3Dプリンター住宅のセレンディクスが 新たに3台の新型プリンター導入 3Dプリントの多拠点化を急ピッチで進め、生産量の倍増を目指す
セレンディクス株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役CEO:小間 裕康)は、当社ならびにコンソーシアム企業(協力企業)にて、新たに3台の建設用3Dプリンターを導入したことをお知らせします。
3Dプリンターは、当社及び協力企業である株式会社新昭和(本社:千葉県君津市)とタマキハウジング株式会社(本社:那覇市)が保有し、それぞれ熊本県、千葉県、沖縄県に設置します。当社は、提携出力工場として生産拠点の拡大を進めており、年末までに12台(※)まで増やす計画です。 ※協力会社含む
新型(ロボットアーム型)の出力作業。高速出力が可能になるほか、住宅のほかに細かな造形も得意とする。
セレンディクスではガントリー方式のプリンターも稼働中。
最大100平方メートルの大型の出力にも対応する。
専用仕様の3Dプリンターをコンソーシアム体制のもと順次導入
セレンディクスは「世界最先端の家で人類を豊かにする」をビジョンとして掲げ、ロボット施工による建設コストの大幅削減により、「車を買う値段で家を買い替えられる」新しいデジタル社会の実現に取り組んでいます。当社はコンソーシアムとして、ビジョンに共感する285社(7月現在)の協力企業と共に、開発や生産、販売、施工などを互いにノウハウやリソースを共有しながら事業を進める「オープンイノベーション」で行なっています。
今回導入するプリンターは、当社コンソーシアム企業との連携で開発された専用仕様のもので、それぞれ千葉県、熊本県、沖縄県に設置いたします。所有・管理は協力企業が担い、当社からは製造ノウハウや設計データ・材料などを提供します。今年から量産準備として提携出力工場の拡大を進めており、年末までに12台まで増やす計画です。また、拠点を分散させることで、施工現場までの輸送費を低減し、さらなるコストダウンを目指します。
種類の異なる3Dプリンターで均一な品質の住宅を提供
3Dプリンターの強みは、設計データがあれば世界中どこでも同じ形の住宅が出力できることにあります。当社は2022年10月に1つのデジタルデータ(serendix10)を使って世界初となる世界5か国で同時出力を行う実証実験を実施するなど、品質の均一化についても研究を進めています。これまで当社(協力企業含む)では2種類の3Dプリンターを運用していましたが、今回新たにメーカー等の異なる3機種を導入します。各プリンターの性能差や、材料となるセメント素材などを検証することで、将来的に、異なるプリンターで同一品質の住宅を、国内外の様々な場所で供給できる体制を整えていく考えです。
協力企業について
会社名 : 株式会社新昭和
代表者 : 代表取締役会長 松田 芳彦
所在地 : 千葉県君津市東坂田四丁目3番3号
事業内容: 木造、鉄骨、RC造の各種建築物の設計・施工・販売、不動産事業など
URL : https://www.shinshowa.co.jp
会社名 : タマキハウジング株式会社
代表者 : 代表取締役社長 玉城 英之
所在地 : 沖縄県那覇市古波蔵3-5-43 ウィングシャトー那覇リバーガーデン1階
事業内容: 建築設計・監理・施工及びリフォーム・リノベーション工事
URL : https://tamaki-housing.co.jp
当社概要
会社名 : セレンディクス株式会社
所在地 : 兵庫県西宮市甲陽園目神山町1-1
創業 : 2018年8月
資本金 : 6億1,700万円(資本準備金含/2024年6月末現在)
事業内容: 3Dプリンター住宅の開発及び販売
URL : https://serendix.com/
セレンディクスについて
当社は日本初の3Dプリンター住宅メーカーです。2022年3月に日本初の3Dプリンター住宅「serendix10」を23時間で完成以降、2023年には販売第1号として長野県佐久市に納入いたしました。セカンドモデルである「serendix50」は、2人世帯向け住宅として50平方メートルの広さがあり、キッチン、バスルームなど水回りも設置できます。2024年2月に「日・ウクライナ経済復興推進会議」において、ウクライナの復興住宅建設に関して現地の建設会社と覚書を締結。設計データの無償提供などを行う予定です。