【星のや東京】寒稽古×温泉!江戸の暮らしに習った“冬の寒さ”をあえて楽しむ「東京・冬温(ふゆぬく)し滞在」開催|期間:2021年12月1日~2022年2月28日
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。東京・大手町の日本旅館「星のや東京」では、2021年12月1日~2022年2月28日の期間、江戸の暮らしに倣い、東京の冬の寒さを楽しむ「東京・冬温し滞在」を開催します。暖を取る手段が限られていた江戸時代、人々は寒い冬を暖かく過ごすために、生活に様々な工夫を取り入れていました。また、ただ寒さに耐えるのではなく、あえて外に出かけ、寒い冬ならではの過ごし方を楽しんでいました。本プログラムでは、江戸の武士たちが心身の鍛錬のために行っていた寒稽古に倣い、早朝から弓術の稽古を行います。冬の朝の空気を肌で感じながら、心身を鍛えます。他にも、寒稽古後の貸切温泉や温めた玄武岩を用いたスパトリートメント、江戸の町の人々が冬に好んで食べた豆腐の鍋料理から着想を得た食事をとおして、身体を温めながら、寒い冬を楽しむことができます。
開発の背景
小氷期(しょうひょうき)と言われ、現代よりも冬の寒さが厳しかった江戸時代、江戸の人々は、火鉢や行火(あんか)、炬燵などの防寒用具を上手く生活に取り入れ、寒い冬を暖かく過ごす工夫をしていました。また、家の中にこもるのではなく、朝から武芸の稽古に励んだり、外で雪を見ながらお酒を飲んだりと、外に出かけ、冬の寒さを楽しんでいたと言われています。(*1)星のや東京では、暖房の効いた部屋にこもりがちな冬の時期に、当時の人々の暮らしに倣い、あえて外に出かけ、冬の寒さを楽しみながらアクティブに過ごしてほしいという思いから、本プログラムを開発しました。
(*1) 二之宮隆著「旧暦で読み解く江戸」2013年
「東京・冬温し滞在」の特徴
1 早朝に行う弓術の寒稽古
星のや東京のある大手町は、江戸時代、大名屋敷が建ち並ぶ武家の町でした。当時の武士たちは、弓術や馬術、剣術、槍術、柔術といった様々な武術を習い、日々稽古に励み、技を磨いていました。寒さが厳しい冬には、寒さから逃避するのではなく、あえて早朝に「寒稽古」を行い、精神力も鍛えていたと言われています。(*2)
本プログラムでは、かつては神田に教場を構えていた「弓馬術礼法小笠原流」の高弟(こうてい)の指導の元、上級武士の嗜みとされていた弓術の稽古を2日間にわたり行います。初日には、小笠原流の礼法を通して、基本の歩き方や座り方、弓術をするにあたっての心構えや正しい姿勢での弓の引き方など「心と体の鍛錬」について学びます。
2日目の早朝には、弓術の寒稽古を行います。凛とした冬の空気の中、夜明け前の静寂な大手町で装束を纏い、板的に向かい弓を引く稽古です。通常は、魔除けや祈願のための儀式として神社で行われる「歩射(ほしゃ)」(*3)を、本プログラムでは、高層ビルの立ち並ぶ大手町仲通りで行います。前日の稽古で教わった正しい立ち方や姿勢を意識しながら、心を落ち着かせ、弓を引きます。足や腰、腕など全身を使うことで、身体が内側から温まります。
(*2) 魚住孝至著 「武道の歴史とその精神 概要」2008年
(*3) 馬などに乗らず、地上で弓をひく弓術のこと。
2 寒稽古後の貸切温泉
寒稽古の後には、本プログラム限定で、温泉を貸切ります。星のや東京の最上階にある温泉は、地下1500メートルから湧き出る天然温泉「大手町温泉」です。温泉で身体を温めながら、全身のストレッチをすることで、弓術の稽古で使った筋肉の緊張を緩めます。また、露天風呂では、冬の朝の空を眺めながら寛げる特別なひとときを味わえます。
3 温めた玄武岩を用いたスパトリートメント
温泉で身体の緊張を緩めた後は、温めた玄武岩を用いたオリジナルのスパトリートメントを行います。暖房機器がなかった江戸時代、人々は温めた石を布に包んだ「温石(おんじゃく)」を懐に入れ、胸や腹を温め、暖を取っていました。本プログラムでは、温めた玄武岩を丹田やみぞおち、腰や足などに置き石として用います。身体の芯までじんわりと熱が伝わり、全身が温まります。また、弓術の稽古で動かした腕や肩、首や胸を中心としたオイルトリートメントで疲れを和らげ、深いリラックスへと誘います。
4 旬の豆腐を使った特別朝食
2日目の稽古後の食事には、冬が旬といわれる豆腐を使った特別朝食を用意します。豆腐の原料には、秋に収穫される秋大豆を主に使用するため、新物の大豆で作られた冬の豆腐は、栄養価が高く風味も強いと言われています。(*4)また、持ち運び可能な七輪が開発された江戸時代、小さな鍋で食材を煮てそのまま食べる「小鍋立て(こなべたて)」という料理が普及し、様々な鍋料理が誕生しました。本プログラムでは、当時の人々が寒い冬の時期に好んで食べた豆腐料理「雪消飯(ゆきげめし)(*5)」や鍋料理「湯やっこ(*6)」から着想を得た料理を食べ、身体を内側から温めます。
(*4) 日本豆腐協会ホームページ http://www.tofu-as.com/
(*5) 温めた豆腐に大根おろしと白米をのせ、出汁をかけた料理。
(*6) 煮立たせた葛湯に豆腐を入れた鍋料理。葱や大根おろし、唐辛子のつけだれに付けて味わう。
滞在スケジュール例
<1日目>
15:00 チェックイン
15:30 礼法や弓術の基礎について学ぶ
18:00 ダイニングで夕食「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」を堪能する
<2日目>
5:00 玄米おむすびと味噌汁の軽朝食
5:30 星のや東京前の大手町仲通りで弓術の寒稽古
7:30 貸切温泉に浸かり、身体を温める
8:00 温めた玄武岩を用いたスパトリートメント
10:30 客室で特別朝食を味わう
13:00 チェックアウト
屋外で行う「弓術の稽古」における安全対策
・屋外で行う弓術の稽古は、土地所有者からの許可の下、開催します。
・板的周辺には衝立とネットを設置し、通行人の迷惑にならないよう十分に配慮し、開催します。
・お客様、通行人の安全の確保が難しいと判断した場合は、開催を中止します。
「東京・冬温し滞在」概要
■期間 :2021年12月1日~2022年2月28日
■料金 :1名115,000円、2名198,000円(税・サービス料込)*宿泊料別
■予約方法 :公式サイト(https://hoshinoya.com/tokyo/)より14日前までに要予約
■含まれるもの:弓術稽古(2回)、夕食「Nipponキュイジーヌ ~発酵~」、
軽朝食(玄米おむすび・味噌汁)、貸切温泉、スパトリートメント、特別朝食
■定員 :1日1組(1~2名)
■対象 :星のや東京 宿泊者
■備考 :状況によりプログラムのスケジュール、内容が一部変更になる場合があります。
■星のや
「夢中になるという休息」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化が滞在時間を豊かにするものとしておもてなしに織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ち、特別な非日常へいざないます。
URL :https://hoshinoya.com
■星のや東京
現代に合わせて進化した「塔の日本旅館」。地下2階、地上17階の塔型の空間は、畳敷きの玄関、伝統的な和室や各階のお茶の間ラウンジ、最上階の温泉で構成されています。日本の歳時記に合わせた室礼、日本文化を身近に感じられる体験や日本旅館らしいおもてなしを提供します。
〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目9番1/客室数: 84室
https://hoshinoya.com/tokyo/
<最高水準のコロナ対策宣言>
【1】衛生管理
星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。
・チェックイン時の検温実施
・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ
・館内各所に除菌用アルコールを設置
・全客室に手指消毒用アルコールを設置
・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施
・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄
・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置
・館内での接客業務の際にマスクを着用
・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)
・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)
・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)
【2】3密回避
密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。
・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)
・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制
・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化
・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施
・客室でのチェックイン対応(星のや・界)
・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備
・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底
関連資料:【星野リゾート】コロナ対策まとめ