【名城大学】都市情報学部「観光とまちづくり」の講義で富山県氷見市職員が登壇
寒ブリなど豊かな食が強みの観光の現況や観光振興の課題などを解説
都市情報学部の森龍太助教が担当する2年次後期開講科目「観光とまちづくり」で、本学と連携協定を締結している富山県氷見市の職員が11月13日の講義でゲストスピーカーとして登壇し、受講する学生約150人に「地方での観光まちづくり」と題して同市の観光の現況や観光振興の課題、今後の取り組み方針などを解説しました。
グループワークで氷見市への中京圏の若者の観光客増加策を検討し、提案も
「観光とまちづくり」は、日本の観光政策の変遷や都市部と地方の観光特性などについて事例をもとに学び、観光を活用した地域づくりの一翼を担う能力の修得を目指しています。すでに名城大学がある名古屋市や、合掌集落で知られる岐阜県白川村の担当者から現況などを学んでおり、今回は地方のあまり知られていないまちがどのように観光のまちづくりを進めているかを探るため、氷見市地方創生推進課の岩坪大祐さんを招きました。
岩坪さんはまず、中部からの観光客が70%を占める氷見市の観光の現況などを紹介。関東・関西・中京の三大都市圏から4時間かかり、滞在型より通過型の観光客が多いことなどを明かす一方、「寒ブリに代表される水産物など豊かな食が強み。北陸新幹線の敦賀延伸による観光マーケットの拡大も期待できる」と語りました。
今後の観光施策については、関東などへの出向宣伝や全国宣伝販売促進会議でのPRを挙げ、「地元出身の実業家らの縁など関係性を軸に出向宣伝を広げていくことが有効では」と指摘。「自治体間のPR競争が激しくなっており、観光客のニーズを考えて対応していく地道な取り組みをしていかなければ」と総括しました。
講義の最後に「氷見市への中京圏の若者の観光客増加を目指したPR・アプローチの方策」について学生たちがグループワークを実施しました。その結果、「大学生向けの割引・旅行プラン」「氷見市の大学生が学生目線でPR」「SNSでの新規獲得は難しいため、すでに氷見市を知っている人を巻き込んだ紹介割やリピート割」といったアイデアが提案されました。