静岡県のスエヒロ工業 ダイバーシティ経営計画案を発表  「えるぼし」取得でさらなる意識改革を  ~地方・中小企業が取り組む多様性を認める職場づくりとは~

株式会社スエヒロ工業(本社:静岡県沼津市、代表取締役社長:櫻井 弘紀)は、職場環境を整え、性別に関係なく、すべての社員がそれぞれの多様性(ダイバーシティ)を尊重した経営をスタートします。
2021年8月、株式会社スエヒロ工業は女性活躍推進法に基づく優良企業として「えるぼし」(2段階目)を取得しました。今後も男女ともに働きやすい職場を作り、社員が改めて自身の働き方を見直し新たな仕組みを提案できる環境を整えていきます。

防水専門工事業として全国初!えるぼし認定
防水専門工事業として全国初!えるぼし認定

防水専門工事業として初のえるぼし認定!女性の現場監督の誕生・育成が次の目標

2021年8月、株式会社スエヒロ工業は「えるぼし」(2段階目)を取得しました。えるぼし認定は当社調べで、静岡県内の建設業者としては3番目、防水専門工事業者としては全国で初の認定となりました。
(国道交通省の調査で、防水工事業者は35,855社(令和2年度末))。

現在、スエヒロ工業は従業員23人と40ほどの協力会社(下請け業者)で事業を行っています。メインとしている防水塗装工事の現場には協力会社が作業にあたります。昔ながらの「男社会」で、現場は98%が男性で、現場監督は当社の男性社員が担い、女性が入りにくいのが現状です。当社の正社員は、女性が26.3%と増えましたが、事務職やヘルスケアウェルネス事業の従業員ばかりです。当社の代表取締役社長・櫻井は「仕上げ工事は、重いものを持つ業種ではなく、手先が器用であれば活躍できる。女性現場監督をこれから積極的に誕生させ、女性職人も増やしていきたい。」と今回のえるぼし認定を受け、さらに女性活躍を推進していく方針を明らかにしました。

今後5年間の行動計画では、以下の三つの目標を定めました。

目標1:男女ともに平均勤続年数を5年以上とする
目標2:管理職に占める女性の割合を10%以上とする
目標3:女性の非正社員から正社員への転換を1名以上行う

現在、当社の平均勤続年数は、男性が4.07年に対して、女性は2年です。そのため、目標1を定め、男女ともに長期雇用がしやすいよう、職場内にキッズスペースを設置しました。それまでも、子連れ出社可能にしていましたが、新型コロナウイルスの影響で利用されなくなった会議室に、子供の遊び場とデスクを併設し、親子同室で過ごすことができるようになりました。

社内キッズスペース設置により定着率向上を目指す
社内キッズスペース設置により定着率向上を目指す

※えるぼし認定とは…女性活躍推進法に基づき、行動計画の策定、策定した旨の届出を都道府県の労働局へ申請。5つの評価項目(採用・継続就業・労働時間等の働き方・管理職比率・多様なキャリアコース)の内、基準を満たしている項目数に応じて取得できる段階(1~3段階)が決まり、女性の活躍推進に関する状況等が優良な事業主として、厚生労働大臣が認定する。
目標2は、7月1日に、管理職5名のうち女性が1名となり達成しました。

スエヒロ工業のダイバーシティ計画とは? 社員の夢を応援する経営方針

女性活躍に限らず、従業員や協力会社の「夢」を応援することで、多様性を尊重しています。
・2014年10月 年3回賞与開始(夏・決算月・冬)
・2018年6月  会社敷地内にトレーニングルームを設置
・2019年1月  週休2日制導入
・2019年6月  ヘルスケアウェルネス事業開始(トレーニングジム・eIGHT GYMを運営)
・2020年4月  社会人サッカー選手を新卒採用/協力会社の職人を正社員採用
・2021年6月  社内にキッズスペースを設置(スペース内でデスクワークが可能)

現時点で、以下を実現しています。
・時間外労働と休日労働の合計が月45時間未満(平均残業時間は3.9時間)
・子供が小学校3年生まで勤務時間の繰り上げ・繰り下げが可能
・全社員が事前の申請にて中抜け等の一時的な外出を許可/子連れ出社可能

当社運営のジムで働く社員トレーナーは、「パーソナルトレーナー」として副業が可能です。また、社会人サッカーチーム・SS伊豆に所属する武市は、練習日には定時で仕事を終了出来る環境を整え、会社全体で応援しています。希望があれば、協力会社の職人を当社の社員として採用することもあります。
今後、外国人技能実習生(インドネシア)2人が当社で働く予定です。(現在入国待ち)スエヒロ工業で働くすべての人の夢や目標を応援し、個人としても企業としても、ともに成長していきます。

従業員数20人ほどの中小企業がダイバーシティ経営に取り組む理由

2009年、当時23歳だった櫻井が代表取締役社長に就任して12年。当初、協力会社の人たちは30~40代が中心でしたが、就任して10年経つと、40代~50代が中心に。働き盛りだった人たちがそのまま活躍し続け、若い担い手が誕生していない現実がありました。自分より上の世代ばかりの状況は変わらず、「この5年で次の世代を取り込む準備をしなければ」と固く決意しました。

株式会社スエヒロ工業 代表取締役社長 櫻井 弘紀
株式会社スエヒロ工業 代表取締役社長 櫻井 弘紀

櫻井は、『建設工事業=男性の職場である』必要はない、と考えています。その一方で、「自社の事業規模や従業員数が10年前に比べて2倍になっても、従業員の意識は10年前と変わっていないと感じる場面がある」と言います。だからこそ、ダイバーシティ計画を社内外に発表し、従業員の意識を変え、働く環境を整えて、新たな人材を受け入れ育てていきたいと考えています。

会社概要

名称     : 株式会社スエヒロ工業(本社:静岡県沼津市足高287-29)
代表取締役社長: 櫻井 弘紀
事業内容   : 防水工事業、塗装工事業、左官工事業、内装仕上工事業、
         とび・土工工事業、石工事業、屋根工事業、
         タイル・レンガ・ブロック工事業、板金工事業、
         建設工事業、ヘルスケアウェルネス事業
会社創業   : 1987年5月1日
従業員数   : 23人(職人5人・ヘルスケアウェルネス事業5人を含む)
URL      : http://www.suehiro-kogyou.co.jp/


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