冬季所蔵品展「戦後日本美術の前衛-具体美術を中心に」を開催中です!
広島県福山市では、ふくやま美術館にて次のとおり冬季所蔵品展を行っています。
会期
2022年12月21日(水)~2023年3月26日(日)
月曜休館
※ただし、1/2(月・休)、1/9(月・祝)は開館、12/28(水)~1/1(日・祝)、1/10(火)は休館
開館時間
午前9時30分~午後5時
会場
ふくやま美術館 2階常設展示室
(広島県福山市西町二丁目4番3号)
観覧料
一般310円(250円) 高校生以下無料
※()内は有料20名以上の団体料金
要旨
2022年は、前衛集団「具体美術協会(具体)」を主導した吉原治良が没し、会が解散して50年という節目の年である。本展では、白髪一雄や田中敦子ら「具体」作家をはじめ、当館が開館から収集してきた戦後の前衛美術作家の作品を展観する。
「具体」は、1954年に吉原治良が中心となって関西芦屋で結成された、戦後を代表する美術団体で、アクションによる表現や、従来の画材などとは異なる素材を使用した作品の制作で知られる。とくに、フランス人美術批評家ミシェル・タピエとの交流により国内外で注目を浴びたことは、その後の日本美術のあり方にも大きく影響を与え、戦後美術の出発点として認知されてきた存在である。また、機関誌『具体』の発行や、タピエをはじめとする海外作家との交流などに見られるように、「具体」自身も積極的に自らの活動について、国際的に周知しようと努めてきた。こうした背景を踏まえ、本展では開館当初から収集してきた「具体」作品や、日本の前衛美術作品を展示する他、吉原が図版で目にしていたと思われるナウム・ガボ、「具体」の大阪拠点であるグタイピナコテカで展示があったフォンタナ、カポグロッシなどによる、同時代の西洋美術作品も並べ、戦後の日本において「国際性」がどのように意識されていたのかを探る。
展示内容
第1室…「戦後日本の前衛美術ー具体美術を中心に」 計34点
第2室…「日本の「近代美術」 計27点
第3室…「ヨーロッパの近現代美術」 計14点
和室…「松本コレクションの茶道具」 計 5点
合計80点
関連事業
学芸員によるギャラリートーク
日時:2023年1月22日(日)、2月12日(日)、3月4日(土)
いずれも午後2時~
※要所蔵品展観覧券、事前応募不要
福山市について
福山市(市長:枝広 直幹)は、瀬戸内海沿岸のほぼ中央、広島県の東南部に位置し、高速道路網のアクセスが良く新幹線「のぞみ」も停まる、人口約46万人の拠点都市です。
福山市には四季折々の美しさを見せる自然、温暖な気候、海・山・川から得られる恵みがあります。100万本のばらが咲き誇る「ばらのまち」としても知られ、潮待ちの港として栄え日本遺産に認定された景勝地「鞆の浦」や、JR福山駅の新幹線ホームから見え、2022年に築城400年を迎えた「福山城」、2つの国宝をもつ寺院「明王院」などの名所があります。
産業としては、鉄鋼業や繊維産業など多様な製造業が集積し、ものづくりのまちとして発展してきました。デニム生地は、世界のハイブランドにも活用されるなど高い品質が評価されています。