【9月1日は防災の日】気象予報士・防災士くぼてんきさんがおくる「災害時に身を守るためのアドバイス」

9月1日は「防災の日」です。

近年は地球温暖化などの影響もあって、自然災害が増加傾向にあります。

特に台風や竜巻といった気象災害は、耳にする機会も多いと思いますので、災害への備え・いざというときの避難場所などを見直すための一日にしましょう。

今回は、気象予報士・防災士のくぼてんき著『くぼてんきの「天気のナンデ?」がわかる本』http://www.asa21.com/book/b584255.htmlより、いざというときに身を守るためのアドバイスをお届けします。

毎年9月1日は「防災の日」

日本は、その地形や地質などから、地震や台風、津波、豪雨などの災害が発生しやすく、これまでにもさまざまな災害に見舞われてきました。

そのような災害による被害を少なくするために設けられたのが、「防災の日」です(祝日ではありません)。

日本は、これまでにも数々の大災害に見舞われてきましたが、歴史上の大きな地震災害のひとつとして記憶されているのが、1923年9月1日に起きた関東大震災です。

この震災を忘れず、災害に対する備えをしっかり行うために、1960年、国は9月1日を「防災の日」として制定しました。

また9月1日は、立春から数えて210日目の日で「二百十日」と呼ばれる暦の日。

この時期は台風が多く、災害が発生しやすいことも、防災の日に設定された理由のひとつといわれています。

子どもたちと考える防災

「防災の日」について、子どもたちにも、「避難訓練を行ったり、防災グッズをそろえて、地震や台風などが起きたときに備えたりする大切な日」であると伝えましょう。

また、同じ災害でも台風は前もってその状況が予測できるので、「行動の時間割」を家庭・職場で考えるように習慣化しておくと安心です。

台風が来る3日前からの「行動の時間割」例

3日前

・食料や防災グッズを確認して、足りないものがあったら買い出しに行く
・自分や家族が普段から飲んでいる薬があれば、不足しそうな分を病院に取りに行く
・ハザードマップで避難する場所や移動手段をあらためて確認しておく

2日前

・家の周りに飛ばされやすいものはないか確認しておく
・家族の今後の予定を確認し、いざというときのそれぞれの避難場所を決めておく

1日前

・スマートフォンを充電しておく
・車で避難をする場合はガソリンを入れておく
・断水や停電に備え、お風呂に水を張っておく
・大きな災害が予想されたときは天気が荒れる前に、知人宅やホテルに避難

半日前

・テレビやインターネットで雨や川の様子をチェックしておく
・いつでも避難できるよう動きやすい服装に着替えておく
・避難指示が発表されたときは、ただちに避難所や安全な場所へ避難を開始する

災害はどこまで予測できるか?

気象庁は、2020年から、台風の卵(まだ台風の強さに成長していない熱帯低気圧)の段階から、台風に発達しそうな場合は発表をするようになりました。

それにより、5日先までは予測できるのですが、制度が高くなるのは2~3日くらい前からになります。

一方、予測が難しいのが地震です。

「大きな地震が起きた前の日に奇妙な雲を見た!」なんていう話をよく聞きますが、「地震雲」というものはありません。

雲で地震を予測することはできないのです。

地震のときに地面から出る電磁波によって地震雲ができるという説もあるようですが、今のところ科学的に証明されてはいません。

ただ、防災という観点からの心がけ・備えは必要ですから、台風と同様に、家族や職場で確認しておきましょう。

「注意報」「警報」が出たら

「注意報」は災害が起こるおそれがあるときに、警報は重大な災害が起こるおそれがあるときに出されます。

その基準は地域によって違いますが、「警報」は、「出ているときに外にいたら死の危険がある」というほど、危険度のレベルが高いものです。

もちろん、「注意報」の段階から十分気をつけなければならないのですが、危険度が上がると「注意報」→「警報」になることを、しっかり覚えておいてください。

「大雨注意報・警報」「大雪注意報・警報」「洪水注意報・警報」「波浪注意報・警報」「強風注意報」「暴風警報」など、注意報や警報にはいろいろな種類があります。

そして、警報の基準を超える大雨など、より重大な災害が起こるおそれが出てくると、「特別警報」が発表されることもあります。

「大雨特別警報」「暴風特別警報」などが発表されたら、もうすでに災害が発生している可能性が高いので、その前に避難をして命を守る行動をするように心がけましょう。

その中でも、夏場に増えるゲリラ豪雨には注意が必要です。

専門用語では「局地的大雨」「短時間強雨」といって、突然、短い時間に狭い範囲で降る激しい雨のことを指します。

ゲリラ豪雨に遭遇したときは、すぐに頑丈な建物や車の中に避難してください。

木の下での雨宿りは、落雷の危険性があるので、絶対にやめましょう。

自然の怖さを知ることの大切さ

自然の美しさに恵まれている日本では、自然を楽しめる反面、自然の怖さを知ることがとても大切になります。

10月頃まで、日本は台風シーズンとなりますから、しっかり備えて向き合いましょう。

著者プロフィール

くぼてんき

著者:くぼてんき
著者:くぼてんき

気象予報士、防災士、子ども環境管理士、紙芝居師
1983年生まれ、大阪府出身。 気象予報士と防災士の資格に加え、東京都が認定する大道芸人ヘブンアーティストのライセンスも持っている。 小学校、商業施設、さまざまなイベントなどで「天気」「環境」「防災」をテーマにした講演、ワークショップなどを行う。 2018年4月~2019年3月、テレビ神奈川の気象キャスター。 2019年4月~、日本テレビ朝の情報番組の人気気象キャスターとして活躍中。

書籍情報

表紙
表紙

タイトル:くぼてんきの「天気のナンデ?」がわかる本
著者:くぼてんき
ページ数:264ページ 
価格:1,430円(10%税込) 
発行日:2021年7月18日
ISBN:978-4-86667-292-2
書籍紹介ページ:http://www.asa21.com/book/b584255.html

amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866672927/asapublcoltd-22/
楽天:https://books.rakuten.co.jp/rb/16758515/?l-id=search-c-item-text-01

目次

気象写真(カラー) 
第1章 空と雲のナンデ
第2章 雨と雪のナンデ
第3章 風と台風と雷のナンデ
第4章 気温のナンデ
第5章 天気予報のナンデ
コラム