「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」 ・7月9日(日)「フジバカマ」の苗を嵐電の10駅へ植栽。 ・7月9日(日)~12日(水)「嵐山温泉『駅の足湯』」が「フジバカマ湯」に。
学校法人立命館(京都市中京区、理事長:森島朋三)と京福電気鉄道株式会社(京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、「協力・連携協定」(2020年3月13日締結)のもと、SDGs達成への取り組みとして、2021年に「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」を立ち上げ、地域の皆様、大学の教職員・学生、京福電気鉄道の社員が協働で、京都府の絶滅寸前種に指定されている「フジバカマ(キク科の多年生植物)」を増やす活動を行っています。
7月9日(日)には、本年5月21日(日)に立命館大学衣笠キャンパスで「挿し芽」(さしめ。苗を育苗ポットに分けて増やす作業)を行い作った育苗ポット600個の苗を、嵐電の10駅へ植栽します。
昨年までは、開花時期の10月に約半月間のみ駅に展示していましたが、本年はフジバカマが日々成長する過程も多くの皆様に楽しんでいただき、希少植物保護へのご理解ご協力の輪をさらに広げるべく、初めて、7月から開花を迎える10月までという長期間の展示・育成に取り組みます。
また、7月9日(日)から7月12日(水)までは、嵐電嵐山駅の「嵐山温泉『駅の足湯』」を特別に「フジバカマ湯」として、嵐山を来訪される観光客の皆様にもフジバカマ保護について情報発信します。
1.嵐電10駅へのフジバカマ植栽作業
作業日時: 7月9日(日) 9:30~11:30 (雨天実施)
作業場所: 嵐山本線 有栖川駅、 北野線 9駅(撮影所前、常盤、鳴滝、宇多野、御室仁和寺、
妙心寺、龍安寺、等持院・立命館大学衣笠キャンパス前、北野白梅町)
作業内容: 「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」メンバーが、育苗ポットのフジバカマの苗を駅に
植栽します。
・宇多野・御室仁和寺・龍安寺の3駅は10:30から地植え作業を行います。
・その他7駅は、駅に設置したプランターに植栽します。
・御室仁和寺駅では、京都府立聾学校の生徒さん向けに園芸教室も実施します。
2.「嵐山温泉『駅の足湯』」の「フジバカマ湯」
内 容:乾燥させたフジバカマの花・葉・茎を使った足湯を実施します。平安時代には洗髪や
香り袋にも使用されたフジバカマで、いつもと違った足湯を期間限定でお楽しみいた
だけます。
開催日時:7月9日(日)~7月12日(水)
9:30~17:30(受付終了)
開催場所:「嵐山温泉『駅の足湯』(嵐電嵐山駅ホーム内)
利用料金:おひとり250円(タオル付き)
効 能:かゆみ改善、保湿、疲労回復などに効果があるといわれています。
※7月9日(日)の植栽作業の様子、展示期間中の駅構内でのご取材・撮影は、事前に下記まで
ご一報くださいますようお願いいたします。
京福電気鉄道株式会社 管理部(総務・広報担当)
電話:075-801-5315(平日9:00 – 17:00) Email :kosen@keifuku.co.jp
以 上
<ご参考>
■フジバカマ(キク科)
「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきたフジバカマ(キク科の多年生植物)は、都市化や環境の変化で激減し、現在京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。
■アサギマダラ(タテハチョウ科)
フジバカマの花の蜜を好む渡り蝶であるアサギマダラは、前翅長40~60mmの可憐なチョウです。アサギマダラの「アサギ(浅葱)」は青緑色の古い呼び名で、翅(はね)の薄水色に由来しています。幼虫は「キジョラン」など、ガガイモ類の葉を食べます。また、雄の後翅には、雌にはない黒褐色の性標があり、それにより雄雌の区別ができます。「フジバカマ」や「ヒヨドリバナ」「オタカラコウ」など、キク科の植物で吸蜜することが多い。
■学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社の連携・協力協定
立命館大学などを運営する学校法人立命館(法人本部:京都市中京区、理事長:森島朋三)と京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、2020年3月13日(金)に地域社会の発展および人材育成への貢献等を目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。
同協定に基づく具体的な連携事業として、「地域貢献に関すること」や「SDGs推進に関すること」を掲げており、今回の「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」もその一環として実施しています。
立命館大学は、「アサギマダラが飛来する街づくり」をテーマに、SDGsの目標15にある「生物多様性の損失阻止」に向けた取り組みとして、2020年に公益財団法人京都市都市緑化協会(京都市東山区)から苗を譲り受け、衣笠キャンパスでフジバカマを栽培しています。