「近大式鴨肥育法」により肉質改良した「近大鴨」を一般販売 和歌山県産の薬草と未利用資源を活用した肥育方法でブランド化

2024-09-18 16:00
近大鴨セット(ロース・モモ)

近畿大学附属湯浅農場(和歌山県有田郡湯浅町)は、薬草や今まで廃棄されていた未利用資源を餌として利活用することで肉質改良した「近大鴨」(きんだいかも)を、令和6年(2024年)9月25日(水)から株式会社近畿日本ツーリスト商事(東京都千代田区)が運営するECサイトと歳末カタログギフトで販売します。

【本件のポイント】
●地元の一般鴨肥育農家、企業との共同研究により生産した近大鴨の一般販売開始
●近大鴨の販売を通じて、近畿大学附属農場の研究成果を幅広く発信
●和歌山県産の薬草と未利用資源を活用した合鴨肥育法「近大式鴨肥育法」で肥育した合鴨肉を「近大鴨」としてブランド化

【本件の内容】
近畿大学附属農場では、平成30年(2018年)4月から、日本振興株式会社(大阪府大阪市)と共同で合鴨の肉質改良研究を実施しています。和歌山県産を中心とした薬草5種(シソ葉、チンピ、サンショウ果皮、トチュウ葉、ウコン根茎)や、未利用資源3種(醤油粕、酒粕、規格外のウメエキス)を利活用した飼料を用いた結果、肉質がより柔らかく、甘みもより強くなり、鴨肉独特の獣臭さも軽減されることが分かりました。この新たな合鴨肥育法「近大式鴨肥育法」を令和5年(2023年)3月に日本振興株式会社と共同特許出願(特願2023-034162 発明の名称「飼料又は飼料用組成物」)し、この方法で肥育した合鴨の肉を「近大鴨」と称してブランド化しました。
近大鴨は、令和6年(2024年)2月から東京都内のレストラン2店舗において、コース料理の一品として提供されてきました。また、令和6年(2024年)7月からは、肥育法の地域普及を目的に、地元の一般鴨肥育農家である、たまご牧場まきば(和歌山県有田郡有田川町)のほか日本振興株式会社と、肉質改良の再現性や実証時の課題点の解決、省力化肥育法の開発などについてさらなる共同研究を開始しています。
これらの研究から得られた成果である「近大鴨」を有田川町のふるさと納税返礼品として令和6年(2024年)9月からの提供に続き、さらにECサイトや歳末カタログギフトで消費者向けに一般販売します。

【販売概要】
販売開始:令和6年(2024年)9月25日(水) ※商品お届けは12月下旬を予定
内容  :「近大鴨」詰合せ
     ロース100g×3パック、モモ100g×3パック
販売価格:10,800円(税込、送料込) 限定30セット
販売店舗:近畿日本ツーリストe-MARKET
     https://web-ecstore.knts.co.jp/
     ※ カタログは近畿日本ツーリスト各店舗で配布
お問合せ:株式会社近畿日本ツーリスト商事 EC事業部 担当:澤嘉昭
     TEL(03)6777-9665

【株式会社近畿日本ツーリスト商事】
近畿日本ツーリストグループの商事会社として、国際的にも評価の高い日本の宿泊施設を中心に観光業を側面から支えています。平成31年(2019年)4月締結の「近畿大学とKNT-CTホールデイングス株式会社の包括連携協定」に基づき、グループ内の唯一の商社として、さまざまな新しい価値創出を図っています。
所在地 :東京都千代田区神田和泉町1-13 住友商事神田和泉町ビル14階
代表者 :代表取締役社長 柴田雅貴
設立  :平成23年(2011年)9月
事業内容:旅館・ホテル向け販売、運輸・観光施設・休憩店・一般企業向け販売など
資本金 :1億円
URL  :https://www.knts.co.jp/index.html

【日本振興株式会社】
昭和50年(1975年)、51年(1976年)に四国地方に多大な被害をもたらした台風災害の復旧事業をきっかけに創業した建設コンサルタント。ダム建設、河川工事や道路工事といった社会資本整備事業における事業監理部門を柱に、調査設計部門や災害復旧・復興部門など、専門的な知識と経験を必要とする土木技術サービスを提供しています。また、持続可能な社会の実現に向けた社会基盤整備だけでなく、地方の活性化と自然環境保全の重要性を認識し、農業にフォーカスした新規事業をスタートしています。
所在地 :大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ20階
代表者 :代表取締役社長 伊達多聞
設立  :昭和52年(1977年)3月
事業内容:建設コンサルタント、補償コンサルタント
資本金 :1億円
URL  :https://www.nihon-shinko.com/index.html

【たまご牧場まきば】
関西随一のススキの名所といわれる生石高原の近くに位置し、標高870メートルの澄みきったおいしい空気と、弘法大師がすずり水に使ったといわれている清らかな湧き水を鶏や合鴨に与えながら、のびのびと肥育させています。
所在地 :和歌山県有田郡有田川町生石803
代表者 :山田順二
設立  :平成元年(1989年)4月
事業内容:鶏卵販売、合鴨肥育、加工食品販売
URL  :https://r.goope.jp/makibanotamago1

【関連リンク】
近畿大学附属農場
https://www.kindai.ac.jp/farm/

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