ダイキン工業株式会社は、このたびフッ素化学製品を生産する鹿島製作所(茨城県神栖市)内に、「鹿島統合生産センター(Integrated Production Center、以下IPC)」を設立しました。品質・生産性の向上を目的に、同製作所におけるプラントの運転管理・設備管理・生産管理に関わる人・組織・情報のすべてを統合化します。高効率・量産型生産のモデル工場として鹿島製作所で統合化のノウハウを蓄積し、将来的には世界に広がるダイキングループのフッ素化学製品の生産拠点に展開します。
人・組織の統合化では、従来、原料から製品が完成するまでの工程を生産形態別に4つに分け、それぞれ管理していた工場の運営体制を再編し、樹脂・化成品の2つの製品系統別の運営に統合しました。再編により、製品の生産工程の上流から下流までの情報を一気通貫で把握し、プラントの運転管理者が製造負荷の変動や異常に対応して迅速に監視・判断・操作することが可能となりました。また、7つの職場に分散していた運転管理、設備管理、生産管理の実行部隊をIPC内の1カ所の大部屋オフィスに集約することで、face to faceで知恵を出し合い、改善のスピードアップを実現します。