ワイヤレスで、アナログ信号の取得、デジタル信号の入出力制御が可能な リモートI/Oノードの販売を開始
セイコーインスツル株式会社(社長:小林哲、本社:千葉県千葉市、以下SII)は、920MHz帯無線を使って、手軽に電力や温度・湿度・CO2・照度・パルスなどの計測、見える化や、Modbus機器の制御を行うことができる無線センサーネットワーク「ミスター省エネ」から、ワイヤレスで計器類のアナログ信号の取得やデジタル信号の入出力制御が可能なリモートI/Oノードを開発、8月末より販売を開始します。
今回、販売するのは、アナログ信号取得用のリモートI/Oノード(SW-42B0-1000、SW-42B0-1001)と、デジタル入出力信号の取得制御用のリモートI/Oノード(SW-42C0-1000)の計3機種になります。
(左から、SW-42B0-1000、SW-42B0-1001、SW-42C0-1000)
大型のビルや工場、プラントには、数多くの計器(ガス、圧力、流量等)が設置され、作業者が定期的にデータを収集、管理しています。しかし、こうした現場では昨今、人手不足が深刻化しており、業務の効率化が求められています。そこで、既設の計器に、このリモートI/Oノードを設置し、計器のアナログ電流やアナログ電圧の信号を、920MHz帯無線を使って親機に発信することで、現場に出向くことなく手軽に、圧力や流量などのデータを計測することが可能になります。
また他の用途の一例として、冷凍倉庫の開閉扉の閉め忘れ防止が挙げられます。扉に開閉センサを取り付け、センサからの接点信号を設置したリモートI/Oノードへ入力し、親機側に無線で発報します。一定時間、扉が開いたままの状態になっていた場合に、リモートI/Oノードからの出力信号で警報ランプを点灯させるなど、速やかに管理者にお知らせすることが可能となります。
従来、こうした計器類のアナログ信号の取得や、各種センサや空調、照明機器などのデジタル信号の入出力制御には、各機器との有線工事が必要でしたが、ミスター省エネのリモートI/Oノードは、920MHz帯無線を使ってデータのやり取りを行うため、配線工事が不要で、配線が困難な離れた場所の信号なども簡単に無線センサーネットワークに取り込むことが出来ます。
さらに、アナログ信号取得用のリモートI/Oノード(SW-42B0-1000、SW-42B0-1001)は、既設メータ等からのアナログ入力(4-20mAのみ)を電源とすることができ、外部電源や電池を必要としません。
ミスター省エネのリモートI/Oノードは、センサ情報から空調や照明の最適化をはかる発停制御(オンオフ)による省エネや、既設計器類からのアナログ信号の取得、デジタル入出力信号の取得制御等のリモート(遠隔)監視で省人化を推進します。
1.主な特長
省エネ
センサ情報から空調や照明の最適化をはかる発停制御(オンオフ)に利用可能です。
省人化
既設計器類からのアナログ信号の取得、デジタル入出力信号の取得制御等のリモート(遠隔)監視に利用可能です。
省配線
I/O無線化により、工事レス、配線レス、工期短縮が可能となります。
電源レス
既設メータ等からのアナログ入力(4-20mAのみ)を電源とすることができ、外部電源不要です。(SW-42B0-1000、SW-42B0-1001)
2. 主な仕様
3. 価 格: オープン価格
4. 出荷開始時期: 8月末
以上