俳句に詠まれた秋の魚　鰍を展示します

世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」（岐阜県各務原市　館長：池谷幸樹）では、秋をテーマにした水槽を設置いたしました。

これは、季節や年中行事などを水槽で表現する「テーマ水槽」で展示するものです。

テーマ水槽

展示するのは北海道などに分布するエゾハナカジカです。カジカは秋の季語になっており、漢字で魚偏に秋と書きます。松尾芭蕉をはじめ、古くから名立たる俳人たちの句に詠まれてきました。

エゾハナカジカ

水槽内には秋の訪れを表現するため、紅く色付いたモミジを装飾しました。厳しい残暑が続きますが、この展示をご覧になり、一足早い秋の訪れを感じていただければと思います。

【期間】　2022年9月2日（金）～10月3日（月）
【料金】　無料でご覧いただけます
【場所】　館内１階　エントランス
【展示】　エゾハナカジカ　9匹　全長約10cm

【エゾハナカジカ】
北海道太平洋側、択捉島、国後島、色丹島、ロシアに分布。感潮域を含む川の下流に生息しています。ふ化した仔魚は海へ下り、稚魚となって川を遡上します。
当館では、常設展示でカジカ大卵型とカジカ小卵型を展示していますので、国内では北海道にしかいないエゾハナカジカと見比べて観察することができます。