「ビル再生100の物語」審査の極意 その1
ビル再生100の物語 第39話
テナワンでは、これまで多くのビルの空室対策や賃貸運営を行ってきました。
それぞれの問題を解決してきたビル再生の事例を「100の物語」としてこれから公開していきます。
入居審査のヒミツ
不動産会社のノウハウのなかでもっともブラックボックスな入居審査。
各社様々な方法で審査されていますが、絶対安全という審査手法はありません。
データベースを膨大に持っている会社ならともかく、個人オーナーとなるとそうはいきません。
当社で公開できるぎりぎりの手法を公開します。
審査資料
金融機関でも基準になるのはその提出スピードです。
即日や翌日出してくるテナントはそれだけで信用できます。
これが3日以上~1週間を超えるようなら要注意。
なかには、何かと理由をつけて、一部出さないテナントもいます。(ベンチャー企業などはそもそも決算書が少ないので注意)
そもそも決算書や謄本などを探さなければならない時点で、会社の体質が疑われます。
当社では下記資料を徴求しています。
■審査資料リスト
・会社概要、ご経歴書[ご実績がわかるもの]
・決算書(過去3期分)
・会社謄本[現在事項全部証明書]
・会社の印鑑証明書 ※ご契約時
(連帯保証人)・代表者 個人の印鑑証明書 ※ご契約時
・代表者 住民票
・代表者 身分証(運転免許証、パスポート等写真のある者の写し)
・代表者 確定申告書、源泉徴収票他所得金額を証明できるもの[過去3期分]
会社概要は、最近ない会社もあるので、HPでも代用は可能です。
ベンチャーさんなら、むしろ簡単な会社概要をつくることをお勧めし、すぐに作業される会社さんなら信用がおけます。
また、独立間もない社長さんだと、源泉徴収票や確定申告書がない方がいますが、そういう方は前職のものをご提出いただいています。
なくす方も多いのですが、重要書類をなくす時点で印象は悪いです。
また、前職の会社に再発行を依頼できないという声も聞かれますが、前職に声掛けできない人間関係も疑われるので、そこもマイナスです。
逆に提出の早い方は、帳票整理・保管が良くされている様子が目に浮かぶため、印象はプラスです。