戦略とその遂行の双方で市場をリードしています。
Navigant Researchの上級リサーチアナリストであるSam Jaffe氏は次のように述べています。「リチウムイオン電池製造は弱者には務まらない世界です。電気自動車市場の成長は緩やかであり、このためバッテリー製造企業はダーウィン的な生存競争の世界で生き残りを賭けて戦っているのです。」
同レポートのスコアボードには、たった3社 (LG Chem、Johnson Controls、およびAESCの各社) しか「トップ企業」としてランク付けされていません。韓国のLG Chemは2008年にシボレーのVoltの契約を獲得したことで自動車産業分野の多くの人々を驚かせました。そしてそれ以降も他に幾つかの重要な自動車向け契約を獲得しています。Johnson Controlsは、市場が未だ十分に台頭したとは言えない状況であることから、その市場への製品投入を目指す工場建設には資本投下しないことを決定し、その代わりに次世代バッテリー開発という戦略に集中することとしました。同社のNMC三元正極材を用いたバッテリーは公式には2013年末かあるいは2014年初頭に販売開始となる見込みですが、多くの買い手候補から高く評価されており、幾つかの世界最大級の自動車向け契約を獲得し得ると見られています。AESCは日産自動車とNECとの間のジョイントベンチャーであり、自動車メーカーが直接所有しているただ一つのLi-ion電池製造会社です。同社では主に日産リーフ向けに大量のバッテリーを製造しています。
同レポートは、電気自動車市場で積極的に活動している11社のLi-ion電池製造企業の戦略とその遂行状況とを精査分析し、13項の評価基準に従ってそれら各社のランク付けを行っています。それら評価基準としては、システムインテグレーション、安全性技術、化学上の業績、立地、製造能力および製品性能、価格立て、そして全体的な企業財務体質などの項目があります。
市場調査レポート: 電気自動車用リチウムイオンバッテリー：リチウムイオンバッテリー製造業者11社の戦略と実行評価
Navigant Research Leaderboard Report: Lithium Ion Batteries for Electric Vehicles, Assessment of Strategy and Execution for 11 Lithium Ion Battery Manufacturers
http://www.gii.co.jp/report/pike274604-navigant-research-leaderboard-report-lithium-ion.html
出版日: 2013年06月21日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)
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